ニワゼキショウ
創造発表クラスは、生徒が自分の興味関心に応じて研究したことを発表する授業です。
その発表に対して、一緒にいる参加者が質問をしたり感想を述べたりします。
現在、高校では、探究学習という授業が行われています。
しかし、30人から40人のクラス単位で行われるため、個人が創意工夫をする余地は限られています。
また、発表の機会も、年に数回と少なくなります。
言葉の森の創造発表クラスは、毎週、全員が発表又は発表の準備の説明をします。
発表は個人に任されているので、自分の好きなことを自由に発表します。
今の日本の教育では、真面目な子ほど、教えられる授業に適応します。
答えのある勉強をしっかり覚えて、テストで再現できることが勉強だと思ってしまうのです。
社会に出たら、そういう勉強は役に立ちません。
もちろん基礎学力は必要ですが、その基礎学力から先は、自分の創意工夫です。
創造発表クラスの発表は、教科の枠を超えています。
国語でも、数学でも、英語でも、理科でも、社会でもないような、あるいはそれらの融合のような発表になります。
この創造発表の学習に、有効なツールが生まれています。
それが、ChatGPTなどのAIテクノロジーです。
昔は、参考書を調べたり、図書館で資料を探したり、インターネットで検索したりというようなことが必要でした。
今は、AIでいくらでも資料を見つけられるます。
だから、大事なことは、その調べたあとの個性と創造性です。
探究学習という授業でも、ChatGPTを使えばすぐに資料をまとめることができます。
同じことは、夏休みの宿題の読書感想文とか、人権とか税金とかの課題作文にもあてはまります。
これらの学習は、もうすでに時代遅れになりつつあります。
価値ある学習は、それらの資料の上に自分の創造性を付け加えることです。
それは、探究学習のようなグループ学習ではできません。
個人個人がそれぞれに発表することのできる創造発表クラスの学習でなければ、個性的創造的な学習はできないのです。
先日の創造発表クラスの授業の発表の様子を動画にしました。
カメラはオフにしてレコーディングしています。
▽奈良県について
https://youtu.be/naDfUcOmjMc
▽スピンランチ
https://youtu.be/ZFPXpdu7LTc
▽マレーシア航空
https://youtu.be/oRo_0eEdHwc
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■作文を上手に書くためのわかりやすい目標は、小学生は字数、中学生高校生は森リン点。しかし、大事なのは、読む力をつけること
上手な作文を書くという際の目標を決めておくことが大事です。
小学生の場合、字数が目標の目安になります。小学6年生までに1200字書く力をつけておくことが必要です。
中学生、高校生は、言葉の森の自動採点ソフトで86点以上取れるようになることです。
いずれも、その根底にあるのは、読む力です。
■小学生の作文は、小学5年生から急に難しくなり、中学1年生から新しい書き方の意見文になり、高校生で小論文になる
言葉の森のほかにも、いろいろな作文講座があります。それらの指導のほとんどは、小学生までです。
小学生の作文は、生活作文という事実中心の作文です。
小学4年生までは生活作文でいいのですが、小学5年生からは、事実ではなく説明や意見中心の作文になります。
このときに、語彙力の差が出てくるのです。
■親が言わなければ始められない作文通信教育ではなく、子供が参加すればすぐに自主的に始められる対話式オンラインの作文教室
通信教育では、子供が自分で勉強を始めなければなりません。
漢字の書き取りや計算の練習のような作業的な勉強であれば、子供は、親に言われればすぐに始めることができます。
しかし、作文の勉強は、書き出すためのエネルギーが必要です。だから、みんなと一緒に作文を書くオンラインクラスの勉強が生きてくるのです。
■作文の勉強は、中学生から新しい段階の意見文になる。作文力は、大学入試だけでなく社会人になってからも必要
作文の勉強は、学年が上がるにつれて新しい段階に進みます。小学校低中学年の作文は出来事中心の作文ですが、小学校高学年の作文では、「友情とは」「読書とは」という抽象的な主題が要求されるようになります。中学生、高校生では、更に意見中心の文章になり、その意見に合わせて理由や方法や原因や対策を考える作文になります。文章力は、社会人になってからも必要です。
■言葉の森の作文は、43年の実績、提出率ほぼ100%、小1から高3までの一貫指導、毎週の読書紹介と対話のある授業
作文の通信教育講座はいろいろありますが、最も古くから作文指導を行っているのは言葉の森で、43年以上の実績があります。
オンラインクラスの作文の提出率は、ほぼ100%です。その場でみんなが作文を書き始めるので提出漏れがありません。
そして、小学1年生から高校3年生まで作文の勉強を続ける生徒が何人もいます。
■言葉の森の生徒には、小学生から作文を始めて高3まで続け、東大、京大、早稲田大、慶應大、上智大などに……
小学校低学年から作文の勉強を始めた子は、受験で作文があるからというのではなく、作文が面白そうだから始めたという子がほとんどです。
そういう子供たちが、中学、高校と作文の勉強を続け、大学入試では、東大、京大、早稲田大、慶應大などに合格しています。作文は、単に文章を書く勉強ではなく、読む力と考える力をつけ頭をよくする勉強でもあるのです。
■作文クラスの体験学習ができます
作文クラスは、平日及び土日の朝7:00から夜20:00まで参加できるクラスがあります。
無料体験学習を希望される方は、お電話、又は、ホームページからお申し込みください。
045-353-9061(平日10:00~17:00、土日10:00~12:00)
作文教育で43年の実績
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ノビル
私は、小学5、6年生のころ、学校の勉強は本当に退屈していました。
いつも、窓の外を見ては、「スズメは、自由でいいなあ」と思って眺めていました。
授業中は、教科書の全ページに落書きをしていました。
そのころは、不登校という概念がなかったので、いつも我慢して学校に通っていました。
そのときに、自分を励ますが言葉が、「○○さんがいるから学校に通うんだ」ということでした。
○○さん、今ごろどうしているかなあ(笑)。
もちろん、先生は、とてもいい先生で、のちに校長先生になりました。
しかし、私は、授業を聞いているのが退屈で仕方なかったのです。
唯一、ほっとするのがテストの時間でした。
それは、自分のペースでやればよかったからです。
これは、今の子供たちにも、多かれ少なかれ共通していると思います。
だから、言葉の森のオンラインクラスは、先生が教える授業という時間はできるだけ少なくして、できるだけ子供たちが発表する時間を確保するようにしています。
子供は、自分のペースで教科書や参考書を読んで勉強していればいいのです。
たまに質問があったときだけ、それを聞くことのできる先生が必要です。
しかし、先生に聞かなければわからないような質問は、滅多にありません。
では、どういう勉強が大事かというと、それは、ひとつは自分のペースで進める勉強、もうひとつはみんなの前で発表する勉強です。
大事でないのは、人に教えてもらう勉強です。
人に教えてもらうのは、自分ではどうしてもわからないときだけでいいのです。
言葉の森の、作文クラス、創造発表クラス、プログラミングクラスは、自分で進めて、みんなに発表する勉強です。
これが、本当の勉強です。
国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力、全科学力も、自分のペースでやる勉強です。
しかし、小中学生は、勉強の自覚がないので、先生が家庭学習の進捗状況をチェックしないと、授業に参加するだけの勉強になってしまいます。
そこで、「森からゆうびん」というアナログ葉書で、生徒の学習状況をデータやグラフとして毎月送ることにしました。
(海外の方は、ウェブで見られます。
https://www.mori7.com/gs/ )
点数やランキングも表示するので、自分の学習の位置がわかります。
しかし、本当は、こんなことはどうでもいいのです。
勉強は、やる気になれば、すぐにできるようになります。
数学や英語のような時間のかかる勉強でも、本気になれば、数ヶ月で見違えるように成績が上がります。
ただし、そのための基礎は、読書力です。
ある程度難しい説明文の本をばりばり読む力さえつけておけば、勉強は、すぐにできるようになるのです。
そして、社会人になってから必要なのは、勉強の成績ではありません。
読書によって育てた教養と、あとは、ほかの人とのコミュニケーションの力、共感力なのです。
しかし、こういう一般論を言っても、多くの人がピンと来ないと思うので、当面、言葉の森では、次の勉強を進めていきます。
まず、作文クラス、創造発表クラス、プログラミングクラスのいずれかに参加しておくといいです。
次に、すでに塾に通っていて忙しい人は、基礎学力クラス、総合学力クラス、全科学力クラスに参加するといいです。
塾に通っていない人、又は、特に力を伸ばしたい教科がある人は、国語読解クラス、算数数学クラス、英語クラスに参加するといいです。
これからの世の中は、大きく変わります。
目の前のわけのわからない習い事にとらわれることなく、本当の学力と個性を育てていってください。
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■受験作文の勉強法は、出題傾向に合わせた課題で10本書くこと
受験の作文では、誰もが不安になります。
それは、対策が立てられないと思うからです。
一般の入試では、準備ができていれば、大体の偏差値は予測できます。
しかし、受験作文の場合は、模擬試験の偏差値は、あてになりません。
作文の対策は、志望校の過去問の傾向を調べ、傾向に合わせた作文を10本書いておくことです。
■受験する学校の作文試験の過去問の傾向を知ることが出発点
受験勉強の鉄則は、志望校の傾向を知ることです。
国語の試験でも、難しい傾向か易しい傾向の学校かで対応が違います。難しい傾向の学校については、難しく考えて解かなければなりません。易しい学校の国語の試験では、普通に解くことが大事になります。
出題傾向の分野を準備しておくことが大切です。
作文試験の場合は、その傾向がさらにはっきりしてきます。
だから、過去問分析が大事になるのです。
■作文試験は、内容よりも、まず時間内に必要な字数を書く力をつけること
作文試験では、指定の字数と時間に合わせた対策をしておくことが大事です。
作文試験の基本は、決められた制限時間内に必要な字数ぴったりに収める力をつけることです。
できるだけ、指定の字数の上限ぎりぎりまで書くことです。
時間内に必要な時数をまとめる力をつけるためには、練習量しかありません。
しかし、練習を重ねれば、誰でもできるようになります。
■特殊な学部の試験なら、その分野の本を10冊読んでおく
音楽系、芸術系、工学系、医療系などの分野では、特にその分野の知識を身につけておくことが必要です。
図書館や書店などで、受験する分野の本を10冊読み、その中で印象に残った本は繰り返し読み自分の血肉にしていきましょう。
数字や固有名詞などのデータを覚えておけば、面接試験のときにも役に立ちます。
■作文試験はその場で考えて書くのではなく、それまでに書いた文章を当てはめて書く
作文試験は、その場で最初から考えて書くのではなく、課題のテーマに合わせて、自分がこれまで書いてきた文章の内容を当てはめて書いていきます。
だから、事前に、出そうな課題について10本の作文を書いておくことが大事なのです。
しかし、自分が予想してもいなかった課題が出たら、それは逆にチャンスです。書きにくい課題ほど、構成力が重要になるからです。
■書き出しと結びが対応していて、題材に個性があり、結びに光る表現があれば合格作文になる
作文試験の採点官は、内容までじっくり読んでいるわけではありません。
文章は、内容よりも、スムーズにわかりやすく筋道を立てて書いてあることが大事です。
さらにその上に、書き出しの意見と結びの意見が対応していて、題材に個性があり、結びに光る表現があれば、合格作品になります。
これは、練習次第で誰でもできるようになるのです。
■作文クラスの無料体験学習ができます
作文クラスは、小1から高3まで、平日及び土日の7:00から20:00まで参加できるクラスがあります。
無料体験学習を希望される方は、お電話、又は、ホームページからお申し込みください。
045-353-9061(平日10:00~17:00、土日10:00~12:00)
受験作文で43年の実績
▼これまでの合格情報
https://www.mori7.com/beb_category.php?id=19
▼受験作文の過去問の解説
https://www.mori7.com/juken/juken_iwa.php
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ニワゼキショウ
若者は、世の中に出ることが目標です。
社会に貢献することは将来の目標ですが、その前に、まず自分が世の中に出ることです。
そのための道はいくつかあります。
大きく分けると、エリート、スター、ヒーローです。
エリートは、既存の組織で上の人に引き立てられて、自分も少しずつ上に行く道です。
安心できる道ですが、時間がかかります。
スターは、みんなの人気に支えられて一気に上に行く道です。
短期間で頂点に立つこともありますが、その頂点を支えているのは、大衆の人気というあてのないものです。
年齢を重ねても、人気を蓄積することはできません。
ヒーローは、自分の力で世の中に出る道です。
不確かな選択ですが、その苦労が自分を成長させます。
そして、いろいろな失敗や成功があっても、結局、時間がたつほど、自分の中に蓄積が生まれます。
だから、若者は、ヒーローを目指すべきです。
苦しいのは、最初のうちだけです。
その苦しいのを、楽しい苦労だと思ってがんばればいいのです。
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チガヤ
子供が本を読んでいれば、お母さんお父さんは安心するかもしれませんが、その本の中身が大事です。
小学校低学年の子で、いつまでも絵本のような本を読んでいる子がいます。
ほのぼのとした内容で、いい本なのですが、それだけで終わっていては、読書力はつきません。
小学校低学年の子は、字の多い本を読む必要があるのです。
小学校高学年や中学生、高校生で、いつまでも物語文の本を読んでいる子がいます。
物語文は、楽しく面白く読めますが、それだけで終わっていては、思考力はつきません。
小学校高学年以上の子は、説明文、意見文の本を読む必要があるのです。
ところが、説明文、意見文の本を読むと、途端に読書量が低下する子がいます。
その理由のひとつは、読む力がついていないからです。
もうひとつは、読み方のコツを知らないからです。
物語文は、ストーリーに引っ張られて最初から最後まで読むことができます。
しかし、説明文、意見文は、ストーリーがないので、途中で読むことに飽きると、そこで止まってしまうことが多いのです。
説明文意見文の読書で大事なことは、面白くないところは飛ばし読みをして、面白いところだけを読むことです。
そして、できるだけ、いいと思ったところに傍線を引いて読むことです。
しかし、漠然と飛ばし読みをすると、どこまで読んだかわからなくなるので、結局最後まで読み切ることができなくなります。
付箋読書という方法は、説明文意見文の本を読むのに役立ちます。
この方法で読めば、複数の本を並行して読むことができます。
また、読みかけでしばらく読まなかった本でも、すぐに再開することができます。
▽「付箋読書の仕方」
https://www.mori7.com/as/1367.html
しかし、私は、いくらこういうことを説明しても、やる子はほとんどいないだろうという気がします。
人間は、習慣をなかなか変えられないからです。
例えば、話は変わりますが、玄関では靴をそろえて脱ぐということや、席を立つときは椅子をしまって立つというようなことは、簡単なように見えますが、定着させるのに子供でも1年近くかかります。
大人は、たぶん、ほぼできません(笑)。
そこで、将来的に考えているのは、読書クラスです。
難読クラスと言ってもいいと思います。
難読検定とセットにする予定です。
そのクラスでは、学年相応の難しい本をばりばり読んで、読んだあと、みんなでディスカッションをするのです。
ただ、そのための読書のリストを作るのに時間がかかるので、スタートは少し先になります。
いい本でも絶版になることがあるので、kindle化された本が中心になります。
そのうち、本のリストを作るための研究会を立ち上げたいと思っています。
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オルレア
これは、面白い本なので、小学校高学年から中学生や高校生の子供たちにおすすめです。
もちろん、保護者の方にもおすすめです。
「
空想教室」
私の感想は、「もうこんな本が出てきたんだなあ」ということです。
私は、昔から、ずっと人間の勉強の目的は、独立して自分らしく生きることにあると思ってきました。
ただ、そういうことを言っても理解してくれる人はいないだろうとも思っていました。
しかし、時代は、少しずつ変化しています。
言葉の森は、受験対策もしています。
特に、作文小論文試験では、毎年多くの子が参加し、志望校に合格しています。
しかし、大学入試に合格することは、その先の長い人生を考えたらどうでもいいことです。
確かに、今の会社の就職試験は、大学の名前で学生を評価しています。
だから、いい大学に入っていれば、とりあえず安心です。
しかし、これからは、就職は、人生の到達点ではなくなります。
人間は、一生、自分らしい人生を創造して生きていくのです。
このことは、なるべく若いうちに気づいておくことが大事だと思います。
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ヤマアジサイのつぼみ
日本人の学力の土台は、日本語です。
こういう単純なことがわからない人があまりに多いので、この記事にはいろいろなクレームがあるだろうことを承知の上で書いておきます。
昔、レストランで、後ろの席にいた親子連れで、子供がまだ幼児だったと思いますが、母親が熱心にカタコトの英語で話しかけていました。
教育熱心なのは、いいことですが、その熱心さの方向が違うと思いました。
英語教育の第一人者とに言われるような鵜沢戸久子さんが、幼児期から英語をシャワーを浴びるように聞かせるといいという最初の方針を改め、「幼児期は、英語のCDは15分程度で留めることが必要」と書くようになりました。
「
日本人の小学生に100%英語をマスターさせる法」
幼児期から英語をさせすぎる弊害を感じたからです。
幼児期からの英語学習によって、英語の日本語も、どちらも不十分になるということなのです。
英語教育者の渡部昇一さんは、「
英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」という本を出しています。
英語教育に携わる人は、こういう本を一度は読んでおくといいと思います。
以前、教育系の雑誌で見た記事ですが、日本で暮らしている小学校高学年の子供の保護者が、「うちの子は、日本語の本より、英語の本をよく読むのです」と言っていました。
どちらの言語で読むかということよりも、その本の内容がどういうものかということが大事です。
英語で、「ジャックと豆の木」や「赤ずきんちゃん」の本が読めると言っても、それが何かの実力につながるわけではありません。
言語ではなく、内容のある難しい本をしっかり読めることが大事なのです。
AIの発達で、最も影響を受ける教科は、英語です。
AIは、どんなベテランの英語の教師よりも英語が得意です。
英語と同じような教科は、国語、理科、社会です。
こういう教科の先生は、もう人間がやる必要がなくなるのです。
今のAIで、まだついていけない教科は、数学です。
AIは、膨大な情報から確率的に答えを出しているだけで、論理的に答えを出しているわけではないからです。
AIの今後の進化を考えると、外国語については、ポケトークのような機器が発達して、言語の壁はなくなります。
だから、今の英語の勉強法と同じかたちで、中国語やドイツ語やフランス語を学ぶのは、時間の無駄でしかありません。
やがて、このことが理解されるようになると、英語の入試自体がなくなり、英語の代わりに、「多様な文化の理解」のような教科になります。
これは、語学の勉強というよりも、社会科の勉強です。
教育に携わる人は、こういう長期的な見通しを持っておくことが必要です。
では、英語の先生を今やっている人は、何をしたらいいかというと、これまでの語学教育の経験を生かして、日本語教育をやっていくのです。
英語は、伝達の言語です。
だから、世界中に広がりました。
しかし、AIの発達によって伝達のツールは、言語の壁を超えるようになりました。
一方、日本語は、単なる伝達の言語ではありません。
日本語は、教育の言語です。
だから、言語の教育を行うとしたら、外国の子供たちに日本語の教育をしていくといいのです。
インターネットの時代には、世界中の子供たちに日本語の教育を行えるようになります。
幼児期からの日本語教育が、これからの世界の教育のトレンドになると思います。
その教育ができるのは、日本語を母語としてきた日本人です。
明治時代になって、それまでの江戸時代に必要だった馬術や剣術の練習が必要なくなったように、AI時代は、今後、学習の大きな転換点になります。
漢字の書き取りや、ややこしい計算練習や、理科や社会のどうでもいい知識は、もはや、人間がすることではなくなります。
単子葉植物と双子葉植物の維管束の形状の違いなどは、ネットで調べればすぐにわかることです。
テストで、記憶力を評価するような知識ではありません。
むしろ、そういう単子葉と双子葉の違いがなぜ生じたのか、もし自分が植物だったらどうしたいと思ったかという創造的な学習の方が大事です。
しかし、創造の問題は、定期テストには出てきません。
では、何がこれからの勉強の中心になるかというと、それは哲学と数学と芸術です。
哲学とは、言語を使った学問の総称ですから、政治学、経済学、心理学、倫理学など、言葉を使ったあらゆる分野を含みます。
数学は、物理学や化学や工学も含みます。
芸術は、文学や音楽や舞踊や絵画や彫刻のほかに、新しいジャンルの芸術がこれから生まれると思います。
スポーツは、競争という面をなくし、芸術と同じような共感と交流のスポーツになると思います。
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