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記事 5030番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/27
今日は読書3冊。世の中は、いい方向に変わっている as/5030.html
森川林 2024/03/25 17:12 

レンギョウのつぼみ



 目白駅に行かなければならない用事があったので、本を3冊カバンに入れて、行き帰りで読むことにした。
 行きに1時間半、帰りに1時間半ぐらいだから、たっぷり読めた。

 本棚から急いで取り出したので、かなりランダムだが、
日本転生」(苫米地英人)
「ChatGPTプログラミング1年生」(森巧尚)
「シリウス宇宙連合アシュター司令官VS保江邦夫緊急指令対談」(保江邦夫・江國まゆ)

 もうすでに読んでいたものもあったが、繰り返し読んでもいいと思ったので持っていった。

 3冊の読後感をまとめてひとことで言えば、世の中はいい方向に変わっているということだ。

 特に、苫米地さんの話は、一昔前だったら言えなかっただろうことが書かれている。
 保江さんも、そう。
 ChatGPTは、これから中学生以上の生徒全員がアカウントを取得するといいと思う。

 野口悠紀雄さんの「ChatGPT超勉強法」にも書いてあったが、もう、先生という仕事は要らなくなると思う。

 そのときの新しい教育の方向はわかっている。
 それは、ひとつは作文と創造発表とプログラミングだ。

 しかし、もうひとつ、国数英理社の教科の勉強をひととおりしておく必要がある。
 それは、基礎学力、総合学力、全科学力でまとめて短時間でやればいい。

 勉強を短時間で済ませて、空いた時間は、自分の好きなことと難読に力を入れることだ。

 苫米地さんの本で、共感したところが、学生は難しい本をしっかり読めということだった。
 考える力のある人は、すべて読書の大切さを知っている。

 とりとめのない話になってしまったが、今日は充実した一日だった。

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森川林 20240325  
苫米地さんの「日本転生」は必読書。

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【合格速報】北海道立札幌北高校 as/5029.html
言葉の森 事務局 2024/03/25 11:30 
北海道立札幌北高校 Y.K.さん

<担当講師より>

(プログラミングクラス)
 何ごとにおいても自ら考え行動できる文武両道のKくん、受験直前にもプログラミングクラスで楽しく学び続けてくれていました(よい気分転換になっていたかな?)。テキスト通りに進めたあとは試行錯誤しながら様々なアレンジを加え、いつも自分らしい作品に仕上げてくれるところが印象的でした。陸上部の活動でも上位大会に出られる実力者で勉強もがんばっているのに、いつも飄々と爽やかな笑顔で参加してくれるスマートなKくん、年の離れた体験・振替の友だちに対しても分け隔てなく優しいコメントを伝えてくれるところもとても素敵だなあといつも思っていました。新しく始まる高校生活も、その先の生活もぜひKくんらしくエンジョイされてくださいね!第一志望合格おめでとうございます!!

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共感力とは何か――思考力、創造力、共感力を育てることが勉強の目的。あともうひとつ科学力もあるが。 as/5028.html
森川林 2024/03/23 07:49 




 「虹の戦士」の話の中で、老婆が語る最後の言葉は、こうです。

「愛と喜びをみんなの間に広げることだけが、この世界の憎しみを、理解とやさしさに変えることができる。この世界から、いっさいの戦争と破壊をなくするために、残された道はもはやそれひとつしかない」


 共感力とは、こういう考え方を表す概念です。


 塩谷さんは、同じことを、「大和(だいわ)の御代(みよ)」という言葉で言い表しました。

 大和とは、自分の平和、家族の平和、日本の平和、世界の平和を超えて、あらゆるものが平和に生きることです。


 人間に対してだけでなく、すべての生き物に対して、鳥でも、虫でも、木々でも、また、生き物を超えて、空でも、風でも、太陽でも、そこにそう存在しているものすべてを温かい目で見る感性が共感力です。


 では、共感力は、どのようにして育つのでしょうか。

 それは、決心です。

 あらゆるものを愛そうとする決心によって、人間は共感的な人間になるのです。

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森川林 20240323  
言葉の森のライバルというのはない。

森林プロジェクトでやっている教室は、言葉の森と同じ教材で同じレベルだから、むしろ共通の友達だ。

ぶんぶんドリムは、言葉の森のマネで始めたところだから、まあがんばってやってくださいということだ。
齋藤孝さんの顔を見て始めた人がほとんどだろう。
情報弱者というのは、文章よりも印象で判断する人たちのことだ。

言葉の森の本当のライバルは、未来だ。
未来の社会で求められる、思考力、創造力、共感力の教育に、まだ、言葉の森は部分的にしか追いついていない。

しかし、方針は明確だから、あとは時間の問題だ。

教育は、小学校や中学校や高校の生徒だけの話ではなく、大学生になっても社会人になっても必要なものだ。
もちろん、それは、教えてもらう教育ではない。
みずから創造する教育だ。

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3月保護者懇談会資料 as/5027.html
森川林 2024/03/22 07:50 

明け方、えさを待つスズメたち



 3月4週は、オンラインクラスのそれぞれの授業の後半に保護者懇談会があります。
 ご質問などがありましたら、ご自由に担当の先生にお聞きください。
 担当の先生が短時間で答えにくいご質問の場合は、言葉の森事務局からお返事を差し上げます。

●中学生以上の生徒は、Gmailのメールアドレスを取得し、ChatGPTとZOOMのアカウントを取ることをおすすめします

 13歳以上は、Gmailのアカウントが取得できます。
 プロバイダのメールアドレスでは、将来変更する可能性があります。クラウド上のアドレスを取得しておく方が継続できます。
 スマホのアドレスではなく、PCでのアドレスを取得しておけば、応用範囲が広くなります。

●ChatGPTのアカウントをどう使うか

 ChatGPTは、学習に利用できます。(無料)
 特に、英語の学習には使えます。
 数学については、あまり使えません。論理で説明するのではなく、確率で説明しているからです。
 国語、理科、社会の知識を深めるには役立ちます。
 同じ理由で、創造発表の研究を進める際には、かなり利用できます。
 子供が個性的な質問をした場合、親が一緒にChatGPTで聞いてみることをすれば、親子の楽しい知的な対話ができます。
 作文を書くときの調べたデータなどにも利用できます。
 パソコンで書いた作文の修正を頼むこともできます。
 プログラミングがうまく動かない場合など、原因を見つけてくれることができます。
 これから、IT技術は更に進化します。早めに新しい技術に慣れておくことが大事です。

●ZOOMはどう使うか

 これからの学習は、知識の吸収と再現的なものよりも、創造と思考と表現的なものに重点が移っていきます。
 ZOOMのレコーディング機能を使えば、自分の学習の発表を動画でできるようになります。(無料)
 自分で作った動画(10分以内)を発表室に入れることができます。
 将来、総合選抜入試などで、自分の実績をアピールする場合、それまでに作った動画を紹介することができます。
 プレゼンテーションに慣れ、プレゼンテーション力が身につきます。

●作文学習の上達度は、字数と森リン点を目安に、

 作文の勉強が進んでいるかどうかは、字数の推移を見るとわかります。
https://www.mori7.com/oka/sk_tenn.php
 学年の200倍が目標です。
 小1は200字、小2は400字、……、小6以上は1200字が書けていれば、実力は十分にあると考えてください。

 字数が目標を達成している場合は、森リン点を目安にしてください。
https://mori7.com/moririn/moririn_rank.php

 森リンベスト
https://www.mori7.com/moririn/mori_best.php

 小学5年生以上は、できるだけパソコンで作文を入力してください。
 受験作文がある場合は、半年前から手書きに戻せば間に合います。

●知識の詰め込みの時代から、個性と思考力と創造力の時代へ

 大学入試が、大きく変わりつつあります。
 知識中心の入試から、総合選抜型の入試に移行しているからです。
 中学入試、高校入試は、まだ遅れているので、知識中心の入試が主流ですが、大学入試以降は、かなり変わります。
 総合選抜は全大学の50%以上、東北大学では次年度から100%総合選抜入試に。
 高校生時代に、自分の得意分野を伸ばすために、高校では、科学部、生物部、地学部など知的なサークル活動に所属して好きな研究を深めるということも考えていいと思います。

●小学校低学年の子供は勉強よりも、読書と対話と遊び。親がコントールしすぎないことが大事

 言葉の森に小学校低学年で参加する子は、優秀な子が多いです。
 そういう子を見ると、親はつい勉強に力を入れたくなりますが、低学年の時期は勉強よりも、読書と対話と遊びに力を入れることが大事です。
 その理由は、勉強は成績はよくするが頭をよくしないからです。
 頭をよくするのは、読書と親子の知的な対話と自由な遊びです。
 また、小学2年生までに、親がコントロールしすぎた子は、小学4年生ごろから親の言うことに反発するようになります。
 低学年のころは、親の言うことを素直に聞きますが、そのころからできるだけ子供の自主性を尊重するようにしていくことが大事です。

●中学生の学校の成績は、勉強時間に比例する

 中学生の勉強は、難しいものではありません。
 学校の先生によっては、わざと難しい問題を出す人もいますが、教科書に載っている基本を全部マスターしておけば、学力面では何も心配は要りません。
 中学生の成績を左右するのは、単に勉強時間が長いかどうかだけです。
 平日の勉強時間1.5時間、土日の勉強時間2.5時間。定期テストの2週間前からは、平日3.5時間、土日8時間と目標にして、全教科少なくとも80点以上取ることを目指してください。
 しかし、頭をよくするのは勉強ではなく、読書です。
 将来のことを考えて、テスト対策期間以外は、説明文の読書を中心に毎日50ページ以上を目標に読書を続けていきましょう。

●高校生は、総合選抜入試を念頭に置き、自分の個性を学問的に伸ばす時間を

 これからの大学入試は、総合選抜が主流になります。
 成績を上げるだけでなく、自分の個性を学問的に伸ばす時間を作っていきましょう。
 個性を学問的に伸ばすのは、ひとりでは難しいので、サークル活動に入るか、ChatGPTを利用するかしていきましょう。
 ネットをフルに活用すれば、海外のサイトとも交流できるようになります。
 そして、大学入学を勉強のゴールにするのではなく、そのあと社会でどう活躍するか、自分なりのベンチャービジネスをどう立ち上げるかなどを考えながら、勉強を進めていきましょう。

●勉強の基本は家庭学習

 勉強は、塾に行くとか、誰かに教えてもらうとかではなく、家庭でしっかりやっていくことが基本です。
 今は、いい参考書も問題週もそろっています。人に教えてもらう必要はありません。
 ただし、たまに質問をしたいことがあったり、ひとりではやる気を持続しにくいことがあったりすることを考え、基礎学力クラス、総合学力クラス、全科学力クラスを作りました。
 また、作文については、ひとりでは自分自身の評価がわからないので、人に教えてもらう必要があります。
 ほとんどの勉強は、他人に頼るのではなく、自分の力でやれると考えておくことが大事です。
 そして、空いた時間を自分の個性を伸ばすために使うのです。

●これからの世界は激動の時代に

 これからの世界は大きく変わります。
 テレビや新聞を見ているだけでは、世の中の本質的な変化はわかりません。
 最もあてになるのは、書籍です。
 自分の関心のあるテーマについて、アマゾンなどで検索し、関連する本を読んでいくことが大事です。
 YouTubeやSNSは、自分のそれまでの閲覧履歴に合わせて情報が表示されるので、かえって考えが偏る可能性があります。
 本を読んで、信頼できると思った人のYouTubeやSNSを見ることが、役に立つと思います。

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森川林 20240322  
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中学生以上の生徒は、Gmailを取得して、ChatGPTのアカウントとZOOMのアカウントを作ろうということです。もう一つは、小5以上の生徒は、パソコンで作文を書き、森リン点を目標にしようということです。

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森川林 2024/03/21 05:23 

モクレン



 小論文の書き方で、「自分独自の考えを書け」というアドバイスを見ることがあります。
 しかし、中学生、高校生では、自分独自の考えなどはまだないのが普通です。


 感想文の課題で、もとになる文章を読んだとき、賛成できる部分と、賛成できない部分があります。
 そこで、賛成できる部分を中心に、自分の意見を展開することが考えを発展させます。
 賛成できない部分を中心にしようとすると、その著者の低いところを批判するような文章になってしまうからです。


 人の欠点を批判しても、何も生まれません。
 人の長所を、自分なりに広げていくことが、深く考える道です。


 クリティカルシンキングという言葉が流行っていますが、そういう言葉にとらわれるのではなく、あらゆるものを批判の目ではなく、共感の目で見ることです。


 共感の目で見るためには、どうしたらよいかというと、ひとつは、自分なりの「似た例」を考えることです。
 もうひとつは、自分なりの「反対意見への理解」を考えることです。
 そして、更にもうひとつは、自分なりの「予測問題の主題」を考えることです。

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森川林 2024/03/17 16:43 

ユキヤナギ



 与えられた勉強に飽きている人は多いと思います。
 そういう勉強は、詳しい参考書と問題集を1冊完璧に仕上げれば、それで十分です。
 人に教えられたり、宿題を出されたり、テストをされたりする必要はありません。

 それよりも大事なのは、自分にしかできない勉強をすることです。
 ただ、学校の勉強は一応やっておかなければならないので、それは全科学力クラスなどで定期的にこなしておけばいいのです。(宣伝ではないです)


 自分にしかできない勉強は、ひとりではなかなか進みません。
 それは、目指すべき既成の価値観がないからです。

 私(森川林)は、鳥が好きで、中学3年生のころにジュウシマツをたくさん飼っていました。
 そのときに、ある尊敬する人から聞いた言葉が、
「そんなことしていないで、もっと受験の勉強をしないとね」でした(笑)。
 そのときに、私は、そうだろうなあと思いつつも、ふと違和感を感じたのです。


 人間の生きる目的は、自分の好きなことをすることです。
 他人に与えられた勉強をして、成績を上げて、褒められることは、それはそれでいいのです。
 しかし、もっといいのは、褒められる人生ではなく、自分のしたいことをする人生です。

 大人の人は、そういうことは生活が安定してから言いなさいと言うかもしれまぜん。
 しかし、生活が安定するころには、みんな、おじいさんやおばあさんになっています(笑)。

 まず、今、自分のやってみたいことをやることです。
 ただし、何も予備知識がないままに、自分のやりたいことをやろうとしても、それは夢の空回りになるだけです。

 そこで活用できるのがChatGPTをはじめとするAIテクノロジーです。
 ChatGPTというアドバイザーと相談しながら、自分の本当にやりたいことを探求していくのが、新しい勉強です。

 世の中は、これから大きく変わります。
 世の中の変わるスピードよりも速く自分を変えていくことがこれからの生き方です。


 勉強に余裕のある中学生高校生の生徒のみなさんは、創造発表クラスの体験学習に参加してください。
 毎週、水曜日19:00に、創造発表クラスを開催しています。
 勉強に、まだあまり余裕のない人でもいいです(笑)。


 話は、全然変わりますが、最近、私がいいなあと思った歌です。

 みんな、心の中では自分らしく生きたいと思っています。
 しかし、それを我慢しているうちに、次第に自分らしく生きることを忘れてしまうのです。
 だから、若いうちに、まず自分らしい生き方を始めることです。

▽「YELL」いきものがかり


「"わたし"は今 どこに在るの」と
踏みしめた足跡を 何度も見つめ返す
枯葉を抱き 秋めく窓辺に
かじかんだ指先で 夢を描いた

翼はあるのに 飛べずにいるんだ
ひとりになるのが 恐くて つらくて
優しいひだまりに 肩寄せる日々を
越えて 僕ら 孤独な夢へと歩く

サヨナラは悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと僕らを繋ぐ YELL
ともに過ごした日々を胸に抱いて
飛び立つよ 独りで未来の 空へ

僕らはなぜ 答えを焦って
宛ての無い暗がりに自己を探すのだろう
誰かをただ 想う涙も
真っ直ぐな 笑顔も ここに在るのに

"ほんとうの自分"を 誰かの台詞で
繕うことに 逃れて 迷って
ありのままの弱さと 向き合う強さを
つかみ 僕ら 初めて 明日へと 駆ける

サヨナラを誰かに告げるたびに
僕らまた変われる 強くなれるかな
たとえ違う空へ飛び立とうとも
途絶えはしない想いよ 今も胸に

永遠など無いと (気づいたときから)
笑い合ったあの日も (唄い合ったあの日も)
強く 深く 胸に 刻まれていく
だからこそあなたは (だからこそ僕らは)
他の誰でもない (誰にも負けない)
声を (挙げて) "わたし"を 生きていくよと
約束したんだ
ひとり (ひとり) ひとつ (ひとつ) 道を選んだ

サヨナラは悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと僕らを繋ぐ YELL
いつかまためぐり逢う そのときまで
忘れはしない誇りよ 友よ 空へ

僕らが分かち合う言葉がある
こころからこころへ 声を繋ぐ YELL
ともに過ごした日々を胸に抱いて
飛び立つよ 独りで 未来の空へ

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野口悠紀雄さんの記事「頭のいい人とそうでない人の格差がますます広がっていく…ChatGPTによる「勉強革命」がもたらすもの」を読んで考えたこと(その2)――未来の勉強は、ChatGPTとZOOMで as/5024.html
森川林 2024/03/17 12:19 

ホトケノザ



 野口悠紀雄さんが、ChatGPTと勉強法の記事を書いていました。
ChatGPT「超」勉強法
====
頭のいい人とそうでない人の格差がますます広がっていく…ChatGPTによる「勉強革命」がもたらすもの
https://president.jp/articles/-/79393?page=1
――――
好奇心が満たされるのは楽しいことだ。勉強の楽しさは、まさにこの点にある。それまで知らなかったことや疑問に思っていたこと、あるいは、あやふやにしか理解していなかったことが分かるのは、とても楽しい。

ところが、これまでの勉強は、必ずしも好奇心を満たすものではなかった。教科書によって勉強すべき内容が与えられ、それを理解したり覚えたりすることを強制されるからだ。このため勉強が苦痛になる。

多くの子供たちが、学校の勉強を「つまらない」と感じているが、その理由は、学校で教えられていることが、自分の関心事や好奇心に関係のないことだからだ。だから、興味を持てず、勉強はつまらないもので、辛いものになってしまう。

ところが、ChatGPTを用いれば、勉強が本来楽しいものであることが実感できる。
====

 答えのある勉強は、どんなにがんばっても100点しか取れません。
 そして、100点を取る人は、たくさんではないにしても何人もいます。

 100点を取るということで、自分の個性は発揮することはできません。
 個性は、点数を超えたところで発揮するものです。

 これは、勉強の成績に限りません。
 スポーツの勝敗にしても、音楽のコンクールにしても、優勝したらおしまいです。
 そして、1位になるのはたった1人で、のこりの何十人か、何百人かは、その他大勢です(笑)。

 もちろん、その過程で、さまざまな努力があったり、成長があったり、出会いがあったり、感動があったりすることは当然ですが、その結果自体に個性が出ることはありません。
 大事なことは、結果にも個性を出すことです。


 これからは、多様な個性を持つ人が、それぞれに多様な個性を結果として表現する時代になります。
 その身近な例が、YouTubeやクックパッドやSNSやブログや5ちゃんねるのような参加型のメディアです。

 これからの勉強に必要なのは、従来どおりの基礎学力を積み重ねる勉強だけでなく、自分の個性を生かす勉強です。

 しかし、個性を生かすためには、個性を育てる方法と、個性と表現する方法が必要です。

 個性を育てるツールとして活用できるのがChatGPTです。

 個性表表現するツールとして活用できるのがZOOMの動画レコーディング機能です。


 13歳になると、Gmailのメールアドレスが作れます。
 プロバイダとの契約によって、年齢に関係なくメールアドレスを作ることはできますが、将来プロバイダを変える可能性を考えると、Gmailなどのクラウド上に自分のメールアドレスを作っておく方がいいと思います。

 自分のメールアドレスがあると、ChatGPTのアカウントが取得でき、ZOOMのアカウントも取得できます。
 Gmailも、ChatGPTも、ZOOMも、無料です。


 ChatGPTが使える勉強は、主に創造発表クラスと作文クラスとプログラミングクラスの勉強です。
 勉強のアドバイザーとして利用するのであれば、国語クラス、数学クラス、英語クラスなどでも使えます。

 国語、数学、英語などの教科の勉強は、点数という目標が勉強の動機になりますが、創造発表や作文やプログラミングは、発表するのが勉強の重要な要素になります。
 創造的な勉強は、発表し合うことが動機になるのです。

 発表するためのツールとして使えるのが、ZOOMのレコーディング機能です。
 ZOOMで録画した数分の動画を発表室にアップロードすれば、それが客観的な目に見える発表作品となります。
 自分で発表するのですから、あとで削除することも編集することもできます。


 そこで、突然ですが(笑)、4月から、中学生以上の生徒のみなさんは、できるだけGmailとChatGPTとZOOMのアカウントを作るようにしてください。
 もちろん、小学生でも、メールアドレスさえあればChatGPTとZOOMのアカウントは作ることができます。

 ChatGPTは、勉強の内容を深めるために使います。
 ZOOMは、勉強の結果としての作品を発表するために使います。

 それぞれのアカウントの作り方は、ネットで検索すれば出てきます。
 ChatGPTにアカウントを作ったあとは、ネットで検索するよりも、ChatGPTに聞くほうがわかりやすいこともあります。

 4月から新しい創造的な勉強に取り組んでいきましょう。

その1

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野口悠紀雄さんの記事「頭のいい人とそうでない人の格差がますます広がっていく…ChatGPTによる「勉強革命」がもたらすもの」を読んで考えたこと(その1)――勉強法の本質は実にシンプル。あとは実行するだけ as/5023.html
森川林 2024/03/17 12:02 

オオイヌノフグリ(別名星の瞳)



 野口悠紀雄さんが、ChatGPTと勉強法の記事を書いていました。
ChatGPT「超」勉強法
====
頭のいい人とそうでない人の格差がますます広がっていく…ChatGPTによる「勉強革命」がもたらすもの
https://president.jp/articles/-/79393?page=1
====

 この記事の前半部の話ですが、野口さんの提唱する勉強法はみんなの参考になると思うので、紹介します。

1.基礎から積み上げるのではなく、早めに全体を捉えて、そのあと部分を理解する。

 言葉の森の課題の長文からの引用ですが、アインシュタインは、バイオリンの練習が嫌でたまりませんでした。
 教える先生が厳しかったからです。
 しかし、自己流で自分の好きな曲を弾くことにしてから、どんどん上達しました。
(「アインシュタイン―科学の巨人」より)

 基礎からの積み上げは退屈です。
 しかし、全体から取り組めば、その過程で基礎も学ぶようになります。

 プログラミングクラスは、Scratchなどのビジュアルプログラミングから、JavaScriptなどのコードプログラミングに移るときに、急にハードルが高くなります。
 JavaScriptの最初の勉強は、足し算をしたり引き算をしたりループの練習をしたりするだけで退屈なのです。

 だから、今度からHTMLで簡単に全体が作れるプログラミングを始めることにしました。
 全体ができてから、細部に移っていけばいいという考えです。
 これが、HTMLエネルギー運動というものの本質です。
====
「昔のインターネット」の精神を取り戻す、HTMLエネルギー運動
https://www.technologyreview.jp/s/325142/recapturing-early-internet-whimsy-with-html/
====

 基礎から積み上げるというのは誰でも考えつくことです。
 しかし、それは、山登りで言えば、長いアプローチです。
 明るい尾根にたどりつくまでに飽きてしまうことも多いのです。

 だから、まず明るい尾根という先の展望に接してみることが大事です。


2.数学の問題は自分で考えて解くのでなく、解き方を暗記して、様々な問題に当てはめればよい。

 数学の勉強法に限らず、あらゆる勉強法の基本が、この答えを理解する勉強です。

 私(森川林)は、高校生時代、数学の難しい問題をずっと考えながら夜の街を何時間も歩いたことがよくありました。
 昔は、それがいい勉強法だと思われていたのです。
 しかし、それは、実は、最も能率の悪い勉強法でした^^;。
 受験勉強のような答えのある勉強は、すぐに解法を見て理解することが大事だったのです。

 人間が本当に考えるべき勉強は、答えのない勉強です。
 岡潔さんは、数学の問題を考えるときに、何時間どころではなく、何か月も同じ問題を考えて続けていたそうです。
 古くは、釈迦が考えていた問題も、答えのない問題でした。
 釈迦は、人間が幸福に生きるためには何が必要かという答えのない問題を考えていたのです。

 時間をかけて考えるのは、こういう答えのない問題です。
 答えのある問題は、考えるのではなく、答えを理解すればいいのです。


3.何が重要かを把握し、努力をそこに集中すべき。

 あらゆることを漠然とやるのではなく、重点を決めてやることです。

 受験勉強でいちばん大事なのは、受験する志望校の過去問をまず解いてみることです。
 過去問は、答えを見ながら解いていけばいいのです。

 しかし、ほとんどの生徒は、過去問を解く勉強を秋の終わりごろになってから始めます。
 学習塾や予備校でも、そうさせているところがあります。

 私は、作文を教えている高校生に、いつも、過去問を早めにやるようにと言っていました。
 しかし、これまで、それを実践した子は、ほぼ0パーセントでした(笑)。

 なぜ志望校の過去問が大事かというと、勉強の重点がおのずからわかるようになるからです。
 合格するために平均点が70点必要だとすると、80点の科目を90点にするよりも50点の科目を60点にする方がずっと楽です。
 同じ10点の差であれば、楽なものから先にやることが作戦になります。
 勉強を始める前の作戦が大事なのであって、勉強が一段落した秋になってから過去問をやっても、気休めにしかなりません。

 勉強は、中身が大事です。
 勉強している外見を気にする必要はありません。
 まず自分にとっていちばん大事だと思うところを重点にしていくことです。

その2

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小学生、中学生、高校生の作文
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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習