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付箋読書の付箋の作り方 as/602.html
森川林 2009/08/19 15:11 
 付箋読書に使うための手作り付箋の作り方です。
 仮止め用のスティックのりは、文房具店で探してください。

 A4ぐらいの紙を用意する。
 四つぐらいに切る。
 四つに切った1枚を1-2ミリずらして横に折る。
 折ったところに仮止め用のスティックのりを1-2センチの幅でつける。
 のりをつけて折りたたんだ状態で二つぐらいに切る。
 のりのついていない側から切り込みを入れる(数枚まとめて切ると能率的)
 のりのついている側の折り目を1-2ミリの幅で切り落とす。
 出来上がり。A4の紙1枚から200-300の付箋ができる。
 こんなふうに手作りの付箋として使える。

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付箋読書の難しい低学年の子は、読む力をつけることから as/601.html
森川林 2009/08/18 14:53 


 通学教室で子供たちに付箋読書をさせています。普通の読書では、一冊の本を読むのに数時間かかりますが、付箋読書は数十分で読み終えます。本の内容把握に関しても、自分が興味を持ったところは、どの子も確実に内容を読み取っています。

 ところが、小学校1年生の子供のお母さんから相談がありました。「中身を読まずにただ付箋を貼っているだけのようだ」というのです。

 しかし、これはこれでいいのです。小学校1年生のころは、付箋を貼って読むスタイルが身につけばいいと割り切って考えておいてください。学年が上がり本格的な読書ができるようになれば、中身の伴う付箋読書ができるようになります。

 それよりも大事なのは、早く本格的に読む力をつけることです。小学校1年生ではまだ本がすらすら読めないという段階の子も多いと思います。読書の嫌いな子は、本が面白くないからではなく、すらすら読めないから本が嫌いになっているだけです。

 低学年の子に読む力をつけるためには、四つの方法があります。

 第一は、普段の生活の対話の中で、長い文を使うということです。例えば「○○ちゃん、あれ取って」という言い方ではなく、「○○ちゃん、テレビの横にある箱を取って」とか、「○○ちゃん、先週スーパーで買ってきた、テレビの横にある青い箱をとって」というような言い方です。これは、準備の必要もなく、すぐにできることなので、きわめて簡単です。しかも、生活の必要性の中で出てくる言葉なので、子供もしっかりその内容を聞き取ろうとします。大事なことは、短い文をたくさん話すのではなく、一つの文を長くして話すということです。

 第二は、易しくて面白い本をたくさん読むということです。その際、ひらがなだけの易しい絵本よりも、ルビのふってある漫画やゲーム攻略本のようなものの方が読む力がつきます。小学校の低学年のころは、漫画によっても読む力がつくのです。(高学年になると、そういうわけにはいきませんが)

 対話の中で読む力をつける、面白い本を読んで読む力をつけるというのは、勉強の時間としてではなく、日常生活の時間として行えることなので、それだけ長く無理なく続けることができます。楽しく話して、楽しく読んでいるうちに、いつのまにか読む力がついていくというのが、低学年の理想的な勉強方法です。

 第三は、もう少し勉強的なことで、本の読み聞かせをしていくということです。読み聞かせは、耳からの読書ですから、聞くことによって読む力がついていきます。読み聞かせによって、自分で読むことが億劫になるということはありません。読み聞かせによって読む力がついていくから、自分で読むことも楽にできるようになるのです。

 第四は、暗唱です。読むのが苦手な子であっても、一つひとつの文字をゆっくり読ませて100字又は300字の暗唱をしていけば、スムーズに読む力がついていきます。

 ただし、読むのが苦手な子に暗唱させるには、親の笑顔と褒め言葉が欠かせません。コツは、勉強のようにさせるのではなく、ゲームのようにさせるということです。それも、できなさそうなぎりぎりのところを目標にして、できるようにさせて大いに褒めるというやり方です。

 このように読む力をつける一方で、毎週の付箋読書を続けていけば、やがて付箋読書も身のあるものになっていきます。

(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

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暗唱と暗写 as/600.html
森川林 2009/08/17 09:41 


 貝原益軒は、「空によみ空にかく」という暗唱の仕方を提唱しました。文字どおり指で文字を空中になぞるような書き方で書いたのだと思います。

 この「空にかく」というやり方を、作文指導に生かすことができます。というのは、段落や読点や文のつながり方など、読むことは普通に読めても、正しく書くことができないという子が多いからです。これは、読書好きな子が、漢字は読めるが必ずしもその漢字が書けないということと似ています。

 900字の暗唱は、長さとしてはひとまとまりの文章です。600字以上の文章になると、一つのまとまりのある内容が書かれているという印象を受けるからです。

 そこで、600字から900字の文章を丸ごと暗唱し、それを暗写する学習というものを考えました。暗写というのは造語で、元の文章を見ないで書き写すという意味です。


 読む力は、書く力に支えられています。読む力が土台となってその上に書く力が成長します。しかし逆に、書く力は読む力を規定しています。英語でも、自分がいったん口に出した単語は言語として耳に入ると言われています。つまり、言葉として言った経験がないと、言葉として聞けないということです。日本語の文章も、自分で書いたあとに読みが深まります。つまり、書き手の立場を了解しながら読めるようになるということです。

 しかし、書く練習が大事だといっても、自分の好きな文章書くだけでは、同じレベルからなかなか抜け出せません。そこで、いい文章を書き写す、それも見ながら書く視写ではなく、暗唱したものを書く暗写という形で書くという勉強を考えています。

(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

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