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面白いことは、行動の中にある  as/4577.html
森川林 2022/11/24 13:32 


●動画:https://youtu.be/2CKABrlX88Q

 面白いことは、TwitterやFacebookやYouTubeやニュースの中にはありません。
 ただ、自分の行動の中にあるのです。

 ときどき、保護者の方から、「子供が暇さえあればYouTubeを見ている」という相談を受けることがあります。
 一昔前は、「暇さえあればテレビ」とか、「暇さえあればゲーム」でしたが、今はYouTubeを見る子が多いようです。

 これは、大人も同じです。
 スマホ中毒ということが言われることがありますが、暇さえあればスマホを見てしまうのです。

 暇さえあれば、画像や動画を見るとか、短い文章を見るだけというのは、積もり積もれば時間の無駄でしかありません。

 では、なぜそうなるかというと、本当の面白さは、見る中にはないということを知らないからです。
 見る面白さは、それはそれでいいのですが、本当に面白いのは行動と創造の中にあります。
 しかし、ほとんどの子供にとって行動と創造の時間は限られています。

 勉強は、ほとんどが面白くないものです。
 それは、与えられたものを消化するだけの時間ですから、創造的な子ほど勉強に熱中しません。
 それを無理に机に縛り付けるような勉強のさせかたをすると、子供は密度の薄い勉強の仕方をするようになります。
 密度の薄い勉強の仕方とは、できる問題を何問の解くような、考えずに手だけ動かすような勉強です。
 それは、YouTubeを見るよりも密度の薄い時間です。

 では、どうしたらいいかというと、いちばん取り組みやすい方法は、暇なときに本を読むことです。
 その読み方に、コツがあります。
 1冊の本を最初から最後まで読もうとすると、本を手に取ること自体が億劫になります。
 「暇があったら本でも読もう」という気になれません。

 そこで、小さい付箋を貼るのです。
 そして、1冊だけでなく、何冊もの本を並行して読むようにします。

 暇になったら、そのとき気になった本を、付箋を貼ってあるところから読み、飽きたら次の付箋の本に移ります。
 こういうふうに読んでいくと、時間がすぐたちます。
 これは、YouTubeを見続けるよりも、ずっと中身のある時間になるのです。

▽「付箋読書の仕方」
https://www.mori7.com/as/1367.html

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森川林 2022/11/22 13:13 


●動画:https://youtu.be/ynyIiFXQW2Y

■全体を通して

□遅刻しない

 授業の始まる時間には、遅刻せずに入室するようにしてください。
 遅刻は、生活習慣ですから、授業に遅刻する子は、ほかのことでもいつも遅れる傾向があります。これは、大人になってもなかなか直りません。
 日本の社会では、時間を守ることが信頼の条件になりますから、子供のころから遅刻しない習慣をつけておくようにしてください。
 遅刻しそうなときは、たとえ数分であっても、電話を入れておくとか、検索の坂から伝言を送っておくとかしてください。

□できるだけパソコンで参加

 授業には、できるだけパソコンで参加してください。
 授業に間に合わないときに車の中からスマホで参加するとか、パソコンが使えないときにスマホで参加するとかいうことはかまいませんが、通常の授業にスマホで参加すると、やはりしっかりした勉強が進めにくくなります。
 パソコンであれば、作文も書けるし、プログラミングもできるし、いろいろなことが便利になります。
 時機を見て子供専用のパソコンを買ってあげるようにしてください。
「オンラインクラスは、スマホではなく、できるだけパソコンで参加を」
https://www.mori7.com/as/4546.html

 iPadなどのタブレットやクロムブックは、レコーディングができません。クロムブックは、何かをダウンロードしインストールすることができません。また、クロムブックはまだZOOMが英語表示です。
 今のところは、普通のパソコンがいいです。
 ただし、パソコンは進化が速いので、高いものを買う必要はありません。

□カメラをオンにして参加

 オンライクラスは、カメラをオンにして参加してもらっています。
 勉強中に、カメラが気になる場合は、外付けカメラで、勉強中はカメラを机上に向けられるようにしてください。
 カメラを机上に向けておくと、担当の先生もその子の勉強の様子がわかるので、できるだけそのような仕組みを作っておいてください。
「オンラインクラスの学習を便利にするツール」
https://www.mori7.com/as/4456.html
「カメラアーム(スマホスタンド)の話の続き」
https://www.mori7.com/as/4469.html

□新年度の教材
 新年度の教材を一部変更します。
 理由は、国語・算数数学、英語とも定期的な確認テストが行えるようにするためと、小学生の算数は、今よりも難しい問題にするためです。
「2023年度の教材について(11/22更新)」
https://www.mori7.com/as/4568.html

■作文

 事前の準備と、いつも褒めること、の2つが大事です。

 小学生で作文が苦手な子の場合、子供が書けなくなったときは、お母さんが手助けをしてあげてください。幼長や小1の場合は、親が続きを書いてあげていいです(その場合、普通の漢字仮名交じり文で書いて、漢字にはふりがなを振っておきます)。

 作文が得意な子の場合は、新聞社などにどんどん投稿してください。ただし、同じ作文を複数の媒体に投稿するのは厳禁です。
 小学6年生以上は、森リンの採点基準が高校生社会人と同じになりますから、森リン点の高得点を目指して勉強するといいです。ただし、小学生は課題自体が身近な課題で易しいので、思考語彙などの点数は、高校生に比べて自然に低くなることが多いです。
 森リン点の仕組みについては、ホームページの記事を参考にしてください。
「森リン点の解説」
https://www.mori7.com/as/4526.html

 よく、作文の字が下手だということを気にするお母さんがいますが、字の上手下手は、口でいうほど簡単には直りません。できるだけていねいに書くことは大事ですが、基本は諦めることと、小4以上はパソコンで書くようにすることです。パソコンで書くときは最初にタッチタイピングを教えてあげてください。

 作文の事前の準備としては、小学生の場合は、お母さんやお父さんが似た話をしてあげることが大事です。親子の対話の中で、子供の語彙力思考力が育ちます。
 中学生になると、親子で話し合うことが難しくなると思います。
 その場合でも、発表室に予習のメモを入れておくことによって、作文の内容は充実します。

 現在、文章の書けない大学生、社会人が増えています。
 読解力の低下は、既に話題になっていますが、今後作文力の低下が問題になると思います。
 作文力は、思考力+表現力ですから、学校の勉強とは離れて独自に勉強を続けていくことが大事です。

■総合学力

 週ごとの勉強は次のように進めていきます。
・1週目……国語(しかし、国語、算数・暗唱のどれをやってもいいです。理由は、すでに国語・算数は別の勉強としてやっていることもあるからです。)
・2週目……算数( 〃 )
・3週目……暗唱(3週目は一律暗唱にします。1人の暗唱範囲は3単位以上とします。例えば、「雨ニモマケズ」であったら1.2.3の全部の暗唱です。
 3単位以上やるのは自由ですが、時間配分を考えて暗唱範囲を限定してもらう場合があります。
 暗唱の範囲は、次の暗唱文にまたがってもいいです。例えば、「5級の1の9に続けて5級の2の1と2」などです。
 暗唱は、できるだけ見ないでやってもらいますが、できないときは見てもいいです。
 暗唱の授業が早く終わった場合は、次の範囲を練習するか、暗唱の文章中にある語句をみんなで調べたりすることがあります。暗唱は、個別指導はなく全体で行います。)
・4週目……発表と懇談会(発表については、「創造発表クラス」の説明を参考にしてください。)

2.国語の家庭学習は、問題をやる必要はありません。問題文だけを音読します。1冊の最後まで読んだら最初に戻り、全部で5回繰り返します。5回読み終えたら、先の学年に進んで結構です。ペースは、1日1題又は2題ぐらいです。小2以上は、新年度から「ジュニア新演習」という受験対応のやや難しい問題集になります。

3.算数の家庭学習は、問題を解きます。小1と小2は問題集に直接答えを書いていいです。小3以上は問題集には答えを書かず、ノートに計算と答えを書きます。問題集には○△をつけておき、1冊を最後まで解き終えたら、△のところだけ繰り返します。繰り返しは、△がなくなるまで行います。幼長と小1の算数は、標準的な問題集のウィンパスのほかに、「算数ラボ」「算数ラボ2」をやってもいいです。パズルのようでやや難しく面白いと思います。小2以上は、新年度から「ジュニア新演習」という受験対応のやや難しい問題集になります。)

 総合学力クラスは、勉強に力を入れる以上に、生徒どうしの勉強を通しての交流を重視します。
 これは、幼長や小学校低中学年のうちに、勉強が楽しいものだという感覚を持てるようにするためです。
 勉強の基本は、先生が教えることではなく、家庭での自主学習を進めることなので、授業ではその自主学習の成果を発表してもらったり先生がチェックしたりするという反転学習として進めていきます。
 家庭では、「授業があるから、○○の勉強をしておこうね」という形で家庭学習を進めておくといいです。
 その応用として、「読書紹介があるから、本を読んでおこうね。うまく紹介できるように付箋を貼って、ちょっと練習しておこうね」などということを、やりすぎない程度にやっていくといいと思います。

 総合学力クラスの勉強の仕方については、次の記事を参考にしてください。
「総合学力クラスの勉強」
https://www.mori7.com/as/4532.html

■国語読解

 国語読解の勉強で最も大事なことは毎日の問題集読書です。
 1冊を5回以上読むことを目標に繰り返し読んでください。
 学習記録に読んだ回数を入れる欄を作りましたので、回数も入れておいてください。
 問題集読書で読解の基礎力をつけ、その上で読解検定の解説で解く力をつけるという関係です。

■算数数学

 算数数学は、問題集のできない問題が1問もなくなるまで繰り返し解くことを目標にしてください。
 難しい問題は考えるのではなく、すぐに解答を見て解法を理解してください。受験勉強は答えのある勉強ですから、考えるよりも解法を理解することが大切です。
 考える勉強は、時間のあるときに、趣味の算数として取り組んでください。

■英語

 英語は、音読暗唱に力を入れていきます。
 英語の勉強も、問題集を5回以上繰り返すようにします。
 大事なことは、問題を解くよりも、文法的なところをしっかり読むことです。
 問題は、答えを見ながら確認し、覚えておきたいところには線を引いて置くようにします。

■創造発表

 創造発表クラスの目的は、(1)本人の興味や関心を(2)学問的に深め(3)創造的に発表することです。
 例えば、「玉子焼きを作ってみたい」と考えたら、玉子の産地を調べたり、卵の仕組みを研究したりして、オリジナルな玉子焼きを作ることに挑戦するというようなことです。
 その挑戦の結果が失敗したとしても、創造的に取り組もうとしたことに意義があると考えるようにします。
 創造発表クラスの学習を通して、親子の対話を深め、創造力、思考力、発表力を育ててください。
 受験勉強的なイメージで言えば、将来、東大の推薦入試や京大の特色入試に合格するような創造性を育てることが目標です。

■プログラミング

 プログラミングは、現在、Scratch、micro:bit、JavaScript、Pythonなどに取り組んでいます。
 プログラミング学習は、急速に進歩が進み、年々新しい教材が出てきます。毎年、その新しい教材を生かしていく予定です。
 生徒が学習に慣れてきたら、定期的に作品の発表会を行いたいと思っています。
 中学生になると技術家庭でプログラミングをやりますが、実際にはまともな授業はほとんど行われていないと思います。
 小学生も、楽しく遊ぶ程度の授業がほとんどだと思います。
 プログラミングクラスで、プログラミング力をつけ、将来独学でプログラミングの学習を続けていける力を育てていきたいと思います。
 2025年の「大学入学共通テスト」から、すべての国立大学で現在の5教科7科目に、新たに「情報」を加え、6教科8科目にすることが正式に決まっています。
 入試対策としても、プログラミングクラスで情報技術を身につけておくことは役に立ちます。

■公中文系理系

 公中文系と理系のクラスは、今年度の受験でいったん終了します。
 新小6の生徒の募集は行いません。
 現在、公中文系のクラスは、国語読解の学習としても参加できます。
 公中理系のクラスは、算数数学の学習としても参加できます。
 公立中高一貫校の試験問題は、5倍から7倍の高倍率で、差をつけるための試験になっているので、問題の量がかなり多く、時間内に解くことが難しくなっています。
 今後は、全国の過去問を参考に、スピードを上げて解く練習をしていく必要があります。
 教科書準拠の問題とは言っても、実際にはすばやい計算力とか、早く読む力、早く書く力が必要とされるので、模試の点数でもかなり誤差があります。
 受験勉強は、全教科の総合点で評価されるので、重点は、苦手教科の成績を上げることになります。
 中学受験は、短期間でも成績が大きく変化するので、受験生はこれから全力で取り組んでください。
 ただし、保護者の方は、「人生は長い。うちの子は実力があるから将来は大丈夫」という気持ちで、合否を超越した姿勢で受験に臨むようにしてください。

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森川林 20221123  
この記事を読むと、言葉の森の現在のオンラインクラスの状況と今後の方向がわかると思います。


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●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

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