●中学生の勉強時間の目安
中学生の勉強時間の目安は、平日1.5時間、土日2.5時間です。
内訳は、平日は数学1時間、英語30分、土日は数学1.5時間、英語1時間が基本になります。
定期テストの2週間前からは、平日3.5時間、土日6?8時間を目安にし、数学・英語に加えて国語・理科・社会にも時間を配分します。
●タイマーで集中力を保つ勉強法
勉強をするときは、タイマーを使って時間を区切ります。
長時間勉強する場合は、30分ごとに5分程度の休憩を入れると集中力が続きます。休憩中に短時間動画を見る程度であれば問題ありません。
●リビング学習と進捗の可視化
中学生は、子供部屋では勉強がはかどらないことが多いため、リビングで勉強するのが基本です。
それが難しい場合は、自習記録をつけるだけでもよいので、勉強時間を可視化する仕組みを作ります。小中学生の勉強は、進捗をチェックする仕組みがあれば、家庭学習でも十分に軌道に乗ります。
●成績は勉強時間に比例する
中学生の成績は、基本的に勉強時間に比例します。
中学校の勉強内容は、教科書の基本をすべて身につければ十分で、特別に難しいものではありません。得意科目の90点を95点にするよりも、苦手科目の70点を80点にする方がはるかに効率的です。高校入試は総合点で決まるため、苦手をなくすことを第一に考えます。
●勉強の土台は読書力
ただし、頭をよくするのは勉強ではなく読書です。
読書力がないと、いくら勉強時間を増やしても成績は伸びません。説明文や意見文の読書を毎日の習慣にし、1日50ページ、1週間に1冊を目標に読み進めます。テスト期間中であっても、5ページでも10ページでも本を開くことが大切です。
●読書習慣を失う危険
中学生になると忙しさを理由に本を読まなくなる子がいますが、こうした生徒は学年が上がるにつれて成績が伸び悩みます。中学生の時期に読書習慣を失うと、高校生、大学生になっても本を読まない生活になりがちです。読書は勉強と同じ重要度で毎日続ける必要があります。
●差がつく数学と英語の学習法
中学生の勉強で最も差がつく教科は数学と英語です。
数学は、1冊の問題集を5回以上繰り返し、できない問題が1問もなくなるまで取り組みます。英語は、教科書を何度も音読し、最終的には暗唱し、書けるようにします。どちらも、よい方法を探すより、時間をかけて繰り返すことが何より大切です。
●家庭で育てる勉強の姿勢
中学生は、自分ひとりで勉強計画を立てることがまだできません。
そのため、家庭で方針を立て、試行錯誤しながら勉強のやり方を身につけていきます。点数を見るだけでなく、その中身を見ることが重要です。勉強の目的は点数を取ることではなく、自分自身を向上させることだという姿勢を伝えていく必要があります。
●受験の先にある本当の目標
受験はゴールではありません。
本当のゴールは、社会に出てから自分の力で考え、学び続けられる人になることです。中学生の勉強は、その土台を作る時期です。時間を確保し、読書を続け、同じ教材を繰り返すというシンプルな勉強を、着実に積み重ねていくことが何より大切なのです。
言葉の森のオンラインクラスでは、毎週、生徒全員が読書紹介をしています。これには三つの意味があります。
一つは、毎日の読書を続けるきっかけになること。
二つ目は、ほかの人の読書を知ることで、自分の読書の幅が広がること。
三つ目は、紹介を通して、その子の人柄が伝わってくることです。
●読書力と発表力を同時に育てる
少人数のクラスで全員が発表することで、読書力だけでなく発表力も育ちます。
この読書力と発表力こそが、これからの学力の土台になります。
この読書紹介によって、毎日の読書習慣を維持している子が多くいます。
●読む本に迷ったときのヒント
どんな本を読んだらいいか迷う場合は、「読書記録」のページで、同じ学年の子が読んでいる本を参考にするといいです。そこに並んだ本を手がかりにして、少しずつ読む本のレベルを上げていくことができます。
●低学年の読書で気になること
読書紹介を続けていて、いくつか気になることがあります。
第一は、小学校低学年の子が、いつまでも絵本だけを読んでいることです。絵本には内容のよいものが多くありますが、日本語力を育てるという点では限界があります。断片的な文章と挿絵で理解する本だけでは、読む力は育ちません。
●絵本や漫画と文章のある本
もちろん、絵本や漫画を読んではいけないわけではありません。しかし、それとは別に、文章がしっかり書いてある本を読む必要があります。低学年でも、内容が面白ければ、字の細かい本でも子供は夢中になって読みます。学年にとらわれず、内容の面白さを基準に本を選ぶことが大切です。
●中学年・高学年におすすめの本
小学校中学年、高学年になると、良書は比較的多くなります。ひとつの目安として、過去の読書感想文コンクールの課題図書があります。過去の課題図書は中古で手に入りやすく、内容も確かなものが多いです。また、青い鳥文庫やフォア文庫など、小学生向けのシリーズ本にも良書が多くあります。
●本は「買って読む」価値がある
本は、できるだけ借りるよりも買うことをおすすめします。
それは、本は繰り返し読むことで読む力がつくからです。何度も読み返したくなる本が手元にある子は、自然と読書力が伸びていきます。
●勉強よりも読書を優先する意味
勉強は成績を上げますが、読書は頭をよくします。
成績はやる気になれば後からでも上げられますが、読書力は日々の積み重ねでしか育ちません。だから、小学生のうちは勉強よりも読書を優先するといいのです。
●中高生の読書習慣
中学生や高校生になると、勉強が忙しいからという理由で本を読まなくなる子がいます。こういう生徒は、学年が上がるにつれて成績が伸び悩むことが多くなります。読書は毎日の習慣が大切です。テスト期間中でも、5ページ、10ページでもいいので本を開くことが重要です。
●中高生以降の読書の質
中学生や高校生になったら、物語文は娯楽と考え、説明文や意見文を中心に読むようにします。難しい本を一日50ページ読むことを目標にするといいです。この習慣は、社会人になってからも大きな差を生みます。
●親の読書習慣が与える影響
読書力は、親の読書習慣とも深く関係しています。
読書好きな子は、親の本棚から本を借りて紹介することもあります。親子でそれぞれ自分の本を読むという環境を作ることが大切です。ただし、親が子供時代に読んだ暗い名作ばかりでなく、現代の明るく感動できる本も意識的に探していく必要があります。
●家庭で大切にしたいこと
小学生は、本当は学校での勉強だけで十分です。家庭では、読書と対話に力を入れることが何より大切です。読書力のある子は、必要になったときにすぐ学力を伸ばすことができるからです。