ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4580番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/26
意味ある競争は、社会を進歩させる競争 as/4580.html
森川林 2022/11/28 06:57 


●動画:https://youtu.be/pvd2LDJgesA

 スポーツは、人間を熱狂させます。
 野球でも、ゴルフでも、バスケットボールでも、また、ボクシングや格闘技のようなスポーツでもそうです。
 それは、肉体が動くことによる競争なので、人間が自分の感情を移入しやすいからです。

 しかし、その熱狂の結果、何が生まれるかというと、ほとんど何も大したものは生まれていません。
 せいぜい、そのスポーツによって作られた経済の広い裾野のようなものだけです。

 技術の競争は、そうではありません。
 F1レースの競争や、スパコンの競争は、その競争の副産物として技術の進歩を生み出します。
 こういう競争が、社会を進歩させる競争です。

 これからの競争に必要なのは、創造の競争です。
 創造はそれ自体面白いので、特に競争で煽る必要ありませんが、創造に取り組む厚い層を形成するために、創造に競争が加味される必要があります。

 創造の競争に似ているのが、ノーベル賞のような科学技術の競争です。
 しかし、これは、頂点が限られているので、ノーベル賞を目指す厚い層が形成されるということはありません。

 競争の裾野を広げるためには、小学生の子供から参加でき、社会人になっても更に頂点が高くなる創造の賞を作ることです。

 その賞が広がるかどうかは、単純に賞金の額にかかっています。
 だから、これは国策として行う必要があります。

 今ある競争の多くは、欧米のペースで作られた競争です。
 日本発の新しい競争を作り、それを世界に発信していく必要があります。
 それが、創造の賞です。

 ノーベル賞を上回る質と量と多様性を持った、定期的な創造の祭典を日本から行っていくことが、競争を意味ある競争に発展させるひとつの道になると思います。

 言葉の森の作文発表会や創造発表クラスも、このような見通しで行っています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20221128  
 意味ある競争は、相手の失敗を喜ぶ競争ではなく、相手の成功を認め、それを自身の成功に生かす競争だ。
 そういう高め合う競争には、創造の要素が含まれている。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 

記事 4579番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/26
STEM教育から創造発表教育へ――創造発表クラスを新たに開設 as/4579.html
森川林 2022/11/27 11:30 


●動画:https://youtu.be/_yE86s9HfTU

 日本の受験教育の中ではまだあまり話題になっていませんが、世界の教育の潮流は、個性と創造性を生かす方向に進んでいます。

 そのひとつの流れがSTEM教育です。(Science、Technology、Engineering、Mathematics。)
 言葉の森は、このSTEM教育が話題になる前から、同じようなことを目指す教育を行ってきました。
 それが創造発表クラスの教育です。

 創造発表クラスは、科学・技術・工学・数学に限らず、人文科学的なことにも、社会科学的なことにも、又は勉強以外の遊びにも範囲を広げた創造的な発表を目的としています。

 しかし、自由な創造発表ということで、学習や研究の方向が絞りにくい面もあったので、今後、創造発表のカリキュラムを作ることを目指していこうと思います。

 一昔前に比べて、理科実験や自由研究や遊び方に関する情報は、かなり多くなってきました。
 小学生新聞の記事などにも、「こんなことを家庭でやってみよう」という実験の話題が増えてきました。

 しかし、ほとんどの場合、それらの記事や情報は、読み物として読まれているだけで、実際にやってみる人は少ないと思います。
 その理由は、子供がやりたいと思っても、そのための材料の準備などで親の関わる面が大きいからです。

 今のSTEM教育と言われるもののほとんどは、一律のお仕着せの企画です。
 学校での理科実験なども同じです。
 数十人の子供にまとめて指導するために、一見面白くてやりやすい実験や工作に絞って授業が組み立てられています。

 本当のSTEM教育は、個々の生徒が自分の興味に沿って取り組むものです。
 しかし、それでは、大人数の一斉指導を前提としている学校教育では対応できません。
 だから、今の学校の理科実験は、一斉にやりやすいものだけに絞って行われています。

 誰でも経験があると思いますが、アサガオの葉っぱの一部をアルミニウム箔で覆い、ヨウ素液に浸してでんぷんができたかどうかを調べるという光合成の実験が、何十年も同じように行われています。
 それが悪いというのではありませんが、一斉指導の理科実験では、そういうことしかできないのです。

 子供たちが自分の興味や関心に従って実験や観察や工作や自由研究をするためには、家庭での取り組みと、それを発表する場としての少人数クラスの反転教育が必要です。
 これが創造発表クラスの学習の意義です。

 創造発表クラスでは、結果は二の次です。
 子供が興味をもってやりたいと思うようなものは、大抵難しい取り組みになるものがほとんどです。
 それでもやってみると、うまく行かないことがよくあります。
 しかし、大事なのは、結果ではなくそれに取り組もうとした意欲と途中の過程です。
 子供たちは、こういう取り組みを通して、科学や事実の面白さを実感していきます。

 「日本のロケットの父」と言われる糸川英夫氏は、子供のころ、ベーゴマで相手に勝つために、両親が寝静まったことを見計らって、ベーゴマに溶かした鉛を盛り込み、最強のベーゴマを作りました。

 こういう発想が、大きくなってから、戦闘機隼(はやぶさ)を改良したり、宇宙ロケットの前身となるペンシルロケットを作ったりする土台になったのです。


 来年1月から、森川林の創造発表クラスが、土10:00にスタートします。
 参加を希望される方は、体験学習においでください。
 対象学年は、小1~中3です。

 創造発表クラス全体の一覧表は下記のページをごらんください。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php?kjb=20221210&gs=&ks=&zs=%E5%89%B5%E9%80%A0%E7%99%BA%E8%A1%A8

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20221127  
 STEM教育より進んだ日本版創造発表クラスの教育。
 これからは、個性と創造性の時代。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
創造発表クラス(0) 
コメント131~140件
……前のコメント
国語力の不足は 森川林
たまに、国語力と読書力は関係ないと言う人がいますが、そういう 11/2
記事 4832番
7月の森リン大 森川林
 中学生になると、それまで小学生のうちは、お父さんやお母さん 10/31
記事 4830番
7月の森リン大 森川林
小6のころは、お父さんやお母さんへの取材も自然にできるので、 10/30
記事 4830番
不登校の原因は 森川林
不登校の根本原因は、学校の授業が退屈なこと。 だから、授業 10/26
記事 4829番
作文は、出力す 森川林
作文の勉強というと、赤ペン添削というのが普通でした。 しか 10/25
記事 4828番
ランキングのペ リク
サンキュウ 10/20
記事 4463番
ランキングのペ リク
一位だー 10/20
記事 4463番
作文が早く書け 森川林
 最新の音声入力の記事は、こちらです。 https://w 10/11
記事 3310番
作文が早く書け 森川林
 拝見しました。  面白い試みを教えてくれてありがとうござ 10/11
記事 3310番
作文が早く書け heoq
子供が作文の宿題に使うために、音声認識と音声合成を試してみま 10/11
記事 3310番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
2025年4月 森川林
●作文クラス ○小1の作文  小1のころ 4/22
森の掲示板
Re: 120 森川林
 小6以上の生徒は、1200字の作文を基準として評価していま 4/22
森の掲示板
Re: 人数報 言葉の森事務局
 人数報告のページはこちらです。 https://www. 4/21
森林プロジェクト掲示版
人数報告ページ Yumi Hasegawa
みつかりません 4/20
森林プロジェクト掲示版
作文、小論文と 森川林
 作文は、題材を中心にした文章です。小論文は、主題を中心にし 4/20
森川林日記
1200字換算 花ちゃん
小6,中2の生徒を担当しています。AI森リンの評価で、 4/20
森の掲示板
作文も小論文も 森川林
 作文も小論文も同じ。算数も数学も同じ。  内容のない人が 4/20
森川林日記
本日、森リン案 森川林
 本日、東京都の私立中の一部118校に、森リン案内を送付。 4/14
森川林日記
愛子さま天皇論 森川林
 大事なのは、近年のここまで続いてきた歴史を尊重することだ。 4/13
森川林日記
バースデイ ゆめ
 今日、私は16歳になりました。  誕生日のことなんて 4/10
ゆめ日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習