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未来の国際対話クラスのビジョン as/4573.html
森川林 2022/11/18 03:42 


●動画:https://youtu.be/JCxQp492LlU

 「AI翻訳革命」の著者、隅田 英一郎さんは、次のように述べています。
====
 今の「自動翻訳の英語力は英語能力テスト『TOEIC』が900点の人と同レベル」で、「英検1級をパスする可能性もある」。
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOKC207CP0Q2A021C2000000/
====

 ここで大事なことは、自動翻訳は、英語に限らずあらゆる言語に対応できるということです。
 これから、日本人が外国語を学ぶとすれば、英語のほかに中国語も必要となります。
 今でも、日本人の英語の学習は諸外国に比べて遅れているのに、これ以上中国語を学ぶ余地はほぼありません。

 もうひとつの引用です。
====
 米国務省の外務職員局の調査によると、英語話者が外国語を取得するのに要する時間は、
・最も易しい言語群で600時間かかる(フランス語など)。
・より易しくない言語群では1.5倍の900時間かかる(インドネシア語など)。
・難しい言語群では2倍弱の1100時間かかる(ロシア語など)。
・最も難しい言語群では4倍弱の2200時間かかる(日本語など)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/920a90624d80fcc44fbbcd8185fb7308a274dbe9
====

 こう考えると、これからは語学の学習は、AI翻訳に任せて、日本人はもっと別のところに学習時間を使う必要があります。
 英語や中国語を学ぶ時間を別の時間にあてるとすれば、それは、英語圏の人や中国語圏の人と交流し対話することです。

 そのためのツールとして使えるものは、今ならZOOMの「翻訳キャプション」になると思います。
 対応する言語は、現時点で、次のとおりだそうです。
====
 翻訳可能な言語は、日本語(ベータ版)を含め、ウクライナ語、ロシア語、中国語(簡体字、ベータ版)、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語(ベータ版)、ポル 今後、対応言語を2倍以上に増やしていく計画。さらに、対英語の翻訳だけでなく、フランス語からドイツ語への翻訳など、英語を介さない翻訳も可能にするという。
https://japan.cnet.com/article/35192463/?utm_source=newspicks&utm_medium=news_distribution&utm_campaign=newsfeed_distribution
====

 日本語がまだベータ版というところと、対英語の翻訳だけというところが気になりますが、これは今後改善されていくと思います。

 いろいろな言語の人たちと交流する国際対話クラスをどのように運営するかというと、例えば、オンライン4人クラスに、日本人、中国人、アメリカ人、ロシア人の子供たちが一緒に参加したとします。
(対英語以外の言語どうしにも対応できるようになった場合です。国籍はどこでもいいですが。)

 一人ずつが読書紹介をし、質問や感想を言い合い、そのあと自分の意見を発表室に書き、その後それぞれにコメントを付け合います。
 これは、国際的な交流ということ以上に、思考力を育てる学習になります。
 この国際対話クラスに最も必要な学力は、それぞれ自分の国の言語による読書力、作文力、発表力です。

 翻訳機能オプションによると、それぞれの国の言葉で喋ったことが、翻訳キャプションで表示されるということですから、外国語ができなくてもこの国際対話クラスに参加することができます。

 これからの外国語学習の時間は、AI翻訳の時代に、このように大きく変化していくと思います。

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森川林 20221118  
 これからの英語教育は、英語を学ぶ教育ではなく、英語圏の人とコミュニケーションを交わす教育になります。
 AI翻訳を使えば、英語だけでなく、中国語でも、ロシア語でも、さまざまな言語圏の人と交流することができるようになります。
 そのときに大事なのは、自分の母語でしっかりと読書、対話、作文の力をつけておくことです。

「未来の国際対話クラスのビジョン」
https://www.mori7.com/as/4573.html

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全国学力テスト2023年1月の申し込み受付中(11月30日締め切り) as/4572.html
森川林 2022/11/17 17:25 


全国学力テスト1月(育伸社)の申し込みを受け付けています。

 オンラインの受検なので、自宅で参加することができます。
 学力の客観的な位置をつかむことで、教科ごとの早めの対策を立てることができます。

 試験科目は、
小1~小3は国語・算数、
小4~小6は国語・算数・理科・社会、
中1~中3は国語・数学・英語・理科・社会です。
 詳しくは、お申込みページをごらんください。

●お申込みページ
https://www.mori7.com/gakute/#g

●対象
 言葉の森の小1~中3の生徒

●生徒への問題配布
 12月10日発送

●試験日
 12.3週(12/15-12/21)(自宅で受検できます)

●言葉の森への答案締め切り
 12月25日言葉の森に必着

●結果返却
 1月24日発送

●料金
 3,300円(受講料と合わせて自動振替させていただきます)

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実力をつけるための勉強と勝つための勉強を区別して学ぶことが大切 as/4571.html
森川林 2022/11/16 21:23 


https://youtu.be/ANuHf5lV9JI

 中学生の生徒から、「塾で、学校の期末試験の過去問を教えてくれるので、それを友達からもらった」という話を聞きました。

 今は、そういう対応をする塾がほとんどだと思います。
 成績を上げるためには、過去問対策が最強だからです。

 しかし、私は、中間テストや期末テストで、そういう過去問対策に乗った勉強はしない方がいいと考えています。
 過去問に合わせた勉強をすると、能率はいいかもしれませんが、その能率は実力が伴わないものになるからです。

 公立中の場合、中学生の試験の本番は、高校入試です。
 高校入試は、勝つための試験ですから、ここでは過去問対策をするのが絶対に必要です。

 しかし、中間テストや期末テストは、勝つための試験というよりも、自分の実力をつけるきっかけとするための試験ですから、過去問対策をするのではなく、全出題範囲を網羅的に勉強していくことが大事なのです。

 今の世の中は、目先の勝ち負けに左右されやすい社会です。
 それだからこそ、物事を考えるときは、勝ち負けの基準をできるだけ遠くにおいておくのがいいのです。
 目先の勝ち負けにこだわると、大きな勝ち負けを見落としてしまいます。

 キャノンの社長であった賀来龍三郎(かくりゅうざぶろう)さんの話を引用します。
====
「私は父の仕事の関係で、中学校は戦前の中国の青島(チンタオ)中学に学んだ。数学と物理を教わったのが秋山先生という高等師範学校出身の教育熱心な先生だった。秋山先生いわく、『公式など覚えなくていい。それより十分理解することが大事で、理解していればいつでも自分で導きだせる。難しい公式を覚えて応用問題を解こうなどということは考えるな。ただし、中等教育ではレンズの焦点を測る公式と電圧の公式(電流と電圧と抵抗の関係式)だけは覚えておきなさい。それだけはいくら導きだそうと思ってもできないから』。私はクソ真面目な生徒であったので、その教えを忠実に守った。

 その後、旧制五高の理科に進学したが、そのときまではその教えでよかった。しかし終戦後、大学に進学するために、いざ受験する段になって公式を覚えないという勉強方法がいかに不利かということを思い知らされた。東大の工学部を受験したのだが、公式を作りながら解いているうちに一問目で二時間のほとんどがすぎてしまい、受験に失敗したのである。

 このため私は当時、『秋山先生はけしからん、あんなこと教えるからいけないんだ』と非常に恨んだ。やはり受験には暗記した公式を基にさっさと解いていく受験テクニックが必要なのだと思った。

 ところが、実社会に出てみて、私は再び秋山先生の教えが正しかったことを身をもって感じるようになったのである。東大受験に失敗した後、戦後の混乱が続く中、小学校の代用教員や病気になったりしての回り道を経て、九州大学の経済を卒業して、一九五四(昭和二九)年キャノンに入社した。

 キャノンに入社して、仕事の中で様々な問題にぶつかる。しかし、どれもこれも前もって決まった答えなどない。ただ時間は十分ある。テーマによっては一カ月でも半年でも一年でもじっくり考えることができる。そうすると、どんな難問でも解決できる。

 多くの人は考えることが面倒くさくなり、『会社生活なんて面白くない』ということになるのだが、私は逆に入社早々から仕事が楽しくて仕方なくなってしまった。十分な時間の中で考えることで、答えは必ず見つけられる。これこそ創造的教育のおかげではないかと、秋山先生の教育方針を再評価したのである。」
====

 限られた時間の中で、要領よく勉強することは大切です。
 しかし、要領のよさを考え過ぎると、逆に大きなものを見落とします。
 大物を目指す人は、要領は最後の場面で考えればいいのです。

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ガチャピンの母 20221117  
中根先生、ありがとうございました。

単に勉強方法の話ではなく、もっと大切なお話だと思いました。
賀来さんのお話、大変面白いです。

定期テストでガチガチにならないよう、視野を広くやっていきたいと思います。

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森川林 2022/11/15 16:27 


●動画:https://youtu.be/LEUm2GikCP0

 言葉の森は、幼長や小1の生徒が子供だけで参加できるオンライン教育を行っています。
 アメリカなど、IT先進国と言われる国の教育でも、低学年のオンライン教育はほとんどありません。
 世間一般のオンライン学習では、動画を流すような一斉指導型のものがほとんどなので、子供が飽きてしまうからです。

 なぜ、言葉の森のオンライン教育が、子供だけで参加できるかというと、第一は4人以内の少人数のクラスだからです。
 先生が、全員に対する目配りができるので、どの子も、自分が主体的に参加する意識で授業に臨むことができるのです。

 第二は、子供たちの発表と、先生の個別指導を中心とした対話型の学習だからです。
 小学校低中学年の勉強の中身は、ほとんど誰でもわかる簡単なものです。その勉強を、ノルマをこなすようなやり方で取り組んでも面白くはありません。
 友達との交流の中で取り組むから、勉強する意欲が湧いてきます。

 第三は、勉強の対象が、国語や算数という教科的なもの以外に、読書や暗唱や発表や作文という広がりを持ったものだからです。
 また、読書紹介は、作文や国語のクラスだけでなく、算数数学や英語やプログラミングなどのいずれのクラスでも行っています。

 世の中の多くの教育機関、学校や塾や通信教育では、点数化できるものが勉強の中心ですが、言葉の森は、点数化できないものが中心です。
 だから、読書紹介や一人ひとりの発表や作文の練習に力を入れています。
 そういう点数に表れない勉強をした子が、あとになって本当の学力がつくのです。

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森川林 20221115  
 小1のころに大事なのは、勉強の中身よりも、読書や発表や友達とのコミュニケーションの方です。
 こういう学力のもとになる力を育てていくのが、低学年の学習の中心です。
 勉強漬けになるよりも、読書やお喋りに熱中する方が、結局は子供の力が伸びていくのです。


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