動画:https://youtu.be/B4fuW6SM5ug
■作文クラス
事前の準備が作文力の上達を左右します。
低学年の場合は、題材の準備が大事です。
子供が作文に書きたくなるような出来事を用意してあげ、できればそれを写真などに撮って発表室に入れておいてください。
子供が絵をかいて発表するかたちでもいいです。
子供の勉強というのではなく、親子で作る作文の思い出ということでやっていくと、子供の意欲も高まります。
幼長や小1の、作文がまだ十分に書けない時期は、お母さんが子供の代わりに書いてあげ、その作文にルビを振り、子供が読めるようにしておくといいです。
子供が書くのは、絵だけ、又は、題名だけ、又は、最初の数行だけというようにしておくと、子供は安心して作文の勉強に取り組めます。
そして、親の書いた作文を読むことで、自然に作文の書き方が身につきます。
小学校中高学年の場合は、子供の取材に、お母さんやお父さんの体験実例は話して答えてあげてください。
親子の対話によって子供の語彙力が増え、考える力がつきます。
これも、親子の対話の思い出を作るということでやっていくといいです。
そのためには、土日など親子で話のできる時間に、作文の話をする習慣を作るといいです。
中学生や高校生になると、だんだん親への取材ということはなくなります。
生徒が自分で考えた準備を、発表室に事前に入れておいてください。
そのときに、できれば関連する調べたデータなども入れておきましょう。
数字のデータが入ると、文章の説得力が増します。
また、入試の作文にも、そのデータが使えるようになります。
■国語読解クラス
基本は、問題集読書の音読です。
問題を解くのではなく、問題文を音読します。
1冊を最後まで読み終えたら、また最初に戻り読んでいきます。
1冊を5回以上読むことが目標です。
読解検定の点数がなかなか上がらないという場合は、この問題集読書の不足が原因です。
問題集読書で難しい文章を読むことに慣れてくると、国語の力だけでなく、考える力がつきます。
これが、ほかの教科も含めて学力全体の向上にも役立ちます。
問題集読書と別に、読解検定の解説も毎週2問やっておきましょう。
自分が間違えたところだけでなく、合っているところも含めて、なぜその答えになるのかを書きます。
国語の成績が上がる子は、以上の二つの基本的なことをしっかりやっています。
■総合学力クラス
小学1年生から4年生までは、勉強面で難しいところはありません。
4年生で多少難しい算数の問題や、国語の難しい語彙が出てきますが、やれば誰でもできるぐらいの難しさのレベルです。
この時期に大事なことは、家庭での毎日の勉強習慣です。
勉強は長時間はやる必要はありません。しかし、毎日時間を決めてやるようにしていきましょう。
勉強の中で最も大事なものは読書です。
忙しいときは、読書だけになってかまいません。
ただし、「読書」と呼べるものは、字のスペースが絵のスペースよりも大きいものとします。
絵本や学習漫画のように絵や写真の多いものは、楽しく読んでいいのですが、それらは毎日の読書という扱いにはしません。
文章を読む力は、あらゆる学力の基本なので、毎日の生活の中で必ず文章を読む時間を確保していきましょう。
読書の次に大事なものは暗唱です。
総合学力クラスは、みんなで暗唱を発表する時間があるので、どの子も自然に暗唱に取り組んでいます。
暗唱は、毎日やる方が定着しやすくなります。
毎日10分の暗唱の時間を確保しておくといいと思います。
総合学力クラスで、これから小4になる人は、それぞれの教科に特化したクラスに移動してもいいです。
国語読解クラス、算数数学クラス、プログラミングクラス、創造発表クラスなど、自分の関心に応じて体験学習に参加してみましょう。
■算数数学クラス
算数数学の勉強は、いつも書いていることですが、1冊を完璧に仕上げることが基本です。
ただし、最初に基本問題だけをしっかり終わらせ、余裕があれば難問にも挑戦していくといようにするといいです。
問題集は、どの学年も、大体、例題、確認問題、標準問題、発展問題のような構成になっています。
最初に、例題と確認問題と標準問題だけを完璧に仕上げ、そのあと発展問題に取り組むようにするといいです。
小学1、2年生の間は、問題集に直接答えを書いていいですが、小3以上は、問題集には○×をつけるだけにし、式と答えはノートに書くようにしてください。
難しそうで解き方がわからない問題は、いつまでも考えるのではなく、すぐに答えを見て解法を理解するようにしましょう。
受験のための算数数学は、考える勉強ではなく、解法を理解する勉強と割り切ることが大事です。
小学生の問題集の難問は、中学受験向けの問題です。
この中学受験向けの難問が解けるようになっても、中学生以降の勉強に生きてきません。
難問が難しいと思うときは、難問は飛ばして、標準問題だけできればいいと考えておきましょう。
中学生の問題集の難問は、国立私立高の受験向けの問題です。
普通の公立高校の問題には、トップ校であってもそのような難問は出てきません。
標準レベルの問題が完璧にできることを最初の目標にしておきましょう。
■英語クラス
英語力の最も能率のよい勉強法は、英文をまるごと暗唱することです。
指定の本には、CDもついているので、CDを聴いてその音声のとおりに暗唱できるようにしておきましょう。
中学生は、英語の教科書の暗唱、暗写も毎日やっていきましょう。
英語の問題集は、問題を解くのではなく、答えを理解する勉強と考えて取り組んでいきましょう。
これは、理科や社会の問題集についても同じです。
問題を見て、すぐに答えを見て、その問題と答えのセットを理解するということです。
こういう形で、1冊の問題集を5回以上繰り返し勉強していきましょう。
問題集の中の文法の説明の部分は特に大事ですから、しっかり読んでいきましょう。
英語の勉強を本格的に始めるのは、小学校高学年や中学生になってからで十分です。
小学校低中学年の間は、英語力ではなく国語力を最重点にして取り組むようにしましょう。
低学年のときに英語をやりすぎると、肝心の日本語力が阻害される場合があります。
■プログラミングクラス
プログラミングは、将来、自分で何か新しいことを企画して取り組むときは、必ず必要になってきます。
今の小学校低中学年の生徒は、学校でプログラミングの授業を行うようになっていますが、高学年や中高生の生徒は、そういう機会がないまま学年が上がったという人がほとんどです。
学校の授業には期待できませんから、独自にプログラミングの学習をしておくことが必要になります。
Scratchは、本さえ読めば誰でも始められますから、初心者でも全く心配は要りません。
Scratchで、プログラミングの感覚を身につけたあとは、JavaScriptとPythonでコードプログラミングの練習をしていきましょう。
プログラミングの勉強のためには、子供専用のパソコンが必要になります。
パソコンの操作は、保護者もわからないことが多いと思いますが、インターネットで調べれば必要なことはほとんどわかります。
お父さんやお母さんが協力して、子供のプログラミング学習を進めていってください。
■創造発表クラス
これからの日本の教育は、世界の標準に合わせて大きく変わります。
これから大事になるのは、知識の詰め込みで合否が決まるガラパゴス的な入試に対応することではなく、思考力を育て創造性を発揮する力をつけることです。
創造発表クラスは、自分の興味、関心、個性にもとづいて、実験、調査、工作、研究を行い、それを発表するクラスです。
東大の推薦入試、京大の特色入試、さまざまなAO入試、イグノーベル賞などに対応できる力をつけるということでイメージ化するとわかりやすいと思います。
しかし、最も大事なことは、勉強を楽しむということです。
「個性を学問に、学問を創造に」というキャッチフレーズで学習を進めていきます。
今は、小中学生向けのいい本が多数出ているので、そういうものも紹介していきます。
●動画:https://youtu.be/u4EQT_b-vcA
「助長」という言葉があります。
早く育てようとして苗を引っ張ると、かえって苗は根づかずに成長が遅れる、又は枯れてしまうという話です。
子供たちの成長の様子を見ていると、そういう経過を感じることがしばしばあります。
子供がまだ勉強の自覚がないころから勉強をさせすぎると、その後、勉強に飽きるということがあります。
反対に、子供を自由に遊ばせていると、あるときから自覚して、急に熱心に勉強するようになるということがあります。
勉強を自覚する時期は、大体15歳です。
孔子の言葉に「吾れ十有五(じゅうゆうご)にして学に志す」というものがあります。
「十有五」とは「十歳プラス五歳」で十五歳ということです。
人間の成長は、昔からそういう時期を経過して進んでいくのです。
外からやらせられる熱心さと、自覚してから自ら進んでやる熱心さとでは、質が違います。
適当な言い方ですが、十倍以上違うと思います。
だから、子供は自然に成長させて、やる気になったときに頑張らせるというやり方が最も無理なく最も能率がいいのです。
ただし、その土台には、家庭での読書と対話が必要です。
中学受験塾は、今は、小3の終わりごろから始めないと間に合わないということになっています。
しかし、こういう時期に、競争に乗せられて、それまでやっていた自分の好きなことを自由にする時間を削ってしまった子は、長い目で見れば、成長を遅らせると思います。
ゴールは、大学に合格することではなく、社会に出てから活躍すること、あるいは、社会に出てから自分らしく生きることです。
そのときに、自分の好きなことを、自然の成長に合わせてたっぷり楽しんだという子供時代の経験が生きてくるのです。
大人の人は、誰でも自分の経験を振り返れば、何が成長に役立ったかわかっています。
塾や予備校の詰め込みの勉強が役立ったと思う人は少ないはずです。
友達との出会いや、無駄な遠回りや、自分で選んださまざまな選択や挑戦や決断などが、その後の自分の人生の骨格になっているのです。
オンライン4人クラスの週1回の授業では、最初に約15分の読書紹介があります。授業の後半5分から10分は一人一言の時間があります。
この勉強の中身とは関係のない一見無駄話のような時間が、勉強と同じように重要なのです。
勉強は、それぞれの生徒が家庭で毎日の自主学習としてやっています。
その毎日の家庭学習が、勉強の中身です。
その毎日の家庭学習を続けるきっかけが、週1回の授業で、友達と会い、友達の勉強の様子を知り、先生とお喋りすることなのです。
茨木のり子さんのの詩に、「学校あの不思議な場所」があります。その一部。
====
学校 あの不思議な場所
校門をくぐりながら蛇蝎(だかつ)のごとく嫌ったところ
飛びたつと
森のようになつかしいところ
今日もあまたの小さな森で
水仙のような友情が生れ匂ったりしているだろう
新しい葡萄酒のように
なにかがごちゃまぜに醗酵したりしているだろう
====
子供たちは、勉強を教えてもらうために学校に行くのではありません。
勉強するきっかけをつかむために、学校に行き、いたずらをしたり、お喋りをしたり、たまに勉強をしたりします。
そして、みんなそれぞれに自分らしく成長していきます。
これが、コミュニティによる教育です。
言葉の森のオンライン4人クラスは、毎回、参加生徒全員の読書紹介と対話と発表と個別指導がある少人数のオンライン学習です。勉強が進むのは、友達との切磋琢磨と交流があるからです。
■作文クラス
幼児から小中高一貫指導の作文で思考力を育てる。
幼長~高3・大・社
幼長、小1は、親子で協力して作文を書きます。小3、小4は生活作文の力が伸びる時期です。小5、小6は作文試験に対応できる説明文、中学生は、本格的な意見文を学びます。高校生は、高度な論説文で大学入試の小論文に対応します。
■国語読解クラス
反復音読と理詰めの解法で国語力を伸ばす。
小3~高3(小1・小2の国語は、総合学力クラスでお願いします。)
国語読解力は、作文をはじめあらゆる学力の土台です。しかし、国語読解力を伸ばせる塾や学校はほとんどありません。言葉の森の国語読解学習は、塾専用教材による毎日の問題集読書と、毎月の読解検定の理詰めの解説です。大学入試共通テストの現代文100点を目指します。
■総合学力クラス
勉強に対する興味関心を育て学習習慣をつける。
幼長~小4
国語読解の基礎、算数の基礎、暗唱の練習、理科実験や工作などの発表の練習を総合的に行います。国語と算数は、自由選択。幼長から小2までは暗唱力が最も伸びる時期です。学力とともに発表力がつく楽しい授業を行います。
■算数数学クラス
一冊完璧主義で数学力の学年先取りを目指す。
小3~中3(小1・小2の算数は、総合学力クラスでお願いします。)
算数数学は、得意な子も多いかわりに、苦手な子も多いという特殊な教科です。算数を得意にするコツは、個別学習と個別指導で、塾専用教材の1冊の問題集を完璧に仕上げることです。1学年先を目指す学習で受験に対応します。
■英語クラス
音読暗唱をもとに効率のよい英語学習の力をつける。
小3~中3
塾専用の英語問題集を基本に、英文暗唱や自由英作文を行い、主体的に英語を学びます。中1から中3の問題集は、発展レベルでトップ高の入試に対応。少人数クラスで密度の濃い英語の学習を行います。英検5級から2級対策の問題集も使用できます。
■プログラミングクラス
主体的に学び工夫する楽しさを学ぶ。
小3~高3
Scratch、JavaScript、Pythonの学習を行います。初心者から経験者まで、自分のペースで学べます。少人数クラスで、実習と発表を中心とした学習です。他の生徒の発表を参考に、自分なりの工夫ができる交流のあるプログラミングクラスです。
■創造発表クラス
これから必要になる学力は創造力と発表力。
小3~高3(小1・小2の創造発表は、総合学力クラスでお願いします。)
理科実験、技術工作、社会調査、自由研究など、自分の興味関心に基づいて、自由に研究や実践をし発表します。「個性を学問に、学問を創造に」がテーマです。将来の東大推薦入試、京大特色入試、AO入試、イグノーベル賞(笑)を目指します。
■体験学習を希望される方は、お電話ください。
電話 0120-22-3987
(受付時間は、平日9:00~19:30 土曜9:00~12:00。個別れんらく板からもご連絡いただけます。)
■オンラインクラスが初めての方は、朝8:30からの初参加説明会にご参加ください。
●初参加説明会は、平日又は土曜日の朝8:30から15分程度行っています。スマホでも参加できますが、画面の大きいパソコンの方が操作しやすく便利です。
●無料体験学習が1回できます。継続される場合の受講料は、作文クラスは8,800円、国語読解・総合学力・算数数学・英語・創造発表・プログラミングの各クラスは、6,600円です。(言葉の森に初めて参加される場合は入会金11,000円、ご兄弟で参加される場合は事務手数料3,300円です。)
●体験学習をされる方には、体験学習用の教材をお送りします。学習を継続される場合、必要な問題集などの教材はウェブからご注文ください。
●毎週の授業は、ZOOMの4~5人クラスで行います。授業は、読書紹介・自主学習又は作品発表・個別指導を組み合わせて行います。4週目には保護者懇談会があります(自由参加)。欠席された場合、他のクラスへの振替ができます。
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●動画:https://youtu.be/dSgT0D2LrnY
私たちは、競い合うことに燃えます。
勝つか負けるかということに、一喜一憂します。
それが普通です。だから、それは、それでいいのです。
しかし、その競争は、食事に例えると、単なる薬味であって主食ではありません。
競争は面白いけれど、競争に勝つことは目的ではありません。
では、目的は何かと言えば、それは創造と向上と貢献と幸福です。
人間は、そういうことのために生きています。
競争に勝つというのは、その大きな目的のためのひとつの手段にしかすぎません。
だから、あまり多くの人が競い合うような場所では、そっと負けた方がいいのです。
そして、競争のない場所で、自分らしい創造をして、社会に貢献し、幸福な人生を送るのです。
やがて、地球全体がそういう星になります。
愛と笑いと創造の惑星になるのです。
しかし、それは、まだ少し先の話です。
もしかすると、だいぶ先の話かもしれません。
だから、とりあえずは、競争に勝つことが、人生の大きな目標になります。
目的ではなく、目標です。
競争に勝つための方法は、昔から言うように、敵を知り己を知ることです。
勉強で言えば、志望校の過去問を研究し、自分の得意不得意を自覚し、そのための対策を立てることです。
今は、学習塾や予備校で、それらの準備をしてくれるようになっていますが、人生は受験だけではありません。
これから遭遇するさまざまな課題に立ち向かうためには、自分の力で、志望校を研究し、自分の得意不得意を自覚し、自分で対策を立てることです。
そういう試行錯誤のできるのが面白いと思うことです。
人に言われたとおりにやって、うまく行っても、本当の喜びはありません。
自分で考えて、やってみて、うまく行ったり行かなかったりするから、人生は面白いのです。
ただ、全く最初から自分の力でやるというのは無駄が多いので、先人の知恵を借りることは重要です。
いちばんの基本は、世の中にある勉強法の本を読むことです。
中学生だったら、「中学生の勉強法」のような本を探して読むのです。
小学生や高校生や大学生や社会人でも同じです。
それらの情報を仕入れた上で、自分なりのやり方を作っていきます。
人間には個性がありますが、土台のところは誰でもほぼ同じです。
土台は、単なる模倣でいいのです。
その先は、自分の個性でやっていくのです。
ちなみに、私がこれまで見た中で、いいと思った中学生のための勉強法の本は、こういうものです。
「中学生の自宅学習法」
https://www.amazon.co.jp/dp/4879203254/
「志望校のランクが上がる!中間・期末テストに強くなる勉強法」
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00UJ4Z6QK
探せば、もっといい本が出ているかもしれません。
アマゾンなどで、「中学生の勉強法」で検索すると、多数の本が出てきます。
こういう本を10冊ぐらい買うのです。
このための出費は、全く惜しくありません。
勉強の方針を決めるための費用は、勉強のための出費で最優先するものだからです。
大学入試でも、勉強法の本があります。
読むと必ず参考になります。
高校生は、塾や予備校に頼る前に、まず自分でそういう本を探して読んでみることです。
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●動画:https://youtu.be/DkQCY-ltCe0
ほかのところを批判するつもりはありませんが、これから作文の勉強をする人の参考になるように、作文の勉強はどのようにしたらいいのかということを説明します。
昔、作文や小論文は通信教育という形で勉強するのが普通でした。
なお、言葉の森は、作文という言葉で小論文も含めているので、以下、作文という言葉で書きます。
なぜ作文の学習で通信教育が主流だったのかというと、作文の勉強をするというニーズが少ないために、通学教室ではまとまった生徒指導ができなかったからです。
しかし、近年、中学入試でも、高校入試でも、大学入試でも作文試験を課すところが増えてきました。
そこで、次第に通学教室という形でも、作文指導ができるようになりました。
だから、作文の通信教育は、今は時代遅れになりつつあります。
以上が現状です。
しかし、現在の通信教育も、通学教室も、十分な指導ができているとは言えません。
●作文の通信教育の場合
通信教育の場合は、勉強のほとんどを家庭に任せる形になります。
だから、子供が小学校低学年のころは勉強ができますが、高学年や中学生以降になると、本人の自覚が強くなければ勉強が続かなくなります。
作文の勉強というものは、他の勉強に比べてきわめて精神的負担の大きい勉強なので、よほど強い意志がなければ続かないのです。
これに対してオンライン少人数クラスの作文の勉強は、45分の授業の中で、子供たちが一斉に作文を書き始めます。
一緒に勉強している友達と作文を書き出すので、作文を書くハードルはかなり低くなります。
しかも、言葉の森の場合は、事前の予習を発表する時間があるので、ウォーミングアップができている状態で、作文を書き始めることができます。
この予習の発表についても、もしこれが、通信教育で先生と生徒の一対一の指導しかないとしたら、子供は十分な予習をして来ません。
事前の準備をしていなくても、一応書けることが誰でも書けるからです。
しかし、その日に書くことを決めていなければ、もちろん充実した作文は書けません。
オンライン少人数クラスであれば、生徒どうしの交流の中で予習を発表する時間があるので、子供たちは自然に書くことを準備して授業に臨みます。
だから、毎回、力作を書くことができるのです。
●作文の通学教室の場合
作文の通学教室の場合は、一斉指導をする形になることがほとんどです。
しかし、作文力は、生徒による個人差が大きいので、ごく初歩の段階以外は一斉指導には向きません。
これが、小学校でも、学年が上がると作文指導ができなくなる理由です。
一斉指導は、数学や英語のような答えが一律に決まっている教科であればできます。
しかし、答えの決まっていない作文のような勉強には向かない指導形態なのです。
通学教室における個別指導は、主に添削という形になりますが、添削を受けるだけで上手になる子はまずいません。
意味ある個別指導をするためには、先生が口頭でそれぞれの生徒に直接話をする必要があります。
しかし、通学のクラスの中で、生徒全員が作文を書いているときに、先生が一人ひとりの生徒を呼んで個別指導をするという仕組みをとっているところはまずありません。
昔の言葉の森の通学教室は、全員が作文を書いている中で、先生が一人ひとりの個別指導を口頭で行っていました。
しかし、小学校高学年や中高生で考える作文を書いている生徒は、周囲で話し声が聞こえると、書くことに集中できません。
それで、教室での個別指導は、毎回かなり苦労して行っていました。
この通学教室は、2020年春のコロナ休校の際に廃止したので、通学生徒は現在すべてオンラインクラスに移っています。
●オンライン少人数クラスの場合
オンライン少人数クラスであれば、全員が作文を書いている中で、先生は、生徒を別の部屋に呼んで個別指導をすることができます。
また、少人数のクラスであれば、互いに予習を発表したり、読書紹介をしたり、月に1回は作文を発表し合ったりすることができます。
こういう対話や交流ができる人数は、1クラス4~5名までです。
だから、1クラスで10人もいる場合は、意味ある少人数クラスとは言えません。
オンライン少人数クラスが、作文の通学教室に比べて優れている点はほかにもあります。
それは、自宅からの参加が容易であること、欠席した場合の振替が容易であることなどのほかに、同年齢、同進度の生徒でクラスを作りやすいことです。
なぜ同年齢、同進度の生徒でクラスを作りやすいかというと、オンラインの生徒は、全国から参加しているからです。
例えば、東南アジアやオーストラリアにいる生徒は、日本と時差が近いので、日本にいる生徒と同じクラスに参加しています。
オンライン教育というと、多くの人は、子供がひとりでオンラインの動画を見るだけというイメージで考えています。
実際、多くのオンライン教育と呼ばれるものは、そういう運営を行っています。
申し訳程度に双方向の対応をしているところもありますが、その双方向も、集団一斉指導の枠内での限られた双方向です。
オンライン教育が真に意味ある教育であるためには、1クラス4~5人という少人数で、生徒どうしの対話や発表がある中で行われる必要があるのです。
●未来の学校
言葉の森が考えている未来の学校のイメージは、日本全国からオンライン少人数クラスに参加でき、日常的にオンラインで学習している生徒が、夏休みなどにリアルに集まり、自然の中で合宿し交流するという形です。
そこで学ぶ内容は、これまでの国語、数学、英語、理科、社会のような基本的な教科だけではありません。
従来の教科とともに、作文、創造発表、プログラミング、読書、自然体験のような思考力、創造力、共感力を育てる教科も、同じように重要な学習として行われるようになります。
作文の勉強は、単に作文試験があるから行うというのではなく、子供たちの思考力、創造力、共感力を育てるというビジョンの中で行っていく必要があります。
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https://youtu.be/xRvdntt1lw4
中学生のころは、子供はよく悪いことをします。
それを、主体性の表れと考えることです。
もちろん、その悪いことについては厳しく叱ります。
しかし、その叱っている気持ちの背後で、「こういう悪いことができるぐらい成長したんだ」と温かい目で見ておくことが大事です。
逆に言えば、叱られないような子は、かえって困るのです。
叱られるぐらいの子でなければ、世の中の荒波に抗して生きていけません。
「葉隠」に、次のような言葉がありました。
うろ覚えですが、「酒を飲め、嘘をつけ、博打をしろ。それぐらいの者でなければ大きな仕事はできない」という内容です。
基本は、真面目にやっていくことです。
しかし、いざというときには大博打を打てるようなことも必要になります。
社会で活躍している人には、誰でも、そういう経験がひとつやふたつはあると思います。
悪い子は、機会があれば、まともな子になることができます。
しかし、悪いことができない子が、悪い子になることはできません。
子供が悪いことをしたら、厳しく叱ることです。
それは、どちらかと言えば、お父さんの役割になります。
たぶん、それをお母さんが優しくフォロウするようになると思います。
父母で一緒に厳しく叱ってはいけないのです。
そして、何年も経ってから、みんなで、「あのときは、あんなことがあったよなあ(笑)」という思い出話になるのです。
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母親は真面目なので、小さなことでもきちんとやりたがります。
父親は自分がいい加減なので、許容範囲が広いです。
そういう両親の組み合わせで、子供はバランスよく成長していくのです。
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https://youtu.be/OWnQb8OB2_I
言葉の森のオンラインクラスでは、どのクラスも毎週子供たちの読書紹介を行っています。
全員の読書紹介なので、どうしても10分から15分はかかります。
その分、学習時間が短くなりますが、学習の時間と同じように価値ある時間なので、これからも続けていく予定です。
その読書紹介で、子供たちの今後の学力の見通しがつきます。
自分の好きな本を読むのが基本なので、どういう本を読んでもいいのですが、その本が家庭の文化力を表しています。
その文化力が、その後の子供たちの成長に最も関係してきます。
いい塾に行って、宿題を毎日やっているから安心だという考えの人がいますが、子供たちが成長するのは、塾や学校ではなく、家庭での毎日の読書と対話です。
読書について、時々気になるのは、小学校低学年でいつまでも絵本のような本ばかり読んでいる子です。
絵本の内容はいいのです。
感動する話や、心が明るくなる話が載っている本です。
しかし、それが絵と単語のような短い言葉だけで書かれています。
繰り返しますが、それはそれでいいのです。
漫画でも、図鑑でも、子供が好きな本なら何でもいいのです。
問題は、そういう本しか読んでいないように見えることなのです。
一方、文章の多い本を読んでいる子でも、「○年生の名作」「○年生の伝記」のような指定された教科書のような本を読んでいる子は、読書の楽しさを感じる機会がなかなか生まれてきません。
子供の読書の傾向は、親の読書力を反映しています。
読書好きの親であれば、子供にとって面白くて価値ある本がどういうものかということが大体わかります。
子供は、絵ばかりの軽い本や、怖さや下品さで気を引くようなレベルの低い本に手を出しがちです。
何度も言いますが、それはそれでいいのです。
しかし、そういう本ばかり読んでいるとしたら、親はそこに危機感を持たなければなりません。
それが、家庭の文化です。
小学校高学年や中学生、高校生では、また別の問題があります。
第一は、読書量が少ないことですが、それはオンラインクラスに参加した最初のうちだけで、毎週の読書紹介の中で次第に改善されていきます。
第二は、短編集が多いことです。
長いひとまとまりの文章ではなく、すぐに読み切れるような文章がいくつも載っている本です。
「○分間で○○」のような本がよく読まれていますが、読書力のある子は、そういう本は気軽に読めるが物足りないと思うはずです。
第三は、殺人事件のような話で読み手を引き付ける物語の本です。
何度も言いますが、そういう本も含めて、自分の好きなものは何でも読んでいいのです。
しかし、何でも吸収できる貴重な時期に、そういうレベルの低い本を読んでいるのは、もったいないことです。
読書は、自分の心の成長と思考の成長のために読むものです。
そういう本のおおまかな基準は、やはり古典と言われているものになります。
しっかりした内容の本や、古典の本を読むときに役に立つのが付箋読書という方法です。
付箋読書のよいところは、数分の短い時間でも利用して分厚い本を読めることです。
しかも、複数の本を並行して読めるので、自然に読書量が増えます。
小学校低中学年では、まだ古典と言われるような本はありませんから、それをカバーするのが家庭での対話です。
家庭で、お父さんやお母さんが、子供の心と頭を豊かにするような話を折に触れて話してあげるのです。
この対話が、小学校高学年になってからの作文の中で生きてきます。
そして、中学生以降の読書力や作文力の土台になります。
対話は、ただ長くたくさん話せばいいというものではありません。
逆に、ただ長いだけの話は、子供の聞く力や考える力を低下させます。
簡潔に要点を絞って中身のある話を面白くしていく必要があります。
そういう話のもとになるものは、親の読書生活です。
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東京大学教育学部附属中等教育学校(推薦選抜) H.A.さん
<担当講師より>
・(作文)難関の志望校合格、おめでとうございます!
この学校に行きたいという強い思いが実を結んだのですね。小学生の間ずっと学んできた作文の力や創造発表クラスで得た自信が、試験の際役に立ったとお聞きして、とても嬉しいです。
これからも、学びを深めていってくださいね。
・(創造発表)おめでとうございます。低学年からずっと続けていた創造発表では、かわいい出来事の発表から、実験や創作の発表につながり、6年生では発表の内容からこれからの課題や意欲を見出し、自分ひとりのことではない語りができるようになりました。
これからの学びの世界が楽しみですね。
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