●動画:
https://youtu.be/J11IZD07htY
小学校高学年、及び、中学生、高校生の人は、この解説を読んで、「必ずしもそうとは言えない」のは×、「文章中に書いていない」のは×、という解き方のコツをよく理解しておいてください。
「大体そうだろう」と考えるのではなく、「厳密にそうかそうでないか」を考えることが、難しい読解問題を解くコツです。
問7 読解マラソン集8番「僕ぼくは一度だけ」を読んで次の問題に答えましょう。
A 僕たちが、自転車で競争するようにとばして塾に通っていたのは、キャサリンという女の子が好きだったからである ×
B 僕は、彼女の横顔を見たくて塾に通うようになった ○
【Aが×の理由】
「毎日自転車をとばして塾へ通うのだった」という文と、「僕がそこへ彼らと通うようになったのには、ちょっとした理由があったのだ。同じクラスのあやべさんという女の子がやはり通っていたからだ」という文の二つをつなげてみると、「その子がいるから自転車をとばした」ようですが、確実に言えることは「塾へ通った」ところまでであって、「競争するようにとばした」ということは、必ずしも言えません。「必ずしもそうとは言えない」ということは○ではないので、×になるということです。
問8 読解マラソン集8番「僕ぼくは一度だけ」を読んで次の問題に答えましょう。
A 僕らは、肉饅の神秘的な輝きを見つめながら口にほおばっていた ×
B 「図星君だな」と言われて僕が目を伏せてしまったのは、キャサリンが好きだということがわかってしまったからである ×
【Aが×の理由】
問題文の文章は、「北海道の夜空は星が高く、きらきらと散りばめるように灯っていて吸い込まれそうだった。僕らは肉饅を口いっぱいにほおばりながら、その神秘的な輝きを見つけていた」ですから、見つめていたのは、肉饅ではなく星空です。
【Bが×の理由】
僕が目を伏せたのは、「好きな子がいる」ということを知られたためであって、「キャサリンが好きなことを」知られたためではないからです。
中1の問題
問6 読解マラソン集7番「自宅や会社の電話番号を忘れないのは」を読んで次の問題に答えましょう。
A 印象深く心に刻みつけられることであっても、反復しなければ、よく電気信号が通じる回路にはならない ×
B 引き出しを開ける糸を何本もつけるというのは、何度も繰り返し覚える練習をするということである ×
【Aが×の理由】
「頭にこびりついた原因には二つある。一つは何度となくそれが反復されたからであり、もう一つはその記憶きおくがとても印象深く心に刻みつけられたからである」とあるので、反復と印象は別の話です。「反復しなければ」ということは書いていないから×です。
【Bが×の理由】
「一つの引き出しに何本も糸がついていれば、どの糸を引っ張っても記憶は引き出せる。つまり一つの記憶に対していくつものキーワードをもてば、記憶は引き出しやすくなる」ということですから、「何度も繰り返し覚える練習をする」とは書いていないから×です。
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https://youtu.be/BRmHm-MRUuY
基礎学力コースでは、国語、算数、理科実験、プログラミング、暗唱、読書紹介をひとつの講座で行います。対象学年は、幼長、小1,小2です。
受講料は月額5,500円。月4回各45分間の授業です。
小2の生徒は、小3になったら、その生徒の関心に応じて、国語読解クラス、算数クラス、創造発表クラスなどに発展的に参加することができます。
月4回、それぞれの週の重点を決めて指導を行いますが、生徒は自分なりの重点で勉強してかまいません。例えば、国語を中心に勉強するとか、算数と理科実験を中心に勉強するとかいうこともできます。
4人以内の少人数のクラスですので、個別指導は、その生徒の勉強に合わせて行います。
欠席した場合の振替は、他の曜日時刻のオンラインクラスに参加する形で行えます。
各教科の勉強の内容
国語は、国語問題集と漢字読み取りです。
算数は、算数問題集と計算練習です。
理科実験は、理科実験の本を参考に、生徒が自分で取り組みたい理科実験、自然観察、工作、料理作りなどを選び、家庭で行った結果を発表し合います。
プログラミングは、ひらがなスクラッチの本を参考に、家庭で行った結果を発表し合います。
プログラミングに関しては、毎月4週目に行う保護者懇談会で、家庭での取り組み方を説明します。
暗唱は、言葉の森の暗唱文集をもとに、暗唱練習を行います。
読書紹介は、毎週、それぞれの生徒が読んでいる本を発表し合います。
基礎学力コースの勉強の目的
基礎学力コースでの勉強の目的は4つあります。
第一は、学年が上がったときに役立つ真の学力を育てることです。
第二は、考える力=思考力を育てることです。
第三は、新しいものを作り出す力=創造力を育てることです。
第四は、発表と対話のコミュニケーションを通して、共感力を育てることです。
1クラス4人のオンライン学習
4人以内の少人数オンライン学習で、全員の発表と対話と個別指導の時間を確保します。
幼児や低学年の生徒でも、4人以内のクラスであれば、講師の目が行き届くのでオンライン学習が可能になります。
4人以内のクラスであれば、生徒どうしが発表をしたり対話をしたりする時間が確保できます。
これからの教育では、アクティブラーニングに見られるように、学力だけでなくコミュニケーション力が重視されるようになります。
オンライン4人クラスは、毎回生徒の発表時間を確保した授業を行えます。
言葉の森では、複数のオンラインクラスを運営しているので、休んだ場合の振替が自由にできます。
また、国語、算数、英語などの全教科と、創造発表、プログラミングなどの独自教科のクラスがあるので、ワンストップでさまざまなオンライン学習に参加できます。
作文、国語読解については、高校3年生まで継続して学習できます。
卒業生には、東大、早稲田大、慶應大などに進んだ生徒も多数います。
これは、作文や国語の勉強が、思考力を育てるのに最も役立つ学習だからです。
実力をつけるには、継続することが大事ですので、オンライン学習のように参加しやすい形態で学習することがこれから更に重要になります。
無料体験学習のお申し込みはこちらから
体験学習のお申込みには、コード登録が必要になりますので、まだ言葉の森の生徒コードをお持ちでない方は、先にコード登録を行ってください。
▼コード登録ページ(お電話で、ご住所お名前メールなどをお伝えいただいても結構です)
https://www.mori7.com/tr.php
▼基礎学力コース体験学習お申込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2022kg
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基礎学力コースは、小1の子にはおすすめです。
国語と算数の勉強の習慣がつくだけでなく、更に進んだ理科実験や暗唱の練習もできる講座です。
オンラインの4人クラスだから、低学年の生徒でも安心して参加できます。
幼長、小2の方も参加できます。
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■親子作文コースで先取り作文力
作文がまだ書けなくても大丈夫です。対象学年は、幼長、小1です。
作文力に加えて、読書力、コミュニケーション力がつき、親子の知的な対話が深まります。
親子の対話は、その後の作文学習の基礎になります。
受講料は月額8,800円。月4回各45分の授業です。
■親子作文コースの勉強の仕方
お母様、又は、お父様が作文を書き、お子様がそれを読んで発表する形の学習です。
自分で作文が書けるようになったら、お子様が自分で書いてもかまいません。
授業の中で、お母様は、構想図というものを書きながら、お子様と作文の内容について楽しく話をします。
話が終わったら、お子様はその話を絵にかき、お母様は構想図をもとに作文を書きます。
作文に入れる表現項目は、小2までの生徒の学習課題である、「会話」「たとえ」「思ったこと」「ダジャレ」などで、字数は100~200字です。
お母様が書く作文は、普通に漢字仮名交じり文で書いたものでかまいません。
そのかわり、お子様が読めなそうな漢字にはルビを付けておき、次の週の始めに、その作文をそれぞれのお子様が発表します。
■親子作文の勉強の目的――正しい書き方と楽しい作文
小さい子供は、口頭での話は自由にできますが、文章を自由に書くことはまだできないのが普通です。それは、文章を読む量の蓄積がまだ少ないので、書き方のルールというものを身につけていないからです。
このときに、子供に作文を書かせると、間違いを直す指導が多くなり、子供は作文を書くことを負担に思うようになります。
自分の書きたいことを口で話し、お母様がそれを作文という形にすると、その作文を読むことによって、作文の書き方が自然に理解できるようになります。
お子さんとお母様の合作で書いた作文に、お父様や他の家族がコメントをつけることができます。お母様が楽しそうに作文を書き、家族もその作文に関心を持つようになると、お子様は、作文を書くことが楽しいコミュニケーションになるという文化感覚を身につけます。
■1クラス4人のオンライン学習
4人以内の少人数オンライン学習で、全員の発表と対話と個別指導の時間を確保します。
幼児や低学年の生徒でも、4人以内のクラスであれば、講師の目が行き届くのでオンライン学習が可能になります。
4人以内のクラスであれば、生徒どうしが発表をしたり対話をしたりする時間が確保できます。
これからの教育では、アクティブラーニングに見られるように、学力だけでなくコミュニケーション力が重視されるようになります。
オンライン4人クラスは、毎回生徒の発表時間を確保した授業を行えます。
言葉の森では、複数のオンラインクラスを運営しているので、休んだ場合の振替が自由にできます。
また、国語、算数、英語などの全教科と、創造発表、プログラミングなどの独自教科のクラスがあるので、ワンストップでさまざまなオンライン学習に参加できます。
作文、国語読解については、高校3年生まで継続して学習できます。
卒業生には、東大、早稲田大、慶應大などに進んだ生徒も多数います。
これは、作文や国語の勉強が、思考力を育てるのに最も役立つ学習だからです。
実力をつけるには、継続することが大事ですので、オンライン学習のように参加しやすい形態で学習することがこれから更に重要になります。
無料体験学習のお申し込みはこちらから
体験学習のお申込みには、コード登録が必要になりますので、まだ言葉の森の生徒コードをお持ちでない方は、先にコード登録を行ってください。
▼コード登録ページ(お電話で、ご住所お名前メールなどをお伝えいただいても結構です)
https://www.mori7.com/tr.php
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https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2022os
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https://youtu.be/XMK9Ekvk1Jk
小さい子供は、母親の免疫で暮らしています。これが即自存在です。
やがて成長して、さまざまな病気を経験します。これが対自存在です。
そして、更に成長して、即自かつ対自存在になり、自分自身を克服していきます。
勉強面で言えば、小2のころまでが即自存在、小4から対自存在になり、小6や中1は対自存在のピークです。
そして、高校生になるころ、そういう自分を克服していくのです。
だから、小6や中1のころは、子供はときどきウソをつきます。
それは、ウソをつけるようになった自分を試してみたいというのが動機です。
だから、親は、子供の成長を内心喜びながら、しかし、しっかり叱ってあげるのです。
もし、子供がそういう時期を経過しなかったなら、優秀な学生がその優秀さゆえに道を誤ることもあるのです。
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中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期です。
例えば、テストの出ることだけ勉強をする、テストに出ないことは勉強しない、答えのある宿題は答えを写す、などです。
これは、もちろん厳しく叱るものですが、ある意味で、子供の成長の過程なのです。
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https://youtu.be/2htAVoMZ5BY
読解検定で、毎回40点以下の点数になっている場合は、問題文を読む力がまだないということです。
読解検定は、解き方のコツがあるので、中学生や高校生になると、そのコツを理解するだけですぐ成績が上がることがあります。
しかし、読む力がない状態だと、いくらコツを説明しても解けるようにはなりません。
読解力は、読む力と解く力の組み合わせで、解く力がテクニックだとすると、読む力は足腰です。
だから、点数が低いときは、自分にとってどちらが不足しているかを考えて対策を立てていくことが大事です。
解く力は短期間でつくのに対し、読む力がつくのはかなり時間がかかります。
しかし、この読む力は、今後の数学や英語の勉強も含めた、あらゆる学力のもとになる思考力のことですから、どんなに時間がかかっても、読む力をつけることを最優先にしていく必要があります。
11月の読解検定で不正解が多かったのは次の番号です。
○小3……2番
○小4……4番
○小5……7番
○小6……7・8番
○中1……4・6番
小3の2番については、次のように考えていってください。
====
【正解】
A 血管に傷口ができると、血小板は自分の体をふくらませて傷口をふさぐ……×
B 傷口ができると、フィブリンがつながって糸状になり傷口を補強する……○
【解説】
A 血小板は、ふくらむのではなく、自分の平べったい体を金平糖のように変化させ手足を伸ばしてすばやく移動し、集まって糊のようになって傷口をふさぐということです。だから×。
「ボールのような球状に変わり」というので、ふくらんで傷口をふさぐように思う人が多かったかもしれません。
B 「フィブリンのもとになるものは、血液の中では一つずつばらばらになって静かに流れています。緊急事態が発生すると、これがいくつもつながって糸状のフィブリンに変身するのです。」と書いてあるので○です。
====
小4の4番については、次のとおりです。
====
【正解】
A 野ぶどうが思うようにものが言えなかったのは、にじとことばをかわせてうれしかったからである……○
B 「うやまいを受けることはあなたも同じです」と言ったときのにじの気持ちは、自信にあふれていた……×
【解説】
A 「今日こそただの一言でも、にじとことばをかわしたい」という部分と、「野ぶどうはまるでぶなの木の葉のようにプリプリふるえてかがやいて、いきがせわしくて思うようにものが言えませんでした」とを組み合わせると、ものが言えなかったのは、ことばをかわせてうれしかったからだとわかります。
B 「自信にあふれていた」かどうかは、問題文の中でそう読み取れるところはありません。「必ずしもそうは言えない」という選択肢は、○ではないという意味で、×になります。この考え方が、難しい読解問題を解くときのコツです。
むしろ、「うやまいを受けることはあなたもおなじです」という言葉の中には、にじの謙虚な姿勢も感じられます。しかし、この場合も、本当に謙虚だったかどうかは、問題文の中からは必ずしも読み取れません。
====
小5の7番については、次のとおりです。
====
【正解】
A 「樽にのって二万キロ」などの冒険の本は、私が昔読んで置いていったものだった……×
B 誕生日の日誌で、ていねいに書いてあったというところから、弟の決意が感じられる……○
【解説】
A 「部屋を見回した。かつて私も使っていた本棚があった」という文と、「『樽にのって二万キロ』『コンチキ号漂流記』『冒険者×××』、そんな本が並んでいた」という文が続いているので、「私が置いていった本」と思いがちですが、もしかすると、兄の使った本棚に、弟が自分で買った『樽にのって二万キロ』があっただけかもしれません。
だから、その本は、この文章の上だけで考える場合、「必ずしも兄が昔置いていったものだとは言えない」ということで、○でありません。だから×なのです。
B 「自分はこの家を継ぐことにした」「医者になる」「シュバイツァーのような医者になりたい」「体を鍛えておくのだ」などという文には、決意という言葉こそありませんが、決意が感じられるので○です。
Aは解く力が必要で、Bは読む力が必要です。
====
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国語力とか読解力とかいうのは、単に国語という教科だけの学力なのでありません。
それは、日本語でものを考える際の思考力です。
では、その思考力である国語読解力はどのようにして身につくかというと、それは難しい文章を読むことによってなのです。
それは、足腰の力をつけるために、歩いたり走ったりすることと同じです。
その足腰の力をつけたあとに、解き方のコツというものがあるのです。
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読解検定11月は、10月に比べて難しい問題が多かったようで、全体の平均点は低くなりました。
のちほど、特に間違いが多かったところの解説を載せますので、解説をよく読んで理解しておいてください。
なお、毎回50点以下の成績を取っている生徒は、その学年の問題文を読みこなせていないということですから、次回からは、学年を数学年下げて受検するようにしてください。
学年を下げて、読みやすい問題文をもとに、100点を取ることを目指していく方が読解力がつきます。
国語読解クラスに参加している人は、問題のリンク先に11月の読解検定の答えが載っていますから、それを見て解説を書いておいてください。
(解答は、毎月29日から載せるようにしています。)
読解検定12月は、こちらのページから申込みができます。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks202112
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