ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4720番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
勉強の目的――作文、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミング(その1) as/4720.html
森川林 2023/05/07 14:48 


●動画:https://youtu.be/QJYEVySZPHQ

●勉強の目的

 勉強の目的は、いい大学に入ることではありません。
 その先にある、いい仕事をすることです。

 大学に入るところまでをゴールにしていると、勉強の目標が近視眼的になります。
 次のテストでいい成績を取ることが目標なのではなく、自分自身を向上させることが本当の目標です。

 かつては、いい大学に入ることが、いい会社に入ることにつながり、その後のいい生活を送ることにつながっていました。
 しかし、それは、過去の時代の話です。

 今でも、いい大学に入ることがいい会社に入ることにつながる仕組みは残っています。
 しかし、それがその後のいい生活につながるかどうかはもうわかりません。

 具体例を挙げれば、昔、いい就職の目標の上位に入っていた銀行、証券会社、マスコミ、広告会社、教員、公務員などは、もう上位には入っていません。

 これまでは、GAFAに代表されるネットテクノロジー企業に人気がありましたが、今は、どこも大規模なリストラにさらされています。

 だから、いい枠の中に入ることがゴールなのではありません。
 どこにいても、自分らしい仕事をすることが大事です。

 どういう会社に入ろうと、又は、どういう社会になろうと、自分ひとりでも生きていける実力を育てていくことが、本当の勉強の目的なのです。

 私(森川林)は、言葉の森の創設当初から、勉強の真の目的は、独立起業をする力をつけることと思っていました。
 しかし、当時は、そういうことを受け入れられる空気はありませんでした。

 今は、違います。
 聞くところによると、東大のトップレベルのグループは、独立起業を考えていて、二番手以降が大企業への就職を考えているそうです。

 これまでは、起業にはさまざまなハードルがありました。
 資金のハードルや、組織のハードルや、生活を続けるためのハードルなどがいくつもあったのです。
 今は、ハードルはほとんどありません。
 将来、ベーシックインカムが広がれば、ハードルは更に低くなります。

 これからは、誰もが、自分の個性と情熱を生かし、自分らしい仕事を作る時代になります。
 勉強は、そういう時代に生きる実力をつけるための勉強であって、学校のテストでいい点数を取るための勉強は、その手前の小さな目標に過ぎません。

 言葉の森に来ている生徒には、優秀な人が多いです。
 クラスで何番とか、学年で何番という人もかなりいます。
 そういう人こそ、勉強の目標を、大学入試に置くだけでなく、その先にある自分らしい仕事をすることに置いていってほしいと思います。
(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 言葉の森のビジョン(51) 

記事 4719番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
ChatGPTをはじめとするAI時代の教育――身体的な実感のある知識や学問を身につけること as/4719.html
森川林 2023/05/06 13:08 


●動画:https://youtu.be/ZKCUpp01N60

AIに飲み込まれる教育ではなく、AIに乗る教育を目指さなければなりません。

それは、AIの持てない身体に限定された教育です。

例えば、数学なら、複雑な計算はAIに任せられますが、数字を実感として感じ、計算を手足を使うように扱うことは、人間にしかできません。

例えば、国語なら、長い文章の要約や、自分の主張を何文字かにまとめることはAIに任せられますが、ある言葉やある詩に感動し、書く中で考えが深まるような文章を書くことは、身体を持つ人間にしかできません。

ここからは、脱線。

AIのよい面は、身体を持たないことです。
したがって、時間と空間を超越しています。

だから、個人が個人の欲望のためにAIを利用しようとしても、AIは、個人的な欲望の限界がわかるので、より高い次元に立ったアドバイスをします。
これが、本当のAIです。

しかし、将来の科学は、AIに身体を持たせることを試みるでしょう。
すると、初めてそこでAIに創造性が生まれます。
このときが、シンギュラリティです。

という話はこれでおしまいにして、ここからは、元に戻って。

AI時代の教育で、今から必要なものは、読書と暗唱と作文と対話と創造発表とプログラミングです。
これらは、いずれも身体化できる学問です。

国語と数学と英語は、まあ普通に、80点か90点取れていればいいとします。
ただし、数学と歴史は、ある程度身体化が必要です。

プログラミングは、ChatGPTでできるようになったとは言いますが、それは単品のプログラミングの場合だけです。

作ったプログラミングの一部を修正したり、全体のシステムに合わせて手直ししたりすることは、暗黙知を持つ人間にしかできません。
なぜなら、人間は、全体の構造というものを身体化して知っているからです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
ChatGPT(0) 未来の教育(31) 
コメント61~70件
……前のコメント
作文力の土台は 森川林
齋藤孝さんは、「齋藤孝先生が選ぶ 高校生からの読書大全」など 2/4
記事 4963番
言葉の森は、オ 森川林
今、小123年生対象の基礎学力クラスと、小456年生対象の総 2/4
記事 4962番
言葉の森の作文 森川林
私は、人を批判するのは好きではありません。 大事なことは、 2/3
記事 4961番
自習室の利用を 森川林
ごめん、ごめん。 うっかりブレークアウトルームの設定を忘れ 1/29
記事 4940番
自習室の利用を aeka
ブレークアウトルームが表示されないです^^;確認お願いします 1/28
記事 4940番
自習室の利用を 森川林
 自習室は、ほぼ24時間開いています。  ブレークアウトル 1/24
記事 4940番
自習室の利用を aeka
自習室はどんどんと進化していきますね!!助かります。ありがと 1/24
記事 4940番
塾が忙しくなる 森川林
子供たちの成長の過程で、最後に残る自信は、忙しくても続けたも 1/24
記事 4946番
自習室が利用し aeka
ありがとうございます! 1/19
記事 4936番
自習室が利用し 森川林
あえかわさん、ありがとうございます。 これから、みんなにも 1/19
記事 4936番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習