サクラソウ(プリムラ・マラコイデス)
●動画:https://youtu.be/rd-j4KMc8e4?si=GgdY07uSpOPNlhsU
言葉の森の生徒は、東京都、神奈川県をはじめとして中学受験が普通に行われている地域に住んでいる子が多いです。
そのため、小学3年生や4年生になると、塾が多忙になるため、作文の勉強を続けるかどうか迷う人も出てきます。
特に、塾を始めたばかりの最初の数ヶ月は大変です。
そのうち、塾のある生活に慣れるとしても、最初のうちは、これまでの習い事と両立できるかどうか誰でも悩むものです。
しかし、以前、バイリンガルを育てるTLC for Kids代表の船津徹さんの記事を紹介したように、少なくともひとつの習い事は、続けていくのがいいのです。
====
中学受験で「習い事をやめて塾に専念」を絶対やってはいけない理由
https://diamond.jp/articles/-/336184
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受験勉強で多忙な中でも何かひとつのことを続けたということは、その子の自信になります。
ある意味で、続けたことの勲章のようなものが残るのです。
また、どうしても続けられない時期があったとしても、そのときは、親子で話し合って、「受験が終わったらまた再開しようね」という受験のあとの話をして、いったん休むようにすることです。
逆に、「受験が終わったら、いくらでも遊んでいいからね」という空約束をすると、子供は本当に受験のあとに遊んでしまいます。
実は、受験のあとの勉強こそ本当の勉強なのですから、受験のあとも勉強は継続することが大事です。
言葉の森で、これまで教えてきた中で、しっかりした子は、小学生から作文の勉強を始めて、受験の間も作文を書き、中学生、高校生と作文の勉強を続けてきた子が数多くいます。
その中には、中学受験をするなど作文を教えている先生も知らなかった子が、受験勉強中も普通に作文の勉強を続けていて、「実は、桜蔭に受かりました」というようなこともありました。
高校3年生まで作文の勉強を続けてきた子の中には、東大、京大、早稲田大、慶應大、上智大などにそれぞれ合格した子たちもいます
こういうひとつのことを継続した子は、そのことが一種の勲章になります。
別に作文でなくても、音楽でも、ダンスでも、趣味の生き物飼育でも何でもいいのですが、しかし、将来のことを考えると、やはり継続する習い事としては、作文がいちばんいいと思います。
作文なら、考える力も、書く力も、長文を読む力もつくので、子供が社会人になってからも役立つ能力になります。
受験勉強中も、少なくとも作文の勉強は続け、受験が終わったら、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングなどの勉強も始めていくといいと思います。
そして、中学受験をする予定のない小学5、6年生は、学校の勉強とスポーツ活動だけでは、頭がなまります。
小学校高学年の生徒も、オンラインでできる国語読解、算数数学、英語で、中学生の勉強を先取りし、創造発表、プログラミングなどで、創造的な勉強を始めていくといいと思います。
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子供たちの成長の過程で、最後に残る自信は、忙しくても続けたものがあるという実績です。
目先の圧力に流される生き方ではなく、自分の中にあるものを守る生き方が大切なのです。
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しだれ梅
●動画:https://www.youtube.com/watch?v=iU3EiokSr-s
作文通信教育講座のブンブンどりむが、今日も、朝日小学生新聞に広告を載せていました。週2回のペースですから、よくやっていると思います。
こういう広告を見て、作文の通信教育を始める人もいると思いますが、この通信教育は小学生までです。しかも、たぶん小学校低中学年までです。
その理由は、ブンブンどりむの監修者である齋藤孝さんが書いた「こども文章力」に載っている作文の見本が、小学3年生を想定しているからです。
私は、他人を批判するのは好きではありませんから、これまでこういうことは書きませんでしたが、この広告を見て、勘違いの作文の勉強を始めてしまう人もいるかと思い、あえて書くことにしました。
齋藤孝さんは、いろいろなものを引用するのは得意ですが、自分のオリジナルなものはほとんどありません。
作文指導についても、従来の低レベルの作文教育をまとめただけのもので、基本は穴埋め作文という形式です。
この穴埋め作文で作文指導ができるのは、小学校低中学年までですから、文章力のある生徒を高学年まで指導することは、まずできません。
しかし、作文指導に意義があるのは、小学5、6年生の考える作文に入ってからです。
そして、中学生、高校生の作文に進むことで、更に考える力がついていくのです。
齋藤孝さんの「こども文章力」という本は、最近出版された本ですから、斉藤さんの作文指導に対するひとつの到達点だと思います。
そこに唯一載っている、作文の見本は、小学3年生を想定したもので、次のような例文になっています。
私は、小学3年生の子供が、こういう作文を書いてきたら、まず褒めます。
作文教育の基本は、いいところを褒めることで、悪いところを直すことではないからです。
褒めることのひとつは、字数です。
小3の字数の平均は300から600字ですから、この作文のように800字も書いてきたら、それは本人がよくがんばったことだからです。
もうひとつは、表記のミスがなく、ていねいに書いているからです。見本だから、あたりまえですが。
しかし、子供には直接言いませんが、心の中では、この作文には限界があると考えています。
以前も書きましたが、それはこういうことです。
第一に、題材に個性も感動もありません。
第二に、「朝起きてから寝るまで」の作文のように構成が平板です。
第三に、結びの感想が「うれしかったです」のような浅い感想で終わっています。
第四に、たとえを使うというような表現の工夫がどこにもありません。
つまり、構成、題材、表現、主題の4つの分野で、それぞれに不十分なのです。
字数を埋めるために、出来事を順番に書いているだけの作文になっています。
つまり、この作文を書いているとき、子供は楽しそうに書いていたのではなく、真面目な義務感で書いていたような印象を受ける作文なのです。
「こども文章力」の見本の作文はこの小3の作品のひとつだけで、ほかには、小学校高学年の作文の見本も、もちろん、中学生の作文の見本もありません。
それは、齋藤孝さんには、たぶん、高学年の作文や中学生の作文の見本を書く力がないからです。
その理由は、作文教育に関する理論がないからです。
ちょっと厳しいことを書きましたが、これはたぶん本当のことです。
大事なのは、高校生まで作文の勉強を続ける展望で、小学校低学年の作文の勉強を始めることです。
小学3年生で、「こども文章力」の見本のような作文を書くことが、作文の勉強の目標なのではありません。
しかし、なぜ低学年から作文の勉強を始めるのがいいかというと、低学年のうちに毎週作文を書くことを習慣にすれば、高学年や中学生になって課題が難しくなったときも、習慣の力で作文の勉強を続けることができるからなのです。
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フキノトウ
●動画:https://youtu.be/cj_mHXnHWqw
少し前の記事で、自習室の利用に関するコメントを掲載しました。
その一部を再掲すると、こういう内容です。
====
私はよく自習室を利用していますが、利用することで緊張感が高まり、はかどります。とても嬉しいです。
ですが、利用者があまりにすくないので、私ひとりということがあり、もったいないです。せっかくなので、他の人がいたほうが頑張ろうと思えます。
とってもわがままですが、上級生に、わからないことを質問などをしたいです。ぐぐるよりもいいと思います。
====
そこで、自習室の利用を進めることにしました。
https://www.mori7.com/teraon/js.php
音読や暗唱の自習などは、5分か10分の短時間でできるので、かえって家庭では毎日続けにくいものです。
しかし、自習室に入って音読や暗唱を行うと決めれば、勉強のきっかけがつかめます。
また、自習室での10分以内の息抜きは、リフレッシュタイムとして必要です。
知っている友達がいれば、チャットで連絡を取って、ブレークアウトルームに移り、時間を決めてお喋りをすることもできます。
知っている人がいなければ、ZOOMのチャットで、
「私は小6の女子です。今からブレークアウトルーム1番で10分間休憩します。誰か一緒に話をする人がいれば、来てください」
などと呼びかけることもできます。
メインルームは勉強の部屋、ブレークアウトルームは息抜きの部屋と区別しておけば、ほかの人の勉強の迷惑にはなりません。
ただし、ブレークアウトルームの息抜きは、10分以内と決めておいてください。
先生に聞きたい質問が出てきたときは、それぞれの教科の掲示板に書いておいてください。
国語読解掲示板
算数数学掲示板
英語掲示板
これらの掲示板には、言葉の森のホームページの「生徒関係リンク」から行くことができます。
自習記録のページに、自習グラフへのリンクがあります。
https://www.mori7.com/teraon/js_graph.php
ここを見ると、自分がその月にどのくらい自習室で勉強したかがわかります。
自習室は、言葉の森の生徒の兄弟の方も利用できます。
勉強には、面白いものもありますが、退屈なものもあります。
勉強のきっかけをつかむために、勉強の環境を変えることが役立ちます。
自習室は、ほとんど24時間開いています。
いつでも、入って結構です。
自習室では、カメラオン、マイクオフで勉強をしてください。
カメラは、外付けカメラを利用して、机の上に向けておくといいと思います。
https://www.mori7.com/teraon/js.php
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●動画:https://youtu.be/JUaLg9lAenI
勉強の様子が把握できるように、学習の結果を表やグラフで見やすくしました。
ご家庭でも、時々子供さんの勉強の様子をチェックしてみてください。
1.確認テストの結果とその経過がわかるようにしました。
https://www.mori7.com/kt/
・生徒コードを入れて確認ボタンを押すと、これまでの点数が表示されます。
12月までは、100点を取るまで解き直すことにしていましたが、結果がすぐに確定して正解を見られた方がいいので、1月からは1回で点数を確定することにしまし。
それぞれの確認テストのページの「グラフ」というところをクリックすると、偏差値のグラフが出てきます。
偏差値50以上であれば、よくできているということです。
2.学習記録のグラフを作りました。
https://www.mori7.com/teraon/gs_graph.php
・生徒コードとパスワードを入れて送信すると、問題集をどれだけやっているかということが表示されます。
1冊の問題集を5回繰り返すことを目標に勉強を進めていくようにします。
3.小学5年生以上の生徒は、自習室を活用してください。
https://www.mori7.com/teraon/js.php
▽参考記事
https://www.mori7.com/as/4940.html
勉強の中心は、授業に出席することではなく、毎日の家庭学習を進めることです。
しかし、家庭学習はきっかけがつかみにくいので、家族で話し合って、「○時から○時まで自習室で○○をする」ということを決めておくといいです。
自習の内容は、暗唱10分、読書30分、国語の問題集読書10分、算数数学の問題集1ページ、英語の問題集1ページなどと決めるといいと思います。
自習も、これまでの経過がグラフとして表示されるので、励みになると思います。
https://www.mori7.com/teraon/js_graph.php
4.作文、創造発表、プログラミングは、発表を目標として勉強を進める
国語、算数数学、英語などの教科の勉強と違い、作文、創造発表、プログラミングは、点数による評価はありません。
そのかわり、自分のオリジナルな作品を発表することができます。
今後、中学1年生以上は、メールアカウトを取得し、ChatGPTやZOOMやYouTubeのアカウントを作っておくといいです。
発表は、自分のZOOMでレコーディングをし、そのmp4ファイルを発表室にアップロードする形で行うことができます。
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広島AICJ中学校 T.R.さん
<担当講師より>
作文試験もあり受験コースでがんばっていました。合格という結果を出せて、ご本人もうれしそうでした。
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白梅
作文指導で大事なことは、「ほめて伸ばす」ことです。
文章を書くのが得意な先生や保護者が、子供の作文指導をすると、最初はほとんどの人が、「ここは、もっとこうしたらいい」とアドバイスをしてしまいます。
子供は、自分なりにがんばって時間をかけて書いた作文に、そういうアドバイスをされると、「自分の書いた作文はダメだったんだ」と思います。
ここが、教える人と教わる人との感覚の違いです。
そうして、アドバイスをされ続けて、やがて子供は作文が苦手になるのです。
文章を書くのが得意なお母さんや、作文指導が得意な先生に教わると、多くの子が作文嫌いになるのはそのためです。
では、どうしたら作文が上手になるかというと、その方法は三つあります。
第一は、書き続けることです。
長い間、作文を書き続けていれば、時間はかかっても、誰でも少しずつ上達します。
早く上手にさせようと指導して、子供が作文を書くのをやめてしまっては元も子もありません。
だから、褒める指導が大切なのです。
第二は、読書に力を入れることです。
書く力のもとになっているものは、読む力です。
例えば、会話の改行のある本をまだあまり読んでない小学1年生に「会話の改行」のルールを教えるとしたら、それだけで1年近くかかることもあります。
常体と敬体の区別がなかなかできない生徒は、常体で書かれている本をあまり読んでいません。
小学校の教科書は、小4までは敬体中心で書かれていますが、小5からは常体で書かれている文章の方が多くなります。
考える文章は、一般に常体で書かれています。
そういう文章を読む経験の少ない子は、常体と敬体の区別がつきにくいのです。
作文の体験学習のとき、小学校低中学年でも最初から常体で作文を書く子がいる一方、中学生や高校生でも、最初は敬体で書く子がいます。
これは、その子の作文以前の読書のレベルを反映しています。
作文を書く力のもとになっているものは、本を読む力なのです。
第三は、作文の事前指導です。
実は、これが、最も大事です。
例えば、「たとえを使って書こう」とか、「身近な人に取材して、話を立体的にしよう」とか、「結びの思ったことは、自分らしく長く書こう」とか言えば、子供はその方向で努力します。
それは、指導の内容が具体的だからです。
子供が、褒められて嬉しいのは、自分の努力が認められたときです。
ただ単に褒められたから嬉しいのではありません。
褒めることの基本は、事前指導とセットになっていることです。
作文の通信添削の弱点は、ほとんどの場合、指導する人と添削する人が別の人であることです。
すると、添削する人は、事前指導なしに褒めることしかできません。
子供は、自分の努力に基づかない褒め方をされると、最初はうれしく思うものの、やがて褒められることに飽きてきます。
だから、事前指導なしの褒めることが通用するのは、小学校低学年までなのです。
話は変わって、今日の朝日小学生新聞に、作文通信教育講座のブンブンどりむが、カラーの広告を載せていました。
この広告でも、「ほめて伸ばす作文添削」となっています。
確かに、これは、「直して伸ばす作文添削」よりも、ずっといい方法です。
しかし、大事なのは、褒める前提としての事前指導があるかどうかということです。
ブンブンどりむの監修者である齋藤孝さんの「こども文章力」という本は、斉藤さんの作文教育の最新の到達点だと思います。
しかし、この本の中身は、穴埋め作文の解説です。
穴埋め作文は、作文の事前指導とは違います。
これは、斉藤さんが、小中学生の作文指導というものをしたことがないからです。
少なくとも、一人の子の作文を数年にわたって教えた経験はないと思います。
▽参考記事
https://www.mori7.com/as/4864.html
言葉の森の作文指導とは、小1から高3までの継続する指導です。
事前指導があるから、長期間の指導ができます。
同じような「褒めて伸ばす○○」とは言っても、中身は全然違うのです。
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ノースポール
言葉の森では、これから、自習室の利用を進めていきます。
先日、Sさん(小6)から、ホームページの記事へのコメントがありました。
====
いつもありがとうございます。
私はよく自習室を利用していますが、利用することで緊張感が高まり、はかどります。とても嬉しいです。
ですが、利用者があまりにすくないので、私ひとりということがあり、もったいないです。せっかくなので、他の人がいたほうが頑張ろうと思えます。
とってもわがままですが、上級生に、わからないことを質問などをしたいです。ぐぐるよりもいいと思います。わがままですが。
自習室感謝してます!
====
ということです。
勉強は、家庭でするのが、時間もかからないし自由にできるので、最も能率がいいのですが、難点は、いざ勉強を開始しようとするときの気持ちのきっかけがつかめないことです。
オンラインクラスの授業の中では、勉強することのほとんどは、普段の家庭学習の結果の発表です。
だから、授業に出ること以上に、家庭学習を毎日しっかり続けておくことが大切です。
作文だったら、毎日読書をして、その週の課題を考えて、お父さんやお母さんに取材したり、ネットの情報を調べたりすることが勉強の中身です。
それを、授業の中で作文として書くのです。
国語読解の勉強だったら、毎日問題集読書を説明文読書(高学年の場合)を行い、読解検定を受け、毎週2問読検の解説を書く、というのが勉強の中身です。
また、長文をもとに短歌作りをすることもあります。
それを授業の中で、みんなの前で発表し、先生にチェックしてもらうのです。
算数数学の勉強も同じです。
毎日、問題集を1ページ解き、間違えていたところは解法を見て理解しておくことと、月に1回確認テストをやることが勉強の中身です。
また、オリジナルな問題作成をすることもあります。
それを授業の中で、みんなの前で発表し、先生にチェックしてもらうのです。
英語の勉強も同じです。
毎日、英文の暗唱をし、問題集を1ページ解き、答えを理解しておくことと、毎月の確認テストを解いておくことが勉強の中身です。
また、Google翻訳やChatGPTを使って、自由英作文をすることもあります。
基礎学力クラスも、総合学力クラスも同様です。
基礎学力クラスの場合は、月に1回暗唱のチェックをするので、毎日家庭で暗唱の練習を10分しておくといいのです。
しかし、家庭学習は、家庭の管轄になるので、やる子もやらない子もいます。
授業をいくら真面目に出ていても、家庭学習をしていなければ、実力はつきません。
ほとんどの子は、学校やじゅくから出された宿題をやることが家庭学習になっています。
しかし、宿題をこなすような勉強だけでは実力はつきません。
毎日、自分で決めた勉強を続けることが大事です。
その中には、毎日読書をすることも含まれます。
そこで活用できるのが自習室です。
この自習室で想定しているのは、主に小5から中2にかけての生徒です。
それは、小5から勉強が難しくなることと、中2まではなかなかひとりで勉強する自覚がわかない時期だからです。
もちろん、何年生の生徒でも自習室に参加できます。
しかし、小4までは読書を中心に家庭学習をしていれば十分ですし、中3以降は、自分ひとりでも勉強が進められるので、特に自習室を利用しなくても勉強ができると思います。
自習室は、言葉の森と家庭との連携でやっていくものです。
例として、家庭学習の中でも続けにくい暗唱の練習を例に挙げます。
次のような勉強は、家庭では続けにくいものです。
小学123年生の基礎学力クラスの暗唱や、小学456年生の総合学力クラスの英文暗唱や、英語クラスの英文暗唱や、作文クラスの長文音読や、国語読解クラスの問題集読書などは、家庭学習として続けにくい勉強です。
それは、なぜかというと、問題集を解くような形が残る勉強の仕方ではないので、張り合いがわかないからです。
また、暗唱や問題集読書は、学校や塾ではまず行われない形の勉強です。
だから、なかなか家庭学習として取り組めないのです。
そこで、家庭で子供に、「毎日○時になったら、自習室に入って、10分間暗唱の練習をすること」と決めます。
読書の進まない子だったら、「毎日○時になった、自習室で読書を30分すること」と決めてもいいと思います。
自習室には、カメラオン、マイクオフで入ります。
カメラは、外付けカメラとカメラアームで机上に向けておくのがいいと思います。
自習室に入ると、みんながそれぞれに勉強している様子が見えるので、自然に勉強を始めるきっかけが作れます。
勉強は、30分続けたら10分休むというふうに、時々リフレッシュしながらやったいきましょう。
10分以内の休憩は、自習時間に含みます。
知っている友達がいて、少し話をしたいときは、ブレークアウトルームに行き、お喋りをしてもいいことにします。
お喋りの時間は10分以内です。
このお喋りのような時間をなぜ認めるかというと、人間は、知識だけでなく他の人間や自然との関わりの中で成長するからです。
京都大学の前総長の山極さんも、教育における共感力の必要性を述べています。
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「共感力」―ゴリラ研究の第一人者山極壽一氏から見た、いま教育に必要なものとは?
https://manabi-with.shopro.co.jp/manabico/2309/
現代の子どもたちは、知識は人や本から得るものではなく、インターネットの中にあると思い込んでいる節があります。ですが、そこにあるのは既存の知識。
一方で人から学べるのは、人間の外に出せなかった知恵や体験、まだ文字化されていない、未来につながる能力です。そういうことを、実践しながら身体で学ぶということをしないといけない。
身体を共鳴させながら学ぶということ、共感力をつかった学びの場をいたるところに作るということが大切なのです。
====
これに関連して、オンラインクラスの授業の始まる前のちょっとした時間は、マイクをオンにして自由に友達どうしでお喋りをしてもいいことにします。
ちょうど、学校で、授業が始まる前に、みんなでお喋りをするのと同じです。
また、オンラインクラスの授業のあと、お喋りの続きをしたい場合は、自習室に入り直し、ブレークアウトルームでお喋りをしてもいいです。
これも、時間は10分以内とします。
自習室のメインルームは、静かに勉強する場、ブレークアウトルームは、自由にお喋りもできる場とします。
ブレークアウトルームは10か所作りますから、そのどこに参加してもいいです。
さて、家庭でお母さんやお父さんが、「子供がどんなことを自習したか」ということを見る場合は、
自習室の自習記録を参考にできます。
名前のところをクリックすると、本人だけの自習記録が、学年のところをクリックすると、その学年の自習の記録が表示されます。
「自習がどのくらい進んでいるか」ということを見る場合は、自習グラフを参考にしてください。
毎月の自習時間と、1日平均あたりの自習時間がグラフとして表示されます。
ブレークアウトルームのお喋りは、勉強のアドバイスとしても活用することもできます。
例えば、自分がわからないことや相談したいことがあった場合、メインルームのチャットで、「○年生の算数の○○という問題がわからないけど、教えてくれる人いますか。いたら手を挙げて、ブレークアウトルーム○番に来てください」という感じで呼びかけることもできます。
ただし、問題のほとんどは、解法をよく読めばわかるものですから、あまり人を頼りにしないことも大事です。
今後、家庭で、子供とお母さんお父さんが相談して、家庭学習の予定を決めやすいように、自習予定のフォームも、今後作る予定です。
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自習室はどんどんと進化していきますね!!助かります。ありがとうございます!!
自習室は、ほぼ24時間開いています。
ブレークアウトルームは10個あり、友達と話をしたい人はどこのブレークアウトルームにも移動できます(ただし10分いない)。
それから、時間のところをクリックすると、累計時間のグラフが表示されるようにしました。
これで、1日の平均勉強時間を確保するようにしていくといいです。
ブレークアウトルームが表示されないです^^;確認お願いします(・o・;)
ごめんなさいm(__)m
ごめん、ごめん。
うっかりブレークアウトルームの設定を忘れていました。
今日はちゃんとできています。
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パンジーとガーデンシクラメン
●動画:https://www.youtube.com/watch?v=2aQMZO-hHVQ
私は、過去を振り返らないことにしているので、言葉の森を何年も前からやっていたということはあまり言いません。
そんなことを自慢しても意味がないと思っているからです。
昔を懐かしんでも仕方ないので、何十周年記念なども企画したことはありません。
しかし、今回は、言葉の森に参加している人たちの参考までに、昔の話を書くことにしました。
私の学生時代、人気のあった就職先のひとつはマスコミ関係でした。
新聞、出版、テレビなどは、憧れの職業だったのです。
私は学生時代、自治会活動をずっとしていたために、就職活動に遅れ、気がついたときに残っている就職先はマスコミぐらいしかありませんでした。
マスコミの就職試験では、一般常識問題と作文試験問題があります。
一般常識をつけるために、図書館に行き、新聞の縮刷版を1年間分読みました。
これには、かなり時間がかかりましたが、そのおかげで時事問題はすべてできるようになりました。
作文試験対策については、毎日、すいている喫茶店に入り、自分の決めたテーマで1200字の作文を書くことにしました。
書き終えるまで店を出ないと決めていたので、勉強は能率よく進みました。
そのときに、自分の書いた文章に使われている漢字を、すべて辞書で調べ直したので、漢字の書き間違いはなくなりました。
実は、小学生時代は遊んでばかりいたので、小学456年生で習ったはずの漢字で、間違えて覚えているものがかなりありました。
誤字がほとんどなくなるまで、ほぼ1年かかりました。
K出版社、A新聞社などを受けましたが、受験したA新聞社は、筆記試験が10倍、面接が10倍でした。
K社もA社も、筆記試験は楽に受かりましたが、面接で落とされました。
今考えれば、常識があまりなかったので、面接で落とされたのは仕方ないと思っています(笑)。
それまで試験で落とされたことがなかったので、かなりショックでしたが、すぐに立ち直り、マスコミに変わるものとして、教育を志そうと思ったのです。
それは、就職の動機が、言葉の力で世の中をよりよくしたいということだったからです。
そして、最初に始めたのが、マスコミ受験を目指す大学4年生を対象にした作文教室でした。
そのときに出した広告で、「のびのび文章教室」という名前を使ったのが、広告に載った日本で最初の作文教室の名前です。
これは、私が25歳ごろの話です。
生徒の大学4年生の中には、浪人している人もいたので、私と2、3歳しか年が違いません。
その人たちに、受講料を取って作文指導をしていたのですから、自分でもかなり自信があったのだと思います。
幸い、大手の出版社に合格した人もいました。
そのあと、作文教育の可能性を感じたので、小学生からの作文教室を本格的に始めることにしました。
しかし、小学生や中学生に教える作文教育の方法論は、当時もほとんどありませんでしたから、指導法はすべてオリジナルに作っていきました。
その中に、作文の自動採点ソフト「森リン(もりりん)」の開発もあります。
これは、特許を取得し、今でも子供たちの作文評価のひとつとして使っています。
機械による評価と人間による評価は、かなり相関が高いです。
人間が、2つの作文を見比べて、漠然と「こっちの作文の方が上手に思えるなあ。その理由はわからないけど」と思ったとき、森リンではそれが数値の差として出てきます。
もちろん、誤差はあるので、最終的な判断には人間が必要ですが。
しかし、将来、作文評価は、AI評価になります。
その方法は、かなり簡単です。
小1から高3までの子供たちの作文を大量にデータベースに読み込ませておけば、ある作文を評価するときに、その作文が何年生ぐらいのレベルに相当するかAIが判断できるようになるからです。
現在、OCR機能が発達しているので、将来は、手書きの作文をAIが評価する作文試験というものが行われるようになると思います。
受験生が、試験会場でパソコンのような端末を使えれば、機械による自動採点の作文試験は今でもできます。
作文教育の重要性が言われながらも、作文試験が普及していなかったのは、人間による評価に時間がかかっていたためです。
機械による自動採点ができれば、作文試験はもっと広がります。
将来、試験の中心は、作文と面接の2つになると思います。
ところで、話は変わりますが、今日の朝日小学生新聞に、小学生向け作文通信教育講座のブンブンどりむが広告を載せていました。
毎週2回のペースで、広告を出しているようです。
そのブンブンどりむは、31年の実績ということです。
ブンブンどりむの監修をしている齋藤孝さんが3年前に出版された「こども文章力」を見ると、小学校低学年向けの穴埋め作文の方法が載っています。
言葉の森の作文指導法とは、かなり違うと思います。
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作文小論文試験の新しい評価の仕方は、AIによる評価です。小1から高3までの生徒の作文を大量に読み込ませておき、その作文が、何年生の何月ぐらいの作文のレベルかを評価させればいいのです。暇になったら作ろうかなあ(笑)。
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