ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 5147番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
その子を、今の生徒の姿ではなく、社会人になったときの姿を通して見る as/5147.html
森川林 2024/08/08 13:07 


 子供たちには、いろいろな個性があり、長所があり、また短所があります。
 成績がいいときもあるし、悪いときもあります。
 うまく行くことも、失敗することもあります。

 身近に子供たちを見ていると、つい今のその姿しか見えません。
 そのため、教育に携わる人の多くは、子供たちを成績という面からだけ見てしまいがちです。
 よくできる子、あまりできない子、というような一面からだけの評価です。

 しかし、子供たちは成長します。

 お父さん、お母さん方も、次のような経験があると思います。
 小学校や中学校のころ、こんな子だった子が、社会に出たらいつのまにかあんな子になっていた、ということです。
 「こんな」や「あんな」には、いろいろな言葉が入ります。

 小学校、中学校、高校のころには予想もできなかったような成長を、どの子も遂げるのです。

 だから、私は子供たちを見るときは、その子の今の姿ではなく、その先にある姿、つまり、社会人になったらどういう活躍をするのだろうという目で見ています。
 すると、どの子も、文字どおり予測を超えた無限の可能性があるのです。

 そう考えると、おのずから子育ての重点がわかってきます。
 目の前のテストの成績は、もちろん大切ですが、それよりも大切なのは、子供たちが人間として成長することです。

 受験勉強に邁進しているときは、こういうことは頭ではわかっても、心から納得するところまでは行きません。
 しかし、時がたつと、心から納得するときが来ます。


 ごく身近な話で言えば、中学生、高校生はあまり本を読みません。
 言葉の森のオンラインクラスでは、毎週の読書紹介があり、中高生には説明文読書を勧めていることもあり、それなりにみんな本を読んでいますが、全体に日本の中学生高校生の読書量は多くありません。

 定期テストの2週間前や、中3生高3生の受検期間中は、読書はいったん休んでもかまいません。
 もちろん、そういう時期でも、折に触れて読書をする子はいますが、とりあえず読書より勉強でいいのです。


 しかし、テスト勉強と読書を比べた場合、ひとまとめに言うことはできませんが、テスト勉強はあとに残りません。
 しかし、読書は、あとに残ります。

 例えば、中学生の数学の因数分解は、頭脳のパズルというぐらいの意味しかありません。
 面白い因数分解の問題はたくさんありますが、それらができたとしても、社会人になったとき何かに役立つということはありません。
 二次方程式の解を求めたいなら、解の公式にあてはめれば十分だからです。
 また、解の公式も、理屈がわかれば、暗記しなくても自分で作ることができます。


 中学生、高校生のみなさんは、また、そのお父さんやお母さんは、目の前のいろいろな課題に流されず、人間として成長することが大事だという原則を持ち続けていってくださるといいと思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 

記事 5146番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力、全科学力クラスの生徒は、毎月の確認テストに取り組みましょう as/5146.html
森川林 2024/08/06 13:49 


 確認テストを受けられる期間は、毎月、1日から末日までです。
 いつでも受けられるので、国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力、全科学力クラスの生徒は、必ず毎月の確認テストを受けてください。


 「確認テストの使い方」のページを更新しました。
https://www.mori7.com/kt/tukaikata.php

 大事なところを再掲します。

確認テストの取り組み方

 確認テストの取り組みについて説明します。

  1. 確認テストを受けられる期間は、毎月1日から末日までです。
  2. 国語読解クラスの生徒は、毎月、国語の確認テストを受けてください。
    算数数学クラスの生徒は、毎月、算数数学の確認テストを受けてください。
    英語クラスの生徒は、毎月、英語の確認テストを受けてください。
    基礎学力クラスの生徒は、毎月、国語と算数の確認テストを受けてください。
    総合学力クラスの生徒は、毎月、国語と算数と英語の確認テストを受けてください。
    全科学力クラスの生徒は、毎月、国語と英語と英語の確認テストを受けてください。
    確認テストで、実力と弱点がわかるので、今後の学習と指導に生かせます。

  3. 自分の学年の問題に取り組むのが基本ですが、苦手な人は前の学年で、得意な人は後の学年で取り組むようにしてもいいです。
    その場合、使う問題集もその学年に合わせて勉強するようにしてください。

  4. 解答は、できるだけテキスト入力で送信してください。

  5. テキスト入力が難しい場合は、確認テストのページから画像でアップロードすることもできます。

  6. 確認テストの採点は、事務局で行います。

  7. 点数が確定すると、正解が見られるようになります。

  8. 正解を見ても、正解の理由が理解できない場合は、確認テストの掲示板で質問をしてください。
    https://www.mori7.com/ope/index.php?k=kt

  9. オンラインクラス一覧表の自分の名前の横にある学年をクリックすると、自分の確認テストのページに飛びます。

  10. なお、確認テストの結果を見ると、生徒の実力がわかるので、言葉の森では、全国学力テストなどの取り組みは行いません。
    全国レベルの実力を知りたい場合は、「小学生 模試」「中学生 模試」「高校生 模試」などと検索して、それぞれの模試に参加してください。

  11. 中学生の数学、英語は、まだ学校でその単元を習っていない場合もあると思います。
    問題集は、自分で先に進めるので、学校の進度とは関係なく先の勉強をするようにしてください。

  12. 中学生は、学校の定期テストは全教科80点以上を目指して勉強をしてください。
  13. 中学生の勉強時間の目安は、平日1.5時間、土日2.5時間です。
    定期テストの2週間前からは、平日3.5時間、土日6~8時間を基準にしてください。

  14. 家庭での勉強時間を確保するために、自習室を利用することができます。


この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
確認テスト(0) 

記事 5145番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
ハイコミュニケーションの強化による学習の充実を as/5145.html
森川林 2024/08/04 11:49 



https://youtu.be/m9D_4gB0xvQ

 言葉の森は、この8月から、保護者の皆さまへのコミュニケーションの強化により、子供たちの学習を充実させることにしました。

 これを、頻度の高いコミュニケーションを行うということで、ハイコミュニケーションという名称で呼びます。


 言葉の森の指導の特徴は、1クラスの人数が5人以内なので子供たちの勉強や生活の様子がよくわかることと、講師が担任制で固定していることです。

 しかし、これまでは、この特徴を生かすための保護者の皆様と講師とのコミュニケーションが必ずしも十分ではありませんでした。

 講師は、子供たちの指導には熱心であっても、それを十分に保護者の皆様にお伝えしていなかったように思います。


 言葉の森は、この5月から、「森からゆうびん」というA4葉書で、生徒の学習グラフの一部を郵送することにしました。
 海外の方には、オンライン通信でお送りしています。

 学習グラフの詳細は、ウェブでごらんいただくことができます。
https://www.mori7.com/gs/

 この学習グラフをもとに、講師から保護者の皆様への個別れんらくを随時行うことにしました。


 言葉の森の勉強は、他の学習塾との勉強とは、性格が異なります。
 学習塾では、子供たちの成績を上げて志望校に合格させることが目的ですから、合格させたらそれで指導は終わりです。

 言葉の森の勉強の目的は、成績や合格の先に、子供たちがよりよい人間として成長し、将来社会に貢献できる人間として育っていくことです。

 将来は、オンラインクラスで一緒に学んだ生徒どうしが、大学生になっても社会人になっても交流できる同窓会のような機会を作っていく予定です。

 また、子供たちが大きくなっても、昔教えてもらった先生に、いつでも相談に来られる体制を作っていく予定です。


 そのためには、子供たちの学習の中心は、毎週の授業ではなく、毎日の家庭学習にする必要があります。
 週に1回の授業でどれだけ勉強するかではなく、週に1回の授業をきっかけに、毎日の家庭学習を定期的に行っていくことが学習の中身になります。

 しかし、そのためには、講師と保護者の間で、日常的な連係が必要になります。
 連係を進める手段としては、保護者懇談会、発表室連絡、個人面談などもありますが、最も使いやすいものは個別れんらくです。

 そこで、今後、講師から保護者の皆様へ、必要に応じて生徒の学習状況をできるだけ頻繁に報告するようにします。


 ただし、講師からの連絡に、保護者の皆様が、そのつどお返事を書くのは負担を感じることもあると思いますので、講師からの連絡に対するお返事は特に必要ありません。
 お返事を書いていただくとしても、「わかりました」とか「了解しました」とかいう文面だけで結構です。

 また、メールのやりとりでは不十分になりそうなことについては、随時個人面談をご希望いたただければ、授業のあと10分程度の時間で個人面談をいたします。

 オンラインクラスの方は、ご希望の日時のクラスにある「面談」の文字をクリックすれば、面談の希望を送信することができます。

 作文個別の方は、個別れんらくで講師に直接面談の希望日時をご連絡ください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
生徒父母向け記事(61) 言葉の森のビジョン(51) 

記事 5144番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
【重要】9月から受講料引き上げのお知らせ as/5144.html
森川林 2024/08/01 15:11 


 7月30日に、国内の生徒の保護者の皆様に、「受講料引き上げのお知らせ」をお送りしました。
 海外の方には、オンライン新聞でお送りします。

 この受講料引き上げに伴い、今後、講師・事務局と保護者の皆様とのコミュニケーションを充実させ、生徒の実力を更に向上させていきたいと思います。

 急な受講料改定で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

■9月から月額1,100円の引き上げ

 いつも、言葉の森の指導へのご協力ありがとうございます。
 このたび、言葉の森は、指導の一層の充実のために、9月から受講料を引き上げさせていただくことにしました。
 引き上げ額は、作文、作文以外の教科とも、1,100円です。したがって、9月から、作文の講座は月額11,000円、作文以外の教科の講座は月額8,800円となります。

■今後、頻度の高いハイコミュニケーションの運営を

 この受講料引き上げに対応して、言葉の森は、今後、生徒の学習状況に関する保護者の皆様とのコミュニケーションに力を入れていきます。
 具体的には、個別れんらく板で、その生徒が教わっている授業や、それ以外の勉強生活全般について、頻度の高いコミュニケーションを行っていきます。
 保護者の皆様からのご質問やご相談については、担当の講師だけでなく、事務局でも対応させていただきます。
 言葉の森の生徒は、小学生から始めて高校生まで続ける人が多いので、今の段階の勉強だけでなく、将来につながる勉強についてもアドバイスをさせていただきます。

■保護者の負担のないかたちでのトータルなコミュニケーション

 ただし、コミュニケーションの頻度の高さが保護者の皆様の負担にならないように、講師や事務局からの連絡については、特に返信されなくても結構です。
 また、「了解しました」のような簡単なお返事だけでも結構です。
 負担の少ないかたちで、トータルなコミュニケーションを行っていきたいと思います。

■受講料引き上げ後も継続のお願い

 退会の手続きは、その月の20日までの連絡でその月いっぱいでの退会となります。
 受講料引き上げのために、受講を続けるのが難しくなる方もいらっしゃると思いますが、今後のことを考えて、できるだけ継続してご受講くださるようお願いいたします。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
生徒父母連絡(78) 

記事 5140番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
2024夏期講習「感想文」の予習シート as/5140.html
森川林 2024/07/31 13:10 
2024夏期講習「感想文」の予習シート


「宇宙人のいる教室」の感想文予習シート
 本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
 メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。



■あらすじ
 テツヤのクラスに、星レオナという風変わりな転校生がやってきた。
 レオナは、一歩一歩重そうにのろのろと足を引きずって歩き、鉄棒もできない。
 矢田というクラスのいじめっ子は、早速、レオナをいじめ始める。
 レオナは、やられたらやられっぱなしで、やり返すことも言い返すこともできない。
 レオナには奇妙なことが多いため、テツヤはレオナは宇宙人ではないかと疑う。
 テツヤは、レオナのことを調べているうちに、レオナとなかよしになっていく。
 自然が好きなレオナの影響で、テツヤも自然と触れ合うことの素晴らしさに気づく。
 テツヤとレオナは親友となり、言葉を交わさなくても心が通じ合う仲になった。
 ある晩、テツヤは、レオナの生まれた星の夢を見る。
 翌日、テツヤは、レオナが転校したことを知らされる。

□本の引用(1)
 クラスでいちばん大きくてすぐ暴力をふるう矢田は、転校してきたレオナを見ると、「あしたからおもしろくなるぞ。ちょうどいいや。ホリキンをいじめるのもそろそろあきてきたしな」と言いました。(P11-12)
 レオナは動作が遅いので、転校してきてすぐに、矢田たちからいじめられるようになりました。
▼似た話(1)
 四年生になったとき、私のクラスに転校生が来ましたた。クラスのみんなは、……


 私の母は、小学校のとき、転校したことがあるそうです。新しい学校では……


□本の引用(2)
 五月のマラソン大会を前にして、先生はレオナに、見学をすすめましたが、レオナは最後まで走りたいと言いました。
 そして、マラソン大会の当日、テツヤは、歩くようなレオナのペースに合わせてゆっくり走り、二人はみんなからかなり遅れて一緒にゴールしました。
 そのとき、いっせいに拍手してくれたみんなの中に、いつもレオナをいじめていた矢田たちもいました。(P100-109)
▼似た話(2)
 私の学校でも、毎年冬にマラソン大会があります。私は走るのが得意ですが、なかよしのSちゃんはマラソンが苦手です。だから、私は、……





□本の引用(3)
 夏休みの最後の日、テツヤは夢を見ました。それは、レオナの生まれた星で、赤い砂丘が続き、暗い空からはいなずまが光り、草は一本も生えていない星でした。
 レオナは、まっ暗な空をあおいで言いました。
「地球へいって、はじめて青空を見た時、花を見た時、ぼくはこんなに美しいものがこの世にあるだろうかと思った。……それなのに、きみたちは、少しもありがたいと思わないんだからなあ。」(P125-130)
▼似た話(2)
 私は、この前、飛行機に乗って、祖父の住む福岡に行きました。飛行機からは、青い海やきれいな緑が見えました。そのとき、昔、父に教えてもらった「地球は青かった」というガガーリンの言葉を思い出しました。……


▼想像した話
 もし、私たちがレオナの星に住むことになったら……。




▼全体の感想
 私は、この本を読んで、いじめの問題が後を絶たないのは、私たちが地球という恵まれた星に暮らしていることに感謝する気持ちを忘れてしまっているからではないかと思いました。
 私たちは……。




▼その他の自由なメモ










「川は生きている」の感想文予習シート
 本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
 メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。



■あらすじ
 日本人の水の治め方は、世界でも非常にすぐれたものだった。
 母なる日本の川は、私たちの祖先が作り、育ててきたものだ。
 森林は水をたくわえ、徐々に徐々にはきだしてくれる。
 森林や水田をつぶしてきたため、最近では、水害がひどくなり、水が足りなくなっている。
 さまざまな犠牲(ぎせい)を払って作られたダムを守ってくれるのも森林である。
 自然とつきあうには、人間の都合ばかりを押し通すわけにはいかない。
 川と私たちの生活の結びつきを、もう一度じっくり考えてみる必要がある。

□本の引用(1)
 日本は山がけわしく、川も短くて急です。雨が降ると水は洪水になっていっきに海へ走り、あとはたちまちかわいてしまう川です。(P20) 私がこの本を読んで、まず印象に残ったのは、滝のようなあばれ川を日本人が上手に治めて文化を築いてきたというところです。
▼似た話(1)
 私の家の近くには小さな川が流れています。祖母に聞いた話によると……。





□本の引用(2)
 また、私はこの本を読んで、川を守るために森林が大切な役割を果たしているということを知りました。
 昭和三十九年の夏、東京は大かんばつに見まわれました。東京も水がめと言われる小河内(おごうち)ダムも干上がってしまいました。しかし、その日照り続きの中でも、ダムのまわりの山々からは日に三十万トンの水が毎日はきだされ、人々の飲み水をまかなってくれました。(P59)
▼似た話(2)
 私は、この前、家族でハイキングをしました。うっそうと茂る木々の中を歩いているとき、湧き水を見つけました。……。




□本の引用(3)
 もう一つ心に残ったことは、今、都市を流れている川は、薬品や油や洗剤などが混ざったごみによって痛みつけられているということです。
 むかし、日本人が水と仲よく暮らしていた時代には、日本人はごみというものをほとんど出しませんでした。そして、川もゆっくり流れ、水をきれいにする力を持っていました。しかし、今の川はコンクリートですべり台のように流され、水をきれいにする力はすっかり弱ってしまったのです。(P113-117)
▼似た話(3)

 父は、昔、川の清掃のボランティアに参加したことがあるそうです。そのとき、……。

 私は、那須にキャンプに行き、川遊びをしました。その川は……。


▼想像した話
 もし、私たちが川の役割を知り、もっと川を大切にしたら……。



▼全体の感想
 川というものは、人間にとって、ただの……ではなく……です。


 私は、この本を読んで、普段、あたりまえのように使っている水がいかに貴重であるかがよくわかりました。昔の人たちが川を治めるために積み重ねてきた努力を無駄にしないように……。




▼その他の自由なメモ

























「道は生きている」の感想文予習シート
 本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
 メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。



「道は生きている」

■あらすじ
 日本のすばらしい道は、気の遠くなるような長い年月をかけて人々にふみかためられ、手入れをされ、利用されながら育てられてきた。
 川の水は、山奥と下流の平野とを結ぶ道でもあり、また、都市と農村とを結ぶ道でもあった。
 おまいりの道は、伊勢、長野、四国など、日本中いたるところにあった。
 道は、人間が、そこで働くための場所、物をつくりだすための場所でもあった。
 道と道とのであうところは、都市のはじまりの場所だった。
 川に橋をかけたり、山にトンネルを作ったりするのは命がけだった。
 道は、世の中のうつりかわりを見つづけてきた目撃者である。
 自動車が走るようになってから、道はすっかり変わってしまった。
 世界中の人たちが、人間の道をとりもどすため苦心している。

□本の引用(1)
 やけつくような暑い日ざしのま夏には、並木のこずえはすずしい木かげをつくりだしてくれました。雨がふれば、雨やどりの場所になりました。(P31) 私がこの本を読んで、まず印象に残ったのは、並木道が旅人たちをやさしくたすけてくれたというところです
▼似た話(1)
 私は、去年の夏休み、友達といっしょに公園で遊んでいました。その日はとても暑い日で、……。



□本の引用(2)
 また、私はこの本を読んで、むかしの人たちにとって、何年かに一度、あるいは一生に一度のおまいりの旅が大きな楽しみだったということを知りました。
 おまいりの旅はこのように、むかしの人たちにとっては最大のレジャーだったのです。いまの海外旅行のようにあこがれのまとでした。(P81)

▼似た話(2)
 私は、家族で日光に行ったことがあります。そのとき、くねくねとしたいろは坂を車で登りました。父の話では……。


□本の引用(3)
 もう一つ心に残ったのは、たった一人でくさり戸の大岩にトンネルをほろうと決心した禅海というおぼうさんの話です。禅海の熱意が村の人たちの気持ちを動かし、最後はみんなで協力してトンネルを完成させたというところに感動しました。
 そしてある日のことです。まっ暗な岩あなに、とつぜん光がさしこみました。トンネルがぬけたのです。岩にぽっかりとあながあき、山国川の流れが、むこう側に見えました。それは、禅海がほりはじめてから三十年目のことでした。(p150)

▼似た話(3)
 この前、海岸のゴミ拾いのボランティアに参加しました。砂浜にはたくさんのゴミが落ちていて、最初は本当にきれいになるのかなあと途方に暮れてしましました。でも、……。

▼想像した話
 もし、今、自動車がなかったら……。

▼全体の感想
 道とは、人間にとって、単に……ではなく、……です。

 私は、この本を読んで、私たちが普段通っている道にも長い歴史があり、昔の人たちのさまざまな思いが刻まれているのだとわかりました。そして、その昔の人たちの思いを未来につなげていくことが大切だと思いました。






「杜子春」の感想文予習シート
 本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
 メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。


(杜子春は、どの出版社のものでもかまいません。)

■あらすじ
 もとは金持ちの息子だった杜子春。財産をすっかり使い果たし、その日の暮らしにも困るほど。ぼんやり洛陽の都で空を眺めていると、不思議な老人に出会う。老人の勧めに従って、二度、大金持ちになったものの、ぜいたくばかりして、二度とも得たお金も友だちも失ってしまう。三度目、杜子春は「もうお金はいらない。弟子にしてください。」と実は仙人であった老人鉄冠子に弟子入りする。「どんなことがあっても声をあげてはならない。」という厳しいおきてを守り続けた杜子春だったが、畜生にされた父母が苦しめられるのに我慢できず、ついに「おかあさん」と叫んでしまう。これで仙人にはなれなくなったが、杜子春は「何になっても、人間らしい、正直な暮らしをします」と晴れ晴れというのだった。

□本の引用(1)
 (老人の言う通りにして、大金持ちになったが)さすがにぜいたく家の杜子春も、一年二年とたつうちには、だんだん貧乏になりだしました。そうすると人間は薄情なもので、きのうまでは毎日きた友だちも、今日は門の前を通ってさえ、挨拶一つしていきません。
▼似た話(1)
 うちの犬は、私がお菓子を食べているときは近くに来て、クンクン言いますが、食べ終わるとぷいっと……

 母に聞いた話ですが、知り合いの議員さんがこの間の選挙で落選したら、……



□本の引用(2)
 大金持ちになった杜子春は、すぐにりっぱな家を買って、玄宗皇帝にもまけないくらい、ぜいたくな暮らしをはじめました。


▼似た話(2)
 私は、毎年、お正月にお年玉がたくさん集まると、大金持ちになった気持ちになってしまい……

 父は、学生時代、アルバイトでお金が入ると嬉しくなって使ってしまい、……



□本の引用(3)
 杜子春は老人のいましめも忘れて、転ぶようにそのそばへ走りよると、両手に半死の馬の首をだいて、はらはらと涙をおとしながら、「おかあさん」と一声さけびました。

▼似た話(3)
 私は、中学生たちが猫をいじめているのを見た時、怖くてドキドキしたけれど、気が付くと大きな声で「かわいそう、やめて。」と叫んでいたことがあります。

 母は、私が赤ちゃんの頃、予防注射を打つときに、まるで自分が注射されているように痛く感じて、顔をしかめてしまい、お医者さんに笑われたそうです。


▼想像した話
 もし、私が杜子春だったら、やはり最後の場面では……

 もし、鉄冠子のような仙人が実在したら……


▼全体の感想
 人間にとってもっとも大切なものは、お金でも取り巻きの人間でもなく……

 人間にとって本当の幸福とは……

 




「モモ」の感想文予習シート
 本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
 メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。



■あらすじ
 モモは、町はずれの廃墟となっている円形劇場に住みついた。
 モモと話していると、観光ガイドのジジは空想の翼が自由に羽ばたくのだった。
 掃除夫のベッポは、自分が心から話す話をじっと聞いてくれるモモが好きだった。
 子供たちも、モモのいる円形劇場で自分らしい時間を取り戻していた。

 あるとき、灰色の男たちが町に現れ、大人たちに、能率よく仕事し時間を貯蓄することをすすめるようになった。
 モモにも時間の貯蓄をすすめようとしたある灰色の男は、モモの自然な問いかけに対して思わず自分たちが人間の時間を奪っていることを正直に話してしまう。

 モモに正体を知られた灰色の男たちのグループは、モモの力を封じるために、モモの友達のジジやベッポたちを仕事に駆り立て、子供たちを<子どもの家>で勉強させるようにし、モモには友達がいなくなった。

 モモは、世界に時間を配るマイスター・ホラ(時の師のような意味)のカメ、カシオペイアに連れられて、時間の国に行く。
 ホラに見せてもらった「時間のみなもと」では、振り子に合わせて見たこともない美しい花が次々に咲いてはしおれていくのだった。

 時間の国から町に戻ったモモは、友達や子供たちが昔と違って、誰もが無表情に時間に追われて暮らしていることを知る。
 一方、灰色の男たちは、人間一人ひとりから時間を奪うよりも、ホラからすべての時間をまとめて奪おうと考え、時間の国に戻ろうとするモモとカシオペイアを追跡し、ホラのいる「どこにもない家」を包囲する。

 ホラは、眠りにつくことによって世界の時間を止め、モモは、灰色の男たちに奪われた人間の時間を取り戻すために、灰色の男たちの貯蔵庫に向かう。
 ホラの眠りによって時間が止まった中で、互いに葉巻を奪い合う男たちは、闘いの中で次々に人数を減らし、最後のひとりも葉巻を落とし消えてしまう。

 解放された時間がもとの持ち主のところに戻った世界で、人々は昔と同じように時間をたっぷり使うようになり、ジジとベッポと子供たちも円形劇場に戻ってきた。
□本の引用(1)
 ベッポは、モモに掃除の仕方を話した。「その日に掃除する仕事の全体を見ると、仕事はなかなか終わらずやがて息が切れて動けなくなってしまう。しかし、いつも次の一歩だけを見ていると、仕事が楽しくなり、いつの間にか仕事が終わっている」(岩波少年文庫のP52)
▼似た話(1)
 私にも似た話がある。それは……


 父に話を聞いてみると……。



□本の引用(2)
 モモから時間を奪うために、灰色の男は、モモにきれいな人形をプレゼントしようとする。その人形は、どう話しかけても、同じ返事をし、たくさんのものをほしがる。しかし、モモは灰色の男に、「この人形は好きになれない」といい、「でも、あたしの友だちなら好きよ」と言う。その言葉を聞くと、灰色の男は急に顔をゆがめた。(P130-140)
▼似た話(2)
 私にも似た話がある。それは……


 母に話を聞いてみると……。



□本の引用(3)
 モモが誘拐されたと勘違いしたベッポは、身代金を支払うために10万時間を貯蓄してしまう。その日から、ベッポは前のようにゆっくり楽しく仕事をすることはなくなり、せかせかと時間を節約するために息を切らして仕事をするようになった。(p269-273)
▼似た話(3)
 私にも似た話がある。それは……




□本の引用(4)
 人々に時間が戻ると、大都会では長いこと見られなかった光景がくりひろげられた。子どもたちは道路の真ん中で遊び、車でゆく人は、それをにこにことながめ、ときには車をおりて一緒に遊んだ。仕事にでかける人も、窓辺の花に目をとめたり、小鳥にパンくずを投げてやったりするゆとりができた。(P393)
▼全体の感想
 私は、この話を読んで……。





▼その他の自由なメモ






この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
夏期講習(0) 読書感想文(19) 

記事 5139番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
2024夏期講習「AI感想文」の書き方 as/5139.html
森川林 2024/07/31 13:08 
2024夏期講習「AI感想文」の書き方

■概要
○内容:AIを利用した読書感想文
○対象:中学123年生
○本:本人が自由に選んだもの
○クラス:木曜9:00(8/1、8/8、8/15、8/22)
○受講料:1回2,750円(10月の受講料と一緒に自動振替)
○回数:授業は4回を予定していますが、回数は少なくても1回でもかまいません。
○申し込み方法:オンラインクラス一覧表にチェックを入れて送信するか、お電話でお申し込みください。

■準備
○自分が感想文に書くための本を読んでおいてください。
 全部読み終えておくのが理想ですが、全部読めないときは3分の1ぐらいまで読んでおいてください。
○メールアドレスを取得し、ChatGPTのアカウントを登録し、使えるようにしておいてください。
 生徒自身のアカウント登録が間に合わない場合は、ご両親のアカウントを利用させてもらう形でもいいです。
○パソコンで書くと字数調整がしやすくなります。
 できるだけパソコンで書けるようにしておきましょう。

■書き方
●1日目
1.本の最初の3分の1のところから、印象に残った部分を100字にまとめます。
2.自分の体験による似た例を書くとともに、ChatGPTを利用して、関連する実例を探し、200字にまとめます。
 体験実例は、できるだけ個性、感動、挑戦のある実例を思い出しましょう。。
 社会実例は、固有名詞や数字などのデータもできるだけ入れられるようにしましょう。
3.感想を100字書きます。

●2日目
1.2日目は、本の3分の2までのところから、印象に残った部分を100字にまとめます。
2.自分の体験を書くとともに、ChatGPTを利用して社会実例を書きます。
 字数は200字ぐらいです。
3.感想を100字書きます。

●3日目
1.3日目も同じように、本の引用を100字書きます。
2.体験実例と社会実例で200字書きます。
3.3日目の感想は、3日目の引用や実例に関する意見ではなく、本全体の主題に関する感想を書きます。
・一般化の主題
・是非の主題
・総合化の主題
・生き方の主題
などの中から、自分が習ったものを使って書いていきましょう。
4.結びの5行以内に、自作名言を入れましょう。
 「○○はAではなくBである」という形の文です。
 感想の部分の字数を長く書くためには、意見のあとに「例えば」と具体的な実例を書きます。
5.意見を書く際に、ChatGPTならどういう意見を書くか参考までに聞いてみましょう。

●4日目
 全体を読み返して、結びの主題に対する関連が弱い文章は削りまず。
 パソコンで字数調整をしたものを手書きで清書します。

■ChatGPTを使った感想文の書き方の例
「鶴の恩返し」の話をもとに、ChatGPTに関連する話を聞いてみました。

問:日本の昔話には、世界のものに比べて、動物を助け、その恩返しがあるというものが多いと思うが、それはなぜか。

答(一部):日本の昔話には、動物を助け、その恩返しを受けるという話が多く見られます。これは、いくつかの文化的・歴史的要因が影響していると考えられます。
自然との共生:
日本は自然と共生する文化が根強く、自然や動物に対する畏敬の念が昔から育まれてきました。農業や漁業など、自然環境に依存する生活が長く続いたため、人々は自然との調和を大切にしてきました。そのため、動物を助ける行為が善行とされ、物語の中でその善行が報われる形として描かれることが多かったと考えられます。


問:例えば、具体的に、どんな昔話の例があるか。

答(一部):「浦島太郎」
浦島太郎がいじめられていた亀を助けたところ、亀は彼を竜宮城へ連れて行きます。そこで乙姫に歓待され、楽しい時間を過ごしますが、地上に戻った後、長い時間が経っていたことに気づきます。この物語は、動物を助けることでその恩返しを受けるとともに、時間の流れや無常観についても教えています。


問:ほかにどんなものがあるか。

答(一部):「花咲か爺さん」
貧しい老夫婦が犬を助け、その犬が掘り当てた場所から宝物が出てくるという話です。しかし、欲張りな隣人が同じことをしようと犬を借りて真似をしようとしたところ、犬は宝物ではなくごみを掘り当てました。この物語は、善行と報酬の関係についての教訓を伝えています。


問:鶴の恩返しでは、鶴が自分の羽を抜いて服を作るという話があるが、鳥の羽を衣服に使うようなことはできるか。

答(一部):耐久性と実用性: 鳥の羽は非常に繊細で、繊維としての強度や耐久性が低いため、通常の布地として使用するのには適していません。羽自体が壊れやすく、頻繁な使用や洗濯に耐えることが難しいです。

問:鳥の羽根が衣服や装飾に使われた例を教えて。

答(一部):ヨーロッパのファッション
16世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパでは貴族たちが鳥の羽を装飾に使うことが流行しました。特に、帽子の飾りとして大きな羽が使われました。孔雀の羽や鶴の羽、さらにはエグレッタ(白鷺)の羽などが人気でした。エリザベス朝時代のイングランドやフランスの宮廷では、ファッションアイテムとして羽が用いられ、ステータスシンボルとされました。


問:鶴の恩返しでは、男が、鶴が布を織っているところを覗いたために、鶴は家を出てしまうが、男が覗いたために破綻が生じる話は、ほかにどんなものがあるか。

答(一部):「オルフェウスとエウリュディケー」
ギリシャ神話のこの物語では、オルフェウスが亡くなった妻エウリュディケーを冥界から連れ戻そうとします。しかし、冥界の神ハデスから「地上に戻るまで決して後ろを振り返ってはいけない」と命じられたにもかかわらず、オルフェウスは途中で振り返ってしまい、エウリュディケーを再び失ってしまいます。


問:そういうことをするのは男が多いように思うが、それはなぜか。

答(一部):伝統的な性別役割の影響: 多くの文化において、歴史的に男性は外向的な活動や冒険、挑戦を象徴する役割として描かれることが多かったです。これに対して、女性は家庭や保護的な役割を担うことが期待され、物語の中でも内向的な性格や守る立場として描かれることが多かったです。そのため、物語の中で禁じられた行動を取る、あるいは冒険や探索に出るのが男性であることが多くなったと考えられます。

問:鶴の恩返しのような恩返しの話は日本文化の特徴だと思うが、日本以外の国には、どういう恩返しの文化の例があるか。

答(一部):ヨーロッパの「善行と報酬」の物語
ヨーロッパの民話や童話にも、善行が報われる物語が多く存在します。例えば、「灰かぶり姫(シンデレラ)」では、主人公が善良な心で逆境に耐え、最終的に幸せをつかむという話です。また、「アンドロクレスとライオン」の話では、アンドロクレスがライオンのトゲを抜いて助けた後、そのライオンが後に彼を助けるという恩返しの物語が描かれています。


問:物語ではなく、実際に動物などを助け、そのかわりに動物に恩返しをされたというような例はあるか。

答(一部):イルカによる救助
イルカは人間を助けることで知られており、多くの報告があります。例えば、サーファーや泳いでいる人がサメに襲われそうになった際、イルカがその人を守るためにサメと人の間に入ったり、サメを追い払ったりするケースが報告されています。また、海で遭難した人がイルカに導かれて岸に戻ることができたという話もあります。


問:日本における恩返しの文化について、150字程度の意見文を書いてみて。

答:日本の恩返し文化は、相手への感謝や礼儀を重んじる日本社会の特徴を反映しています。古くからの物語や伝統行事にも見られるこの文化は、人間関係の調和を大切にする考え方を育ててきました。恩を受けた人がその恩に報いる姿勢は、個々のつながりを深め、社会全体の結束を強める役割を果たしています。

問:これらの意見のあと、「だから、自分はこれからこうしたい」ということを書いてみて。

答:日本の恩返し文化は、感謝や礼儀を重視する社会の特色を映し出しています。この伝統は人間関係の調和を促し、社会の結束を強化する重要な役割を果たしています。だから、自分はこれからも日々の生活の中で感謝の気持ちを忘れず、他者への親切な行動を心がけたいと思います。また、受けた恩に対して誠意を持って応え、周囲の人々との良好な関係を築いていきたいと考えています。

問:この意見に対する反論を書いてみて。

答:恩返し文化を重視することは素晴らしい一面がある反面、過度にその価値観に依存することには注意が必要です。例えば、恩を受けた側が負担を感じたり、無理に恩を返そうとすることでストレスや不快感を生じることもあります。また、恩返しが義務として強調されすぎると、純粋な善意が失われる可能性もあります。したがって、感謝の気持ちを持つことは重要ですが、それを無理に行動に変えようとするのではなく、自然体で関わることも大切です。


 こういうやりとりを参考にして、自分の体験実例を入れながら感想文を書きます。
 書き終えたら、ChatGPTに、「おかしいところがあったら直して」と頼めば、文のつながりのおかしいところを説明してもらえます。

 また、よく知られている物語文や説明文の本であれば、「あらすじを大きく3つに分けて教えて」とか、「主な論点を3つ挙げてみて」などと質問すれば、それに沿って自分の感想を展開させていくことができます。
 ChatGPTを活用して、広がりのある読書感想文を書いていきましょう。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
夏期講習(0) 読書感想文(19) 

記事 5138番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
漢字の勉強が苦手な子に、どのように漢字の勉強をさせるか as/5138.html
森川林 2024/07/28 08:29 



https://youtu.be/w3QkVyP9yy0

 国語力の中心は、読解力と作文力です。
 漢字の書き取り力や、文法の力や、古文漢文の力は、国語力の本質ではありません。

 なぜなら、日本語を知らない外国人は、漢字も、文法も、古文漢文もできません。
 しかし、日本語の文章は、その国の言語に翻訳すれば十分に内容が理解できます。
 国語力とは、結局思考力のことなのです。

 漢字力で大事なのは、漢字を読む力であって、漢字を書く力ではありません。
 読書力のある子は、特に漢字の勉強をしなくても、学年相当以上の難しい漢字を読めます。
 これが漢字の実力です。

 しかし、漢字の書き取りは、書き取りの勉強をしなければ身につきません。
 漢字を読む力は実力で、漢字を書く力は勉強力なのです。


 ところが、今の大人は、漢字を忘れても困りません。
 ネットで調べればすぐにわかるからです。
 また、文章を普通に入力すれば、ソフトが自動的に漢字に変換してくれます。

 昔のような漢字の書き取りの試験は、もう時代遅れです。
 しかし、まだその時代遅れの漢字の書き取りは、しばらく続きます。


 では、どういう勉強をしたらいいかというと、それは、

1.なるべく薄い漢字の問題集を使うことです。
 いろいろな問題を載せている厚い漢字の問題集は、繰り返しの勉強がしにくいからです。

2.その問題集をもとに、ひとつの漢字を20回繰り返し書く勉強をします。
 なぜ20回かというと、200字詰めの作文ノートの1行が20字だからです。
 小学2年生までは150字詰めの作文ノートを使うことが多いので、その場合は、ひとつの漢字を15回書くと決めておきます。

3.大事なことは、お母さんが教えるのではなく、毎日の習慣として子供だけで勉強をさせることです。
 なぜ、お母さんが教えないのがいいかというと、親は漢字をよく知っているので、つい子供にいろいろなことを要求してしまうからです。
 「そこは、はねる」のだの、「もっと大きな字で書く」だの、子供の漢字の勉強を見ていると、ついいろいろなアドバイスをしたくなってしまいます。

 子供にとっては、そういうアドバイスが嫌で、漢字の勉強を嫌がることも多いのです。
 子供がひとりで毎日の習慣として、例えば、毎日5文字を20回書く勉強をすると決めておけば、すぐに終わる勉強なので、抵抗なく勉強が続けられます。

 それぞれの学年で習う漢字は200字程度ですから、1か月半で一応全部の漢字の書き取りの練習ができます。
 その練習を毎日続けていけばいいのです。

4.もうひとつ、漢字に興味を持たせる方法として、難読漢字の本を用意するということがあります。
 漢字は、象形文字ですから、文字であるのに絵として読める性格を持っています。
 例えば、「鷲」「鷹」「鯨」「猪」「猿」「鳶」「雀」などという漢字を見ると、学校でまだ習っていない漢字ほど、興味を持つことができるのです。

▽「ちびまる子ちゃんの読めるとたのしい 難読漢字教室」
https://www.amazon.co.jp/dp/4083140585/


 しかし、国語力で大事なのは、漢字の書き取り力ではなく、読書力なのだということをいつも確認しておく必要があります。
 読書によって読める漢字が多い子は、いざ漢字を書く勉強を始めると、短期間で書き取りの力もつくからです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
漢字(17) 

記事 5137番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
2024年6月の森リン大賞 as/5137.html
森川林 2024/07/26 10:04 


 2024年6月の森リン大賞を紹介します。
 全学年の分は、ウェブでごらんください。

▽森リン大賞6月
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php?nenn=2024&tuki=06

 5月の森リン大賞のところにも書きましたが、パソコンで書いた作文の清書を送るときの注意を再掲します。

1.小学4年生以上の人は、作品に段落をつけましょう。
 目安は、3文150字ぐらいです。

2.誤字、誤表記は直して送っておきましょう。

3.感想文を清書する場合、要約の部分はカットしておきましょう。
 要約を入れると、森リン点がその分だけ高くなることが多いからです。

4.高校生は、難しいことを考えて書いていますが、その難しい内容を、中学生の人が読んでもわかるぐらい、わかりやすく書くことを心がけましょう。

5.手書きの原稿では、段落は改行して1マス空けるだけでいいのですが、パソコンで書いた作文は、それでは行が詰まって読みにくくなります。
 パソコンで書く場合、段落は1行空けるようにして書いていきましょう。
 森リン大賞6月の作品の中から、内容的によくまとまっているものを3編紹介します。
(段落の部分は、こちらで改行を1行空けました。)

   飛行機みたいに飛べる渡り鳥
          小3 なな

 このお話を読んで一番興味を持ったのは、毎年渡り鳥がインドネシアやフィリピンといった遠いところまで移動するところです。どうしてかというと人間は飛行機に乗らないと遠くまで行けないけど、渡り鳥は小さい体で自分で遠くまで行けるからです。まるで渡り鳥は遠くまで飛んでいける飛行機のようだと思いました。形も飛行機に似ていると思いました。

 もし私が渡り鳥だったら、たぶんすぐにくたびれると思います。なぜかというと私は長い距離を走るとすぐに疲れてしまうからです。オオソリハシシギという鳥は、一度も途中休憩をはさまずに一万一千キロも飛べるそうです。私は休まずに走れるのは二、三キロぐらいなので、とても比べものにならないと思いました。

 私は渡り鳥が旅の途中にどこで休むのかという疑問を持ちました。そこで調べてみたところ、水かきを持っている鳥は疲れたら海に降りて海面で休み、水かきがない鳥は漁船や漂流物に降りて羽を休めるということがわかりました。まさか鳥が海の上に降りて休むとは思わなっかたので、とてもびっくりしました。そして、お母さんに渡り鳥を見たことがあるか聞いてみました。子供のときに家の雨戸の戸袋にツバメが巣を作っていて、その中でひながかえったそうです。ひながえさを求めて口をぱくぱくしていたのがとてもかわいかったそうです。私もひなが口をぱくぱくしているところを実際に見てみたいです。

 私は今まで鳥にあまり興味がありませんでしたが、このお話を読んでもっと鳥のことが知りたくなりました。からすやはと、すずめはよく見かけますが、まだ渡り鳥は近くで見たことがないので、今度はよく観察してどんな渡り鳥が周りに来るのか調べてみたいと思いました。


   学習に対する感情
          中1 あおらえ

 人間の生涯は物事を学び続ける果てしない旅である。この世に生まれた瞬間から、人間は学び始める。何事かを学ぶことができるというのは、生物として優れた能力を持っているしるしだ。人間がほかの動物と比較して異なることの一つは、いつまでも学び続けるという点にある。人生の様々な場面で、様々な状況の中でいつも勉強がある。人間が味わう充足感や感動の大半は、物を学ぶことから生まれるのではなかろうか。そのため、ぼくは学習することは楽しいことと思うべきだと考え、またそうであるべきであるとも思う。

 第一に、発見は楽しいからだ。難問が解けた際には達成感もある。発見し、楽しいと感じてそれを発展させてゆく力があるからこそ、科学やその他の学問でも、ここまで発展してきたと考える。また、その力があるため、将来的には様々な難問が解決、または証明され発展することだろう。例えば、今話題になっている数学界の超難問といわれる「ABC予想」という問では、京都大学数理解析研究所の望月博士がIUT、宇宙際タイヒミューラー論を解決するカギとなるとして発表し、議論が巻き起こっていた。名誉獲得を目指している数学者もいるだろうが、彼らは達成感や充実感を求めているのではないか。また、それが楽しいと感じていると思っている。ぼくも、受験勉強の中で問題をきれいに、力ずくではない手法を使って解いたときに達成感を感じた。きれいに、力ずくではなくというのは「発見」するということでそれが楽しいとも感じられた。

 第二に、自分から進んで行った方が頭に入りやすい。特に暗記事項の場合だと、やれと言われてやったらすぐに忘れてしまう。小学校6年生の時に理科のテストが複数回あったが、最初のテストは覚えるべきことがたくさんあった。上海のインターナショナルスクールで理科をあまり習わなかったからで、もちろん日本語でも習わなかったからだ。しかし不思議なことにぼくの興味がある宇宙の分野の単語等は一度見ただけで覚えてしまうが、その時に覚えたほかの部分はすぐに忘れてしまった。また、自ら進んで勉強したほうが発展させやすい。「こうしたらどうだろう」、「ああしたらどうだろう」と考えるようになり、それが発明につながり、発見につながり、考えることが得意になる。もちろん前提条件として頭に入っていて、自分がやりたいと思っていないと無理だ。

 しかし、時によっては勉強がつらい、もう勉強はやめてしまいたい、と思うときもある。ぼくとして、それは誰でも感じ得ることだと思っていて、人間であるからにはしょうがないと思う。だが、そこでいかにくじけないかが重要であり、続けられるかが大事になってくると考えている。未来の自分への「投資」と考え、「辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である」という名言があるように、自分から進んで、学習をなるべく楽しいと思いながら勉強すれば、将来必ず生かせるようになるだろうと考えているために勉強を楽しいものであると感じるべきだと思う。


   現代では学術研究の場において
          中3 あかたか

 現代では学術研究の場においてだけでなく、企業活動においてもまた専門化が進んでいる。専門家は専門分野については良く知っているが、他の分野についてはほとんど無知である。常識は言論の大きな基盤だ。しかし、知恵を伴う言論ということになると、教養が基盤となる。教養というのは、その道の専門家になるために学ばれるのではなく、一個の素人としての自由人にふさわしいものとして学ばれるのだ。私は、専門的な知識だけでなく、幅広い教養を身につけた人間になりたい。

 そのための方法としては第一に、得意な分野、好きな分野以外のことや興味がないものにも目を向けることだ。私は、小さいころから昆虫が好きで、毎日のように公園にいって虫取りをしたり、虫を観察したりしていた。小学四年生になったとき、生き物好きの仲の良い友達ができた。その友達は、特に爬虫類のニホンカナヘビが大好きだった。私は、あまり爬虫類には興味がなかったが、その友達と休み時間や放課後にカナヘビを捕まえるようになり、少しずつカナヘビが好きになっていった。その友達はとてもカナヘビに詳しく、カナヘビの好物や飼育の仕方まで教えてもらった。私も本格的にカナヘビを一年間飼育し、生き物を扱う難しさや、命の重み、大切さを学ぶことができた。このことから、自分には興味がないことにも目を向けることで新しい発見をすることができ、知識の幅を広げることができると考える。

 第二の方法としては、幅広い分野を学べるような教育をすることだ。私は、幼稚園の入学祝いで十冊ほどの図鑑をかってもらった。図鑑は様々な生物や天体や乗り物など幅広い分野であり、毎日一ページずつ読み進めていった。私がとても興味をもったため、それからも誕生日祝いで新しい図鑑をかってもらった。そのおかげで、生き物全般は分かるようになり、その他の機械や乗り物、日本の歴史なども知ることができた。私は数多くの図鑑によって幅広い知識を得ることができた。このような幅広い知識を多くの人が得るためにはどうしたらよいだろうか。そのために重要なことは、教育である。日本の教育は教科書の知識を詰め込むだけで、少しのことしか学ぶことができない。そのため、もっと幅広い分野を様々な体験を通して学び、経験と繋げて楽しく学ぶという方針で教育すべきだろう。

 確かに、専門的な知識を学ぶことも必要だ。しかし、「辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。」という名言があるように、物事の目的をしっかり考えなければならない。そのため、私は、専門的な知識だけでなく、幅広い教養をみにつけていきたい。科学者のアインシュタインは物理学の全域にわたり、多大な業績を残した人物である。しかし、彼が発表した特殊相対性理論によって多くの人が無差別に殺されることになってしまった。それは原爆である。彼が生み出した公式、「E=mc2」によって原爆が作られ、広島、長崎に原爆が落とされてしまった。彼は当時の状況を誤解して、その行為を死ぬまで後悔してしたと言われている。ノーベル賞を受賞した科学者だとしても、それと同時にそれがどういう場面で使われるかにも関心をもたなければならない。幅広い教養とは、様々な分野の知識を身に着けることによって養われる心の豊かさである。私は、将来サッカー選手になりたいと考えている。幅広い教養を身につけることで、仲間とコミュニケーションをとったり、自分との向き合い方を知ったりすることができる。これらのことは、普段の生活だけでなく、自分の目標であるサッカー選手になるためにも欠かせないことであると考える。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 
コメント11~20件
……前のコメント
総合学力クラス 森川林
子供は、暇そうにしているのがいちばんです。 年がら年中がん 6/22
記事 5107番
さまざまな勉強 森川林
勉強は、作文と読書と算数数学と歴史を中心にやることです。 6/21
記事 5106番
作文力がこれか 森川林
作文力をつけるために必要なのは読書と対話。 出力の前に入力 6/19
記事 5105番
作文を書くとき 森川林
 接続語と助動詞は、実は重要です。  中学生や高校生で、文 6/18
記事 5104番
国語は、読む力 森川林
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが 6/16
記事 5103番
国語力は、テク 森川林
国語力をテクニックで身につけようという考えそのものがあさはか 6/14
記事 5100番
本当の勉強は、 森川林
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにが 6/12
記事 5098番
これから大学生 森川林
MMさん、ありがとうございます。 これは、10年以上前の記 6/12
記事 820番
これから大学生 MM
先生の書かれていることは今読んでもそのまま通じます。 10 6/11
記事 820番
毎週作文を書く 森川林
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。 だからこそ、 6/11
記事 5097番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習