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森リン点で思考語彙の点数が低いとき――中学生以上の生徒は、森リン点86点以上を目指して作文を書こう as/5155.html
森川林 2024/08/24 06:28 


 作文には、実例や事実という題材の部分と、感想や意見という主題の部分があります。

 思考語彙が低いのは、題材の部分のわりに、主題の部分が少ないことが原因です。

 しかし、小学生の作文では、作文の課題自体が題材を中心としたものですから、主題が少なくなるのは当然です。
 例えば、「私の友達」とか「私の宝物」などの課題では、友達や宝物が題材になるので、主題は当然少なくなります。

 しかし、同じ課題を高校生が書くとすると、「人間にとって友達とは何か」とか「人間にとって本当に大切な宝物とは何か」と主題に重点を置いて書くことができます。
 主題に重点を置くと、自分の体験実例に限らず、社会実例にも題材を広げていくことができます。

 思考語彙は、その生徒の学年に応じて高くなっていくものなのです。


 中学生のころは、題材中心の作文から主題中心の移行していく時期です。

 中学生の生徒が、思考語彙の高い作文を書くためにはコツがあります。

 例えば、次のような作文があるとします。
○第一段落
要約
意見
○第二段落
実例1
感想1→★
○第三段落
実例2
感想2→★
○第四段落
最後の意見→★★


 ★の部分をじっくり書いていくと、主題を重視した作文になります。
 思考語彙が低い場合、★の部分をもっと書き込んでいくことが必要になります。
 特に★★の第四段落の部分は、第一、第二、第三段落と同じぐらいの長さを書いていくことが大事です。

 ただし、思考語彙だけが高くなると、バランスが悪いための減点になので、適度に書くことも大切です。

 とりあえず、第四段落を、第一、第二、第三段落と同じぐらいの長さで書くということを目指していくといいと思います。

▽参考記事(ここに更に詳しく書いてあります)
「森リンの採点は、「森リン採点」ボタンで――小6以上は86点を目標に。90点以上は東大レベル」
https://www.mori7.com/as/4837.html


 しかし、感想や意見の部分を長く書くためには、そのための語彙力が必要です。
 その語彙力を高めるのが、普段の説明文読書と、国語読解クラスの問題集読書です。

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2024年8月保護者懇談会資料 as/5154.html
森川林 2024/08/22 09:06 



https://www.youtube.com/watch?v=SZmoW0uPYqo

●受講料値上げのお知らせ

 8月1日の「森からゆうびん」とホームページの記事で、受講料値上げをお知らせしました。
 9月から、作文は、11,000円に、自主学習の講座(国数英、基礎学力、総合学力、創造発表、プログラミングなど)は、8,800円になります。

 近年、新規の問合せ者が減少しているため、今後、言葉の森が新しい企画を行うためには受講料の改定必要だと判断して値上げを実施しました。
 ご理解くださるようお願いいたします。

●新しい企画

 今後、言葉の森は、次のような新しい企画に取り組み、充実した指導をしていく予定です。

・学習グラフで、生徒それぞれの現在の学習状況がわかるようにします。
 字数、森リン点、読検点については、点数だけでなく偏差値も表示するので、成績の位置もわかるようになります。
https://www.mori7.com/gs/

・個別れんらく、発表室連絡を充実させ、生徒と先生だけの学習ではなく、生徒―先生―父母を三者の連係で学習を進めていきます。

・学習の基本は、事前の準備と毎日の家庭学習ですが、生徒によっては、授業に出ることだけを勉強のように考えている人もいます。
 今後、予習と毎日の家庭学習を、先生の方で詳しくチェックしていきます。

・プレゼン作文発表会のように、全体で発表会を行う企画を再開していきます。
▽旧発表会のページ
https://www.mori7.com/hpk/
▽新発表会の予定のページ
https://www.mori7.com/pre/

・作文の進級試験を厳密に行い、所定の点数に達しない場合は、進級できない場合もあるというふうにしていきます。
 進級試験をきっかけに、字数も作文力も伸びるということが多いからです。

・暗唱検定に英語の暗唱検定も取り入れ、暗唱力をつけていくようにします。
https://www.mori7.com/askt/

・森リン大賞などを更に充実させ定期的に発表していきます。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php

・コロナ以降、遠足やサマーキャンプはしばらく休んでいましたが、来年からは再開したいと思います。
 現地で生徒どうしが実際の交流をすることで、よりより人間関係ができるようにしていく予定です。
 サマーキャンプには、保護者の方も参加できます。

●小学校低学年の学習の重点

・自主性を育てるために、親は指示をしすぎない。
・ただし、家庭学習の習慣をつけるために、短い時間でいいので、自分で毎日決まったことを決まったようにできるようにしておく。
・家庭学習の基本は、簡単にできて習慣化しやすい百マス計算、漢字の書き取りなど。
・低学年は、読書が最も大切。読書には、親の読み聞かせも含む。

●小学校中学年の学習の重点と受験勉強

・学校の勉強はまだ易しいので、引き続き勉強よりも読書が優先。
・ただし、算数は苦手にならないように、その学年の算数問題集は完璧にできるようにしておく。
・中学受験については、言葉の森では受験する人がほとんどだが、やりすぎの弊害を感じる人も多い。
▽参考図書
「「中学受験」をするか迷ったら最初に知ってほしいこと: 4万人が支持する塾講師が伝えたい 「戦略的高校受験」のすすめ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4053059054/

●中学受験に関する中根の個人的な考え

 ・中学受験は、受験勉強のしすぎで、その後勉強に飽きる子がいる。
(高校入試、大学入試の場合は、子供が自覚しているので勉強のしすぎによる弊害はない)
 ・中学受験の勉強で特に算数は、難しすぎるがその後役に立たないことが多い。
 ・受験勉強のために、読書や好きな趣味をやめてしまう子がいる。
 ・公立中は荒れているところもあるが、それもひとつの社会勉強。また、人間はどんな環境でも自分次第で勉強できる。
 ・中学受験のよい点は、中高一貫校は数学の1年間以上の先取りをするので大学入試に有利。
 ・しかし、人間は本気になれば、成績は急上昇する。
(ビリギャルの例もある。ただし、成績が急上昇する力のある子は読書をよくしていることが多い)
 ・中学生ぐらいの子は、周囲に影響されるので、周囲が前向きな子が多ければ前向きになり、周囲に後ろ向きな子が多ければ後ろ向きになることが多い。
 ・大学入試でいい大学に入っておくと、就職時の幅が広がる。
 ・しかし、これからは、スタートアップ又は副業からの自立を目指す人が増えるので、就職先はむしろ自分の学べる場にする必要がある。

●小学校高学年の学習の重点

・小学5年生から、作文だけでなく、すべての教科に、抽象的な思考力が必要とされるようになるので、勉強は難しくなる。
・作文の準備としては、親子の対話の機会を作り、親が似た例や自分の感想を話してあげると、子供の語彙力、思考力が伸びる。
・勉強は、忙しくなるが、読書は必ず毎日続ける。
 ほかの生徒の読書記録を見て、読書傾向を次第にレベルの高いものにしていけるようにする。

●中学生の学習の重点

・高校入試のある中学生は、中3になったら必ず過去問を自分なりにやって分析する。
・塾や予備校や学校に任せるのではなく、自分と家庭で高校入試を独自に取り組む必要がある。
・試験で間違えたところがあれば、今使っている問題集又は参考書のどのページを見ればできるようになるか分析する。
 今使っている問題集又は参考書に載っていない問題はできなくてもよいとする。

●高校生の学習の重点

・高校の教科は、全教科できるようにしておく。これが、社会人としての一般教養になる。
 受験に出る教科以外は手を抜くというのは駄目。そういう姿勢は、人生のほかの場面でも出てくるから。
 今後は、文系でも数学が必要になるので、数学は1冊の問題集を完璧にという原則でやっておく。
 総合選抜が増えているので、自分の好きな分野があれば、学問的に深めておき、発表できる資料を作っておくとよい。
 こういう学習は、入試に使わなくても、将来の大学生、社会人になってからの生活に役立つ。


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