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12月の森リン大賞と上位入賞者の紹介(中1の部、中2の部) as/4920.html
森川林 2024/01/10 08:02 



12月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部260人中)


行列でもたらされる秩序(清書)

 今日の都市生活に欠かせない行列という社会現象がある。駅の切符売場やタクシー乗り場や学生食堂などでの行列は以前からあったが、近ごろではデパートのトイレの前や、昼食時の都心の食堂でも行列はあたりまえの光景になった。しかしながら、たとえ需要一供給に顕著な不均衡があっても、身分や地位にかかわらず先着優先の原則がなければ、だれも列をつくって順番を待とうとはしないだろう。行列はもちろんその前段階、「行列以前」からはじまる。民主主義には一定の均質性が必要だが、行列を見ていると、工業化社会が近代民主主義の母胎であることがよくわかる。私は行列に賛成だと思う。

 第一の理由に今の行列には身分や貧富の差はないからである。昔は身分によって物事を進める事が普通だったそうだ。例えば、江戸時代は武士が一番身分が上だった。そのため武士が街を歩いたら、武士が最優先だった。しかし、今は民主主義のため、みんなが平等になり身分が関係なくなり行列という社会現象ができた。これとよく似た話がある。私は学校で吹奏楽部に入っている。部活や学校の中での上下関係と言えば、先輩と後輩の関係である。よく昭和の学園漫画では、学校の中で上級生が威張っており、なんでも先輩が最優先という構図が出来上がっている。しかし私の学校では特にそのような極端な構図はない。例えば、コンクールの会場に向かう時に乗るバスの順番や小学校に演奏に行く時も歩く順番は先頭に部長がいる位で特に決まりはない。もちろん先輩と後輩の関係は大切なのでそこは守られている。このように行列は先輩や後輩関係なく、みんなに平等に適応されることがわかった。

 第二の理由に行列をつくることによって治安が守られるからだ。もしも行列が無かったらどうなるだろう。ここに「海外旅行者数 日本の海外旅行者数は一千五百万人突破。」というデータがある。年間で一千五百万人来るのもすごい。しかし、これを一日換算すると、一日に約四万一千百人、海外旅行へ行くことになる。また仕事で海外へ出かける方もいるので、もっと多いだろう。こんなにたくさん一度に空港に来られると流石にカオスな状態になるだろう。こんなに人が集中すれば、最悪の場合、怪我人が出てしまうだろう。そのため空港も海外旅行者を時間ごとに分けて、見ない行列を作っているのだ。 また、「日本人の品格と道徳感」によると、日本人が元来持っているものは「謙虚さ」や、「礼儀正しさ」や、「思いやり」などがあるそうだ。さらに、日本人が元々持っていないものは「個人主義」や、「実力主義」や、「合理主義」などだそうである。ここから、行列とは「謙虚さ」が染み付いている日本人の特色の象徴と言っても過言ではないのではないのだろうか。

 確かに、行列を作ると何時間も待たされたり、とてつもなく早くその場所に行かなくてはすぐに入れないということがあると思われる。しかし「悪いことそのものが悪いのではない。時と場合によって悪い事があるのである。」という言葉があるように、行列は年齢、身分関係なく人々を平等にする社会のシステムである。また、行列がないと大混乱に陥りかねない。そして行列とは日本人の秩序を守るという国民性であり、大変便利な社会現象である事がわかった。このことから私は行列に賛成である。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1行列でもたらされる秩序(清書)91135968858886
2野生動物と人間 清書あかにさ90117761848390
3死に向かって過ぎる時間をみさと88123458807886
4並ぶあかさと86131757939490
5死を意識することちさたん86124456797583
6無駄な時間のリサイクルあおふね85112158858783
7〆切の大切さかののん84132752838587
8現代社会と言葉こたつ84104861777389
9死を覚悟して生きるあうさの83116753768580
10変化は必要なしあきはる8397067918186

12月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部163人中)


意見の述べ方
あおそふ
 学生の読書率が世界ランキングで近年低空飛行だったのに、今年は二位になった。言語は会話から学ぶのと同時に本からも同時に学ぶ。日常会話に比べ本は正しい日本語が使われている。会話するにあたって語彙の種類が豊富なことに越したことはない。相手に対して言いにくいことでも語彙が豊富な人の方が、少ない人に比べて言いやすくなると思う。

 確かに、否定するときは、相手の考えを活かしつつ自分の意見を述べるべきだ。

 国会に批判的な意見が飛び交う現在、ニュース番組や討論番組、動画配信サービスなどで国会に対する異議について語られている動画をみる。このような番組は見ていて楽しいとはいえるものではない。そう思う根本的理由は、相手の考えに否定からはいる言い方に慣れていないからである。日本人との会話の内容をみていると相手の意見を尊重しつつ自分の意見をいうことが他の国の人と比べて巧みである。英語のような共通言語は、歴史的背景から読み取ることが出来るように、英語圏のイギリスやアメリカなどが植民地支配をするときに多くの国の言語英語に変えてきた。そのこともあり理解がしやすく言語が単純である。一方、日本語は一つのことに対して数々の言い回しが存在する。「私はあなたが言っていることに理解できない。」と言わずに「私は、あなたがおっしゃった○○という意見はとてもいいと思うので、それに○○というのを追加するのはどうでしょうか。」というひとが多い。前者と比べ後者のほうが、双方の間に威圧感がなくなると思う。同時に日本人の悪い癖が付いてくる。同情である。自分が反対することは相手に申し訳ないというおもいが勝って、結局おもっていたことと違う結果になることもある。そんなときに、相手の意見を活かしつつ自分の意見を述べることが重要になってくる。

 一方、否定するときは物怖じせずにいうべきだ。

 友達が、誤った方向に進んでいるときに、それは違うんじゃないかとしっかりと言ったことがある人はいるだろうか。もし、いるのだとしたら勇者だと思う。そう簡単に友達に対してはっきりと物事をいえる人は少ないだろう。私自身もそうで、後輩が遊んでばかりいるときに注意したくても出来ないことが常日頃といっていいほど多々ある。嫌われるのに恐れているからである。太宰治がかいた「走れメロス」には、否定することの大事さを学んだ。王様は人を信じることが出来ず、友情などはくだらないと思っていたそうだ。メロスはセリヌンティウスという無二の友人がいた。その二人の友情はあつく、王様に信じることはくだらないといわれたのに、信じることは大切だと言った。王様にたいして反発をくらうことなどを言うのは安易な話ではない。自分が殺されるかもしれない。嫌われたらおわりである。メロスの原動力と日限までに帰ってくる姿は王様の心を動かした。注意や否定することはとても勇気が要ることである。しかし、同情してその先ずっとモヤモヤする気持ちを抱え込むより、人に嫌われることを恐れながらも相手に対して注意したらそのときはつらくても、その先には明るい未来が待っていることもある。物怖じせずにはっきりと意見を述べることは相手のために必要である。

 否定するときの言い方は、相手の考えを活かしつつ自分の意見を述べることや、物怖じせずにいうことはどちらも優秀な言い方である。最も大切なことは、話のないように対してしっかりと自分の意見を持つことだ。仕事で企画を練るなどに必ず交流の場で意見なしで参加するとき自分の意見をもっていなかったら、いなくてもいいとみなされるだろう。そうならないためにも自分の意見をもつことは大切である。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1意見の述べ方あおそふ89150362748287
2一人一人の話があかたか87120156807590
3自分の考えを貫くヨーヨ87123569707595
4いいえを言えない瑞風85125656859089
5一人一人の話があきいの85126754677192
6清書★失敗と成功ななちき84123452808587
7言葉を操る、魔法使いなおや84120052657693
8言葉の力りんりん84119154616893
9言葉と経験あうては83149451698696
10ものごとを伝えるあかぬり83112151637686

 2023年12月の森リン大賞のページです。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php?nenn=2023&tuki=12

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12月の森リン大賞と上位入賞者の紹介(小5の部、小6の部) as/4919.html
森川林 2024/01/10 07:55 



12月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部227人中)


数年前のことに 清書
あきぬい
 どの国の食事にも様々な制限や規則が習慣として存在する。米の飯と他の食べ物との日本食における関係は並列的・同時的であり、西洋諸国の食事文化は通時的展開方式の性格が強い。文化の単位を成している個々の項目は、他の様々な項目との間で一種の引っ張り合い、押し合いの対立をしながら、相対的に価値が決まっていくものである。ぼくが一番共感したところは、どの国の食事にも様々な制限や規則が習慣として存在するというところだ。

 ぼくは幼稚園のとき、メキシコに一年半住んでいたことがある。ぼくの家の道路を挟んで向かいの家が犬を飼っていた。犬種はチワワのような小型犬だった。その犬がいつも放し飼いにされていた。だからぼくが家に帰るときや出かけるときは、必ずぼくの家の門まで追いかけて来てワンワン吠えた。だから、怖くて外に出たくないほど嫌だった。メキシコでの犬の飼い方は、殆どが放し飼いでリードを付ける習慣が無い。それは日本では考えられない。その犬は、いつもしつこく郵便屋さんのバイクの邪魔をしながら隣を並走していたので、郵便屋さんに何度も蹴られていた。ぼくは、危ない、といつも思っていた。母は、いつか車にひかれる、と言っていた。その予言は的中した。ある日、「キュァーーーン。」と物凄い犬の鳴き声がしたので窓から外を見ると、車の後ろに犬が横たわっていた。犬が車の後ろを追いかけていたところその車がバックしてきたので、ひかれて死んでしまったようだった。飼い主は慌てて家から出てきて、「オーノー!」と叫んで泣き崩れていた。その様子は、まるでこの世の終わりのようだった。ぼくは母と「そりゃそうなるよね。」と話していた。何故犬は放し飼いにされているのだろうか。メキシコでは、犬に自由を与えるために放し飼いにしているのではないかと思った。一方日本では犬にとって多少不自由でも犬を全ての危険から守るためにリードを付けているのではないだろうか。だから、この犬が死んでしまったことは仕方がないと思った。ぼくなら、犬を危険から守るためにリードを付けることを選択すると思う。これは日本人特有の考え方なのかもしれない。犬一つにとっても国によって価値観が違うということがこの出来事からもよく分かった。

 母が文化や価値観の違いを痛感したことは、メキシコでの生活で、メキシコ人は大雑把だ、と思ったことだ。住んでいた家のガラス窓の隙間から雨が入ってきていた。雨季に入っている時期のメキシコの大雨は激しかったので、雨が降るたび床がビチャビチャになっていた。母は業者を呼んだ。母はてっきり、業者が窓の隙間を何かでふさいでくれるのかと思っていた。すると、業者は電動ドリルを取り出して窓のサッシに穴を開け始めた。母は慌てて業者を止めようとしたが、業者は自信満々に作業を続けた。結局、窓に穴は開き、不思議なことに水は家に入らなくなったそうだ。しかし、新たな問題が発生した。その穴から蟻が入り込むようになり、ある日蟻が大行列を作ってリビングを横断していたのだ。母はその問題を仕方なく受け入れて、メキシコ人の家に対する価値観の違いを痛感したそうだ。母にその話を聞いてぼくは思った。日本は正確に家が造られていて、雨水も虫も家に入ってこない。少しの不具合があると、すぐに修理し完璧な家にしようとする。メキシコの家は隙間だらけで雨水も虫も家に入ってくることもある。でもそれはメキシコ人にとっては気にならないのかもしれない。メキシコ人は陽気で大らかだ、と母が言っていた。そのような気質があるから、家に対する価値観も日本とは違うのだろう。国によって気質が違えばものの考え方や価値観も変わる。そのことを認めて受け入れることは他の国の人と関わる上で大事なことだと思った。

 郷に入っては郷に従え、ということわざがあるように、国それぞれによって気質や文化やものの価値観に違いがあるのだ。大切なことは、それを理解した上でそれぞれの国の人たちに合わせて柔軟に対応していくことだ。ぼくは将来父のように他の国の人と関わりを持つことがあるかもしれない。そのときは、その国の人たちの価値観を認めるようにしようと思った。まずぼくが出来ることは、それぞれの国のことを知ることだ。そのために地理や歴史や英語を学ぶことが重要だと思った。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1数年前のことに 清書あきぬい80176748728289
2ある日5つになる(感)改 清書あかそよ80121147597390
3おいしかったことまずかったことmomoka80117854736986
4新しい文化あえなえ79146448778184
5給食のまずいものあきよえ7992552577584
6僕の好き嫌いこうた77109646577283
7ある日、五つになる(清書)すりりんご7686148596677
8気持ちが伝わる手書きふうか7580944576489
9いろいろな食文化ほたか7360644566796
10人、それぞれあおほゆ7261844717384

12月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部258人中)


朝寝坊
とむにゃん
 「・・・さい。」
 「・・なさい。」
 「・きなさい。」
 「起きなさい。起きなさい。」
 「もうちょっと寝るね。」
 「はっ!うそ!もうこんな時間なのいそげー?。」

 寝るというのはあっとういう間です。意識があって寝るのは長く感じたことはありますか?これから僕とぼくの母の体験について話します。

 僕は、1年生の時はよく朝寝坊をしていました。起きなさいと言われて起きたのが7時50分くらいの時がありました。その時に僕が、思ったのは
「なんで起こしてくれなかったのー。」
でも、後から母が言ったのは、
「何度も起こしたわよ。」
そう言われてしまいました。

 次に母のお話です。母は、中学か高校生の頃テストに疲れて金曜日の夜に寝て起きたのが日曜日の夕方に起きてまた眠ってしまい次の日にしっかり起きたのが月曜日の朝の6時でした。その話を聞いて僕は、

「よく1日以上寝ることが出来るね。僕じゃ絶対1日以上寝ることはできないよ。」

 僕は、寝るということで尊敬している生き物がいますそれは、人間以外の生き物です。

なぜ動物たちは、寝るということに制限がありませんでも寝るのに制限がないけど寝るということがとても難しいです。動物たちは、自然界に住んでいるから寝るための布団、寝床を確保する必要があります。でも今は、人が木の伐採のせいで動物たちのすみかが奪われてしまいます。そのいい例としてクマが挙げられます。これから熊の寝ることすみかの状況について話します。

 熊は、人と比べて100日くらい寝ても死ぬことはありません。人は、100日くらい寝るとカルシウムである骨が解けて屍になってしまいます。でも熊は骨が頑丈だから生きることが出来るのです。そして次は、すみかのことについてです。熊は、昔は、温暖化がまだ進行していなかったころは、熊も冬眠ができていて今と比べてとても平和でした。でも今は、温暖化で冬眠していたはずのクマが目覚めて熊は動きます→おなか減ります→気温のせいでご飯がありません→食べ物を探しているといつの間にか人里に出てしまいます→そして人に襲い掛かってしまいます。それを人が怖がり熊たちを殺してしまいます。この文章はクマのことを言っているから熊が悪いように見えるけど僕が思う限りでは人の方が悪者だと思います。なぜなら人の出した排気ガスや工場の煙で地球温暖化が起きてしまう。そのせいでクマが目覚め理不尽に殺されてしまいます。熊だけではありません。日本カモシカ、ラッコ、クロマグロ、ウミガメなどの生き物は人間の身勝手さで失われた命がたくさんあります。そういう子たちを1匹でも多くの命を助けなくてはいけないと僕は思います。

 話を変えて朝寝坊に移ろうと思います。朝寝坊は、僕にとっては幸せなことです。でも本当にそれが幸せなのかはわかりません。長所があれば短所もあると僕は考えます。寝ると言えばこのことわざです。

“寝る子は育つ”

意味は、名前の通り子供は早起きをするとすくすく育つという意味です。でも寝すぎると逆に良くないと僕は、さっき言いました。

 人は寝るは、1日の休憩であり極楽と思うだろう僕も兄もそう思っています。でも寝るということは安らぎだけではない最初に言ったとおり寝るは、天国を一気に地獄に落とすものである。それが寝るということの恐ろしいところだと僕は思います。

「起きなさい。」

 今日もまた家族の誰かを起こす母の声は家中に響き渡っていることでしょう。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1朝寝坊とむにゃん87143363739281
2やっぱりしたい、してもいい ー清書ーあえかわ87221859738384
3人は生まれながらに(清書)あえもま87237368687284
4人生ポッポ86113454818496
5勉強は興味からゆう85114154818486
6夢中になれることの大切さかんこ85129451757889
7勉強の意味あかれせ85115559697286
8ある日、五つになる(清書)あきこさ83123857748389
9最強の武器こだぬきポン82115547757893
10議論する社会を作っていくためには「清書」あんこ82105454837683

 2023年12月の森リン大賞のページです。
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