ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4806番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
6月の森リン大賞(中3の部) as/4806.html
森川林 2023/07/19 06:11 

ポーチュラカ(ハナスベリヒユ)

 6月の学年別の森リン大賞を紹介しています。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php

 今回は、中3の6月の課題です。

 1位の作品は、意見と説明中心の文章で、構成が伴っていなかったので代表作品となりませんでした。

 2位の作品は、最初、代表作品に選ばれましたが、第一段落が要約になっていたため、代表作品になりませんでした。
 清書の場合は、要約が入ると森リン点が高くなってしまうからです。

 ゆうゆうさんの作品は、専門知識と一般教養の比較を身近な実例でわかりやすく説明しています。
 複数の方法の第一は、自分のための方法で、第二の方法は、社会のあり方の方法になっています。
 このようにバランスの取れた構成は大事です。

 結びの第四段落は、もう少し長く書いてもいいと思います。

 名言の引用は、「という名言があるように」という書き方でもいいですが、「という言葉があるように」と書くか、または、地の文の中に入れて書いていくといいです。

 ゆうゆうさんが第二の方法で書いているように、確かに、今の中学の教育は、生徒に必要なことを学ばせるよりも、生徒に点数の差をつけることを目的にしているように見えます。
 こういう問題意識を持ち続けて、これからも本当に必要な勉強していってください。


6月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部132人中)


知識の付け方
ゆうゆう
 「フォースプレイ」「インフィールドフライ」という言葉を知っているだろうか。野球選手の中ではこの言葉を知らないという人はいないだろう。このような、初心者には関係ないように思われる難しい単語。実は中学生の教科書に載っているのである。近年、私達の社会では専門化が進んできたように思う。そこには数え切れないほど多くの専門家たちが存在するし、それぞれの分野で社会を担ってきた。専門家とはその道を極めた人物であり、我々一般人には到底理解ができないほどの知識を持っている。しかし、彼らは自分の道を外れた途端にただの大衆のうちの一人へと化す。つまりどんなに専門的な知識を持ったところで、世界の中心にはなれないということである。

 第一の方法として、色々なことに興味を持つことだ。自分の好きなものだけ、興味のあることだけを追求してしまうと、周りを見ようともせずに突っ走ってしまう事が多い。自分の好きなものにとらわれ、それを追いかけている途中にだって、魅力的なものはたくさんあるはずだ。だからこそ、自分だけの考えばかりに気を取られるのではなく、他人の意見に耳を傾けてはどうだろうか。私はチョコレートが好きだが、「この会社のこの味だけが好き」というわけではない。ミルクチョコレートもビターチョコレートも、中にナッツが入っていてもフルーツ味でも、チョコレートが好きなことには変わりない。むしろ色んな味を知っていることで、チョコレートの世界の奥深さを体感することができる。自分だけの小さな世界の中にいるより、もっと大きな自分の知らない世界に行ってみたくはないだろうか。そこにはきっと自分の知らない新たな発見が見つかるだろう。

 第二の方法として学校教育が、もっと幅広い知識を身につけることに重点を置くことだ。現代の学校は一つ一つの授業が難しい内容を扱っており、全体的に授業の難易度が高いように感じる。学校というのは本来、私達が生きていく上で必要なことを学ぶ場所だろう。社会では今、より難しい知識を持っている人材が求められているかもしれない。しかし、本来の教育とはより良い社会の形成者を育むためのものだ。それなのに、体育の野球の授業では、ポジションの名前やゲームの流れを覚えなければならない。しかし私は、将来大谷翔平になる予定はないのである。いくら野球の歴史を学んだところで、その知識の使い道が見つからない。つまりこのような専門的な知識より、スポーツの歴史などの幅広い分野を学ぶべきではないだろうか。私達が学ぶべきものは、もっと大きなものである。

 確かに自分の好きなことを追求することは良い。それだけ夢中になれる物があることは、幸せである。しかし、「辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使えるような人間になることが真の目的である。」という名言があるように、私は狭い専門的な知識ではなく幅広い教養のある人間になりたい。


思考語彙62





























































80
知識語彙82

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1悪いのは言葉の森か筆者か(清書)Arsene Lupin90145363798889
2教育と教養はわてひ89146463958693
3知識の付け方ゆうゆう89120262828087
4国際感覚を持つということ 清書あえはた88125771717296
5広い視野かずま86108059777987
6物事の見方と考え方ゆみ86208467606993
7比喩についてゆい81100949747587
8現代では学術研究の場においてああまや79805526970100
9沢山の利益ああはや79103774596990
10諦めない精神たいせい7781951676597

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 

記事 4805番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
6月の森リン大賞(中2の部) as/4805.html
森川林 2023/07/17 06:05 

グミ

 6月の学年別の森リン大賞を紹介しています。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php

 今回は、中2の6月の課題です。

 中2の森リン点の高得点1位はヨーヨ君の「フィクションの功罪」でしたが、思考語彙の点数がかなり高く、硬すぎる文章になっていたため、代表作品になりませんでした。
 しかし、とてもよく考えて書いていることがわかりました。

 あえてりさんの文章は、説明と実例がバランスよく書けているので、難しい内容でありながら読みやすい文章になっています。

 総合化の主題は、直感と論理の二つの選択を超えた熱意という点でよくまとめています。
 総合化の主題は、折衷案になりやすいものですが、複数の意見の比較を超えた新しい意見として提案しているところがよく考えられています。

 名言は、「という名言があるように」と書くよりも、文章中にそのまま地の文と同じ流れで入れていっていいですよ。


6月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部161人中)


直感か、論理的な思考か
あえてり
 社会には直感で動いてしまう人間と何事にもしっかり考える人間がいる。人が答えを導き出すまでの過程を大きく二つに分けた時、それは直感的思考と論理的思考に分けられる。直感は、感覚的なもので、考えずにピンとくる、なんだかこんな気がするというような説明がつかないひらめきのことを指す。論理的思考は、物事を筋道立てて整理し、矛盾や飛躍のないように考えることを指す。考えるものと、考えていないもの。一見まるで真反対なようにも見えるが、細かく見ていくと直感と論理的な思考は案外紙一重なのかもしれない。

 理屈に縛られない直感は良い。世の中の偉大な発明や発見は主にひらめきから生まれたということを忘れてはいけない。詩を書くときは論理的に考えるより、閃いた感情をありのまま書いた方が深みのある詩になり、人々に影響を与えられるだろう。スポーツでも、どのルートを通ってシュートするのかを周りにいる敵も計算に入れながら順に求めるのではなく、直感で誰が一番入りそうかなどといった明確な根拠に欠ける自信で出た答えを使った方が結果が出ることがある。直感は時にとても役立つ。例えば私は前クラスでクイズ大会をしていた時に究極の二択からの選択を迫られた。そこで答えなんか知る由もなかったので、当てずっぽうで当てたら会っていた時があった。それに、理科の勉強をしていた時も、天気図を見てどこから風が吹いているか当てないといけなかったのだが、分からなかったのでそれっぽいのを選んでみたらなんと合っていた。世間ではよく直感で考えるのは良くないと言われているが私たちは案外日常生活で知らないうちに活用しているのかもしれない。

 一方、論理的な思考も大切である。当たり前のことだが、直感だけに頼っていたらいつか大きな失敗をしたり事故に巻き込まれるだろう。物事を論理的に考え、本能ではなく現実的に考えるのが賢く生きる基本だ。数学でも、答えだけあっていても意味がない。その答えをどう導き出したのかを証明できないと本当に合っているとは言えない。論理的に考えた方が物事を正確にできるだろう。例えば私は最近本の分析の論文を書いているのだが、もし作中に窓が使われていたらなぜ筆者はドアではなく窓を使ったのか。窓は出入りはできず、もどかしく見ていることしかできないからここで筆者は主人公の不自由さを表したかったのではないか。といった感じに論理的に考えないと先生から高い評価をもらえない。それに加え、論理的に説明した方が相手によりよく伝わる。例えば私が三年生だった時、「なぜなら」を使いましょうと授業で教わった。せっかくなので、家に帰ってお母さんにスマホを買って欲しい理由をなぜならの理由付きで説明したらなんと待望のスマホを買ってもらえた。このように、利益を得るには根拠を示して論理的に説明することが効果的である。

 確かに、直感にも論理的思考にもどちらにも良さがある。片方が一方的に悪いというわけではなく、用途によって相応なものとそうでないものがあるだけだ。だから、『知識がはしごを作ったのではなく、二階にあがりたいという熱意がはしごを作ったのだ。』という名言があるように、良い作品を作る上で重要なのは辿り着くまでに用いた思考法ではなく、物事を達成したいという熱意である。熱い気持ちがあってこそ、直感や論理などの思考を駆使して行動ができるのである。


思考語彙69


























































84
知識語彙72


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1フィクションの功罪ヨーヨ90167379758287
2直感か、論理的な思考かあえてり87139669728481
3偶然と必然あうては85127553919192
4清書★「ガッツがある」とかななちき85117353828384
5ノンフィクションの書き手は改あかたか81121248788786
6論理と直感瑞風81102048797787
7直感と論理あえたき81106054696980
8見て知りそ知りてな見そあきいの7790152596389
9古い物or新しい物あおのと6542242545779

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 
コメント11~20件
……前のコメント
総合学力クラス 森川林
子供は、暇そうにしているのがいちばんです。 年がら年中がん 6/22
記事 5107番
さまざまな勉強 森川林
勉強は、作文と読書と算数数学と歴史を中心にやることです。 6/21
記事 5106番
作文力がこれか 森川林
作文力をつけるために必要なのは読書と対話。 出力の前に入力 6/19
記事 5105番
作文を書くとき 森川林
 接続語と助動詞は、実は重要です。  中学生や高校生で、文 6/18
記事 5104番
国語は、読む力 森川林
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが 6/16
記事 5103番
国語力は、テク 森川林
国語力をテクニックで身につけようという考えそのものがあさはか 6/14
記事 5100番
本当の勉強は、 森川林
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにが 6/12
記事 5098番
これから大学生 森川林
MMさん、ありがとうございます。 これは、10年以上前の記 6/12
記事 820番
これから大学生 MM
先生の書かれていることは今読んでもそのまま通じます。 10 6/11
記事 820番
毎週作文を書く 森川林
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。 だからこそ、 6/11
記事 5097番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習