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中学生の勉強法――方法よりもまず勉強時間を確保して繰り返すこと as/5313.html
森川林 2025/03/25 12:12 


 中学生の勉強時間は、平日1.5時間、土日2.5時間が目安です。
 平日の1.5時間の内訳は、数学1時間、英語30分。
 土日の2.5時間の内訳は、数学1.5時間、英語1時間。

 テスト2週間前からは平日3.5時間、土日7時間が目安です。
 平日の3.5時間の内訳は、数学1時間、英語1時間、国語・理科・社会それぞれ30分。
 土日の7時間の内訳は、数学2時間、英語2時間、国語・理科・社会それぞれ1時間。

 勉強するときは、タイマーをセットして勉強します。
 長時間勉強するときは、30分ごとに5分程度の休憩の時間を取るようにします。
 その休憩時間には、YouTubeなどを見て休憩してもかまいません。

 中学生は、子供部屋では勉強できないので、勉強はリビングで行うようにします。

 リビングで勉強する習慣がない場合は、自習記録をつけて、自習室でその時間の勉強をします。
(自習の記録をつけるだけでもいいです。)

 読書力がないと、勉強の時間をかけても成績が上がりません。
 読書力がないと、ものごとを理解する力が弱くなるからです。
 だから、説明文意見文の読書は、毎日やるようにします。
 目標は、1日50ページで、1週間に1冊は必ず読み終えるようにします。

 勉強の内容に関する質問や、勉強の仕方に関する質問は、そのつどChatGPTに聞くようにすると能率が上がります。

 親が数学を教えると、うまく行かないことが多いです。
 それは、つい、「こんなこともできないのか」と思ったり言ったりしてしまうからです。
 親が数学を教えるときは、いつもにこやかに忍耐強く教えることが大切です。

 中学生の勉強では、いい方法を探すよりも、まず時間をかけて繰り返すことが大事です。
 1冊の問題集を5回繰り返せば、ほとんど完璧にできるようになります。

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未来の教育――全科学力クラスのビジョン as/5312.html
森川林 2025/03/24 08:24 


■理想の教育のプラットフォームは、オンライン少人数クラスの教育

 教育の本来のあり方を考えると、4~5人の少人数のクラスでの教育が必要であると考えられます。

 少人数のクラスであれば、生徒ごとの個別指導ができ、生徒と先生との対話ができ、生徒どうしの交流ができます。

 学習の効果のかなりの部分は、学習する側の意欲によっているので、一人ひとりが主体的に参加できる少人数のクラスが必要なのです。


 しかも、その少人数は、同学年の同レベルの生徒の集まりであることが理想です。
 もちろん、言葉の森でも、まだ一部のクラスでしか、同学年同レベルのクラスは成り立っていません。
 しかし、それが可能な体制は、すでに技術的に整っています。

 同学年同レベルの少人数クラスの教育が可能であるためには、教育は、ウェブ会議を使ったオンライン教育というプラットフォームで行われる必要があります。

■学校での一斉授業よりも、GPTを使った家庭での自主学習が基本になる

 学習の能率が高いのは、教わる勉強よりも自ら学ぶ勉強です。
 小学校低中学年のころは、一斉に同じことを教える勉強でも能率のよい学習はできます。
 しかし、学年が上がるにつれて、一斉授業は能率の悪い学習形態になります。
 一斉授業では、よくできる子はすでにわかっていることを聞かなければなりません。
 一方まだよくできない子はわからないまま授業が先に進むことがありま。

 しかし、これまでは、学校や塾の一斉授業を受けることが必要でした。
 それは、わからないことを質問したり、勉強の計画を立てたり、できなかった問題を解き直したりするということが、先生のいる環境でなければできにくかったからです。

 しかし、これらは現在、GPTのAIがカバーできるようになっています。
 例えば、問題集のページの画像をGPTに読み込ませて、質問をすることができます。
 それも、夜中でも、早朝でも、日曜日でも、いつでも質問ができ、質問に対する答えが理解しにくいときは更に質問を重ねることができます。

 また、難しかった問題については、似た問題を自分用に作成してもらうことができます。
 定期テストの1、2週間前に、GPTと相談して自分の勉強計画を立てることもできます。
 自分のテスト結果を読み込ませて、今後の勉強の重点を相談することもできます。
 これまでのテストをもとに、今後のテストの予想問題を作ってもらうこともできます。
 これまで人間の先生によって行われてきたことが、ほとんどすべてGPTによってカバーしてもらうことができます。

■先生の役割は、教えることではなく見守ることになる

 先生の役割は、教えることではなくなります。
 先生の役割は、GPTという助手の助けを借りて、生徒を見守ることになります。
 先生が生徒よりも優れている点は、その名のとおり、先に生まれていろいろな経験をしていることです。

 野口英世は貧困な家庭に生まれ育ち、母は文字が書けませんでした。
 だから、母が優れた教育を行って、英世が成長したのではありません。
 母の役割は、愛情深く子供を育てることだったのです。

 これからの先生の役割も同じです。
 先生の役割は、子供を見守ることです。
 そのために必要になる先生の資質は、教科の知識ではなく、幅広い経験と豊かな人間性です。
 だから、多くの人が先生の役割を果たすことができるようになります。

■誰でもできる多数の先生が、多数の少人数クラスを担当するのが未来の教育

 未来の教育は、オンライン少人数クラスというプラットフォームで行われるようになります。
 そのときにネックになるのは、多数の少人数クラスをカバーする多数の先生をどう確保するかということです。

 しかし、先生の仕事が教えることではなく見守ることであれば、教える教科の知識は必要ありません。
 そうすると、ある先生が、ある生徒を小1から高3までの全学年、全教科を見ていくということができるようになります。
 また、生徒にとっても、ある先生に小1から高3までの全学年、全教科を見てもらいたいという場合も出てきます。
 同時に、勉強の環境に変化を持たせるために、定期的なクラス替えなどを行う必要も出てきます。

 先生の仕事は、フルタイムである必要はありません。
 自分のできる範囲で、時間を決めて担当するクラスを持つことができます。
 オンラインクラスですから、ある先生に急な用事ができた場合は、すぐに他の先生に代講を頼むことができます。

 教育が人間のつながりの中で行われるというのは、かつての寺子屋教育の基本でした。
 それが、今日のAIの技術とネットワークの技術の中で復活するようになります。
 大きく見れば、これが日本の教育全体を変えていく未来のビジョンになります。

■全科学力クラスがスタートします。

 全科学力クラスは、当面、中学1年生から中学3年生が対象です。
 高校生も参加することができますが、高校生は自分のペースで勉強すればいいので、特に参加する必要はありません。
 もちろん参加することはできます。

 中学1年生は13歳になるので、Gmailなどで自分のメールアドレスを作れます。
 そのメールアドレスで、ChatGPTのアカウントを取得します。
 ChatGPTに高度な質問をする場合は、有料の方がいいので、できるだけ有料のアカウント(月20ドル)を取得するといいですが、当面は無料のアカウントで十分です。

 授業の内容は、国語・数学・英語が中心で、毎月1週目から3週目は、どの教科に取り組んでもかまいません。
 一応、授業の中では、1週目に国語的な話、2週目に数学的な話、3週目に英語的な話をします。
 4週目は、創造発表的な授業をします。理科、社会、プログラミングのいずれかをテーマに自分で研究したことや創造したことを発表します。
 国語・数学・英語は毎月確認テストを行い、学習状況をチェックします。
 家庭学習が遅れがちな生徒には、毎日の自習室の利用をすすめます。
 全科学力クラスで勉強を続けるためには、学校の成績がオール3.5以上であることが必要です。
 それは、少人数クラスで勉強するには、学力が同じぐらいである必要があるからです。

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