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記事 4269番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
プログラミング学習の今後の方向と学習の意義 as/4269.html
森川林 2021/07/12 18:20 

●動画:https://youtu.be/A-n1eH5whv0

 今のプログラミング学習は、Scratchのようなビジュアルプログラミングから、JavaScriptのようなコードプログラミングに進んでいきます。
 このビジュアルからコードに移るところがひとつの難関と言われています。
 また、世間一般でも、コードプログラミングができることが、プログラミング能力があることと考えられています。

 しかし、プログラミングの世界は、ノーコードプログラミングに向かって進歩しています。
 いずれ、ほとんどがビジュアルなマウスの操作で処理できる、今のScratchのような形に進んでいくと思います。

 そのときに必要なのは、プログラミングの言語というよりも、何をどう作りたいのかというビジョンになり、そのビジョンのもとになるのは、思考力と創造力になります。
 プログラミング学習の本質は、考える力と創造する力なのです。

 しかし、では今のプログラミング言語の学習が無意味になるかというと、そういうことはありません。
 確かに、言語は使わなくなる方向に進みます。
 しかし、プログラミング学習のような新しいことを学びたいと考え、その新しいことを実践する精神は、ノーコードという新しい世界にも生きてきます。
 大事なのは、新しいことを面白いと思い、新しいことに挑戦する精神なのです。

 また、ビジュアルプログラミングが進んでも、コードプログラミングは残ります。
 その理由は、コードでプログラミングを書く方がずっと能率がよいからです。
 それは、マウスの操作をショートカットの操作に置き換えることに似ています。
 スピードも疲労感の有無も、マウスの操作よりも、キーボードの操作の方がずっと優れているからです。

 では、コードプログラミング学習の本質は何かというと、それは数学の世界の公式を覚えて使えるようになることと似ています。
 コードプログラミングとは、その言語の多数の関数を覚えて、必要な場所にその関数を使えるようになることです。
 しかし、使える関数は、次々に増えて進歩していきます。
 だから、プログラミング学習は、数学の学習と同じように、それなりに時間がかかり、常に新しいことを学習していく必要があるものなのです。

 言葉の森のプログラミング学習→https://www.mori7.com/za2021im01/

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森川林 20210712  
 言葉の森の作文教室がプログラミングの講座も行っているというのは、決して思いつきで始めたわけではありません。
 代表である中根が、プログラミングの面白さも、難しさも、将来の展望も、人一倍理解しているからです。
 プログラミングは、従来の国語や算数などの教科と違い、自由度がかなり高いのです。
 だから、役に立つということ以上に、まず面白いのです。
 その面白さは、創造と工夫の面白さです。
 それは、ある意味で、作文の創造と工夫と共通したところがあるのです。



nane 20210712  
 プログラミング学習についての記事をアップしました。
 プログラミングは、ちょっと覚えると、そこからいろいろな工夫ができます。
 そこで、子供の創造性が発揮できるのです。
 だから、プログラミングは面白いのですが、仕事でプログラミングを使うのはまたちょっと違います。
 それは、決まりきった複雑な手順を踏まなければならないし、ちょっとしたミスで予想外のバグが出て、それを直すだけで数時間かかるのがざらにあるという世界です。
 だから、プログラミングは面白い勉強ですが、それ自体を仕事にするのではなく、自分の好きな仕事でプログラミングを使うというのが理想です。


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先生が教えることのできるのは、その勉強の知識ではなく感動 as/4268.html
森川林 2021/07/11 21:15 

動画:https://youtu.be/hPRE1pvhpXU

 私(森川林)は、高校生のときは理系のクラスにいました。
 そして、理数の成績は、そこそこいい点数を取っていました。
 しかし、今思うと、数学も物理の授業も、問題の解き方がわかるだけで、感動がなかったように思います。

 後年、自分でプログラムを作っているときに、数学の知識が必要になり、昔使った高校の数学の教科書を取り出して勉強し直しました。
 そのときに、数学というのは、やはり役に立つのだということを実感しました。

 意外だったのは、因数分解のいろいろなパターンよりも、根の公式を知っているだけですべて片付くということでした。
 因数分解は、結局パズルの練習をしていたようなものだったのです。

 また、多数のプロットから近似線を出すというようなことも、高校生のときはぼんやり勉強していただけでしたが、自分で作ってみて、なるほどと納得するところがありました。

 しかし、本当は、役に立つ以上に、数学や物理の勉強の持つ感動を、授業の中で知っていれば、勉強はもっと面白くなっていったはすだと思うのです。

 今の高校の理数系の勉強は、受験のための勉強になっていて、感動を伝えるような勉強にはなっていません。
 社会の勉強なども、特に歴史の教科は、感動のある勉強になるはずですが、そういう学習にはなっていないと思います。

 これからの授業は、スタディサプリのようなところから、わかりやすく面白い動画が次々と出てくるでしょうから、先生の仕事はどんどん少なくなっていきます。

 その中で、なお残る先生の役割があるとしたら、それは、ひとつは子供の未来を見てあげられること(つまり、どんな子にも可能性があることを確信できること)と、勉強の持つ感動を子供に伝えられることだと思います。

 私の尊敬する人の一人である糸川英夫氏も、理科の道を選んだのは、高校の理科の授業に感動したからだということを書いていました。

 もちろん、理科でも、国語でも、音楽でも、何でもいいのです。
 そういう感動を伝えられる先生に巡り合うことが、学校にいく意味です。

 もちろん、それは学校でなくてもいいのです。
 人によっては、友達や先輩や会社の上司ということもあるかもしれません。
 大事なことは、感動を伝えられるような人に出会うことです。
 そして、自分自身も成長して、将来、人に感動を伝えられるような人になることだと思います。

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森川林 20210711  
 先生が、勉強の持つ感動を子供に伝えることができるためには、先生自身も勉強をしている必要があります。
 勉強をしていない先生は、子供をアメとムチで訓練すれば勉強ができるようになると思いがちです。
 子供を動物のように扱えば、子供は動物のように成長します。
 子供を人間として扱うことが、勉強を教える前の第一歩なのです。


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