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記事 4565番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
勉強ができるようになる子の特徴――早めにクラスに入り、にこにこ参加する as/4565.html
森川林 2022/11/11 03:13 


●動画:https://youtu.be/CWHLVBxZGjI

 将来よくできるようになるという子の特徴があります。
 それは、オンラインクラスで、授業時間の前にやや早めに参加してくる子です。

 授業が始まってから、いつも少しだけ遅刻して入ってくる子もいます。
 そういう子は、今は成績がよくても、将来あまりできるようになりません。

 時間に早めに来るか遅めに来るかという差は、準備の差です。
 早めに入ってくる子は、その日の授業の準備がよくできています。
 少し遅れて入ってくる子は、準備があまりできていないことが多いのです。

 これは、オンラインクラスに限らず、その子の生活習慣になっています。
 だから、遅刻しがちな子は、生活のどの分野でも遅刻しがちになります。

 クラスの授業が始まってから、にこにこした顔で参加する子がいます。
 そういう子は、よくできる子です。
 なぜにこにこしているかというと、いざ自分の発言が求められることがあったらすぐに対応しようという気持ちで参加しているからです。
 授業に前向きに取り組む姿勢があるから、自然ににこにこした顔で参加するようになるのです。

 これも、その子の生活習慣ですから、にこにこ顔で参加する子は、他の分野でも常に前向きに参加しているはずです。
 だから、自然にいろいろな面で力がついてくるのです。
 もちろん、顔とは関係なく主体的な子もいますが、大体において積極的に取り組もうという子は、明るい顔で授業に参加しています。

 大人は、つい成績や点数のようなわかりやすいところに目を向けがちですが、本当に大事なことは、点数には出ない、主体的な姿勢の方です。

 高度成長時代には、社会にエスカレーターのような仕組みができていました。
 最初のエスカレーターにうまく乗れたら、その先ずっと安心だということがあったのです。
 しかし、今の社会にもまだ残っているように見えるエスカレーターは、もはやあてにはなりません。
 近い将来、エスカレーターは実はなかったということが明らかになるでしょう。

 エスカレーターのない時代に必要なことは、目の前の階段を登り続ける意志です。
 それが、前向きに生きる姿勢です。

 いつでも前向きに生きる子供の姿勢を育むものは、お母さんの褒め言葉です。
 どんなときも、子供のいい面を見てあげると、子供は自然に前向きに生き、主体的に参加する気持ちを育てていきます。

 注意されながら育った子は、小さいころは成績がよくても、肝心の自信が育ちません。
 だから、いざというときに、挑戦しない方を選んでしまうことが多いのです。

 答えのない時代に生きる上でいちばん大事なことは、失敗を恐れず挑戦する意識です。
 人間は、勉強によって育つのではなく、小さな挑戦の積み重ねによって育つのです。

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学習記録のページの欄に、繰り返しの回数を入れられるようにしました as/4564.html
森川林 2022/11/09 13:30 


●動画:https://youtu.be/DUXyMGrXKb8

 学習の基本は、同じ教材を繰り返し勉強して、その教材の中身を確実に頭に入れることです。
 1、2回やって理解した気持ちになっても、それはそのときだけの理解であって、自分のものになっていないことが多いものです。

 これは、読書も同じです。
 特に、説明文や意見文の読書は、1回目に読んだときは、自分が既に知っていることに近い内容しか頭に入っていません。

 説明文や意見文の本は、印象に残ったところに線を引きながら読み、2回目以降は、その線を引いたところだけを繰り返し読んでいくといいのです。

 問題集や参考書も、大事だと思ったところに線を引きながら読み、2回目以降は、線を引いたところを重点に読んでいくようにします。

 オンライクラスの学習記録の欄は、これまでページ数しか記録するところがありませんでしたが、今度、読んだ回数も記録できるようにしました。

 国語読解、算数数学、英語の勉強をしている人は、ページ数とともに、回数も記録するようにしてください。

 回数の大事なことは、読み聞かせでも同じです。
 幼児は、読んでほしい本を何度も親にせがみます。
 何度も読んでいると、その絵本の文章がすっかり頭に入り、暗唱できるようになります。
 そのぐらい繰り返し読む本があると、そこで幼児の思考力は伸びるのです。

 よく、「同じような本ばかり読んでいるから、たまには違うジャンルの本を読んでほしい」と言う保護者の方がいます。
 気持ちはわかりますが、子供が同じような傾向の本を読んでいるときは、そこで考える力がついているのです。
 違うジャンルの紹介してあげるのはいいことですが、本は満遍なく読むことがいいのではありません。
 その子の好きな本を繰り返し読むような読み方がいちばんいいのです。

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