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低学年は密着で as/748.html
森川林 2010/01/22 21:48 
 小学1年生の男の子のお母さんから、「暗唱の自習をなかなかしない」という質問がありました。

 以下は、そのお返事です。

====
 低学年のうちは、密着してお母さんのすぐ近くで読むようにして、1回読み終えるたびに、「よく読めたね」「上手、上手」「その調子」「はい、あと○回」「もう一息」「うまくなってきた」「さあ、ラスト○回」などの声かけをしてあげてください。その際、読み間違いなどは直さずに、読み方の注意もせずに、ただ褒めてあげるだけにした方がいいです。

 どんなにたどたどしい読み方でも、回数を繰り返すうちに自然にスムーズになっていき、そのうちに見ないでも言えるようになります。そうなると、自分でも、やればできるものなんだという自信がつきます。

 わずか10分だと思って(最初はもっと時間がかかるかもしれませんが)、その間は密着して聞いてあげてください。
====

 つまり、最初はつきっきりでやることが大事です。お母さんがすぐそばにいれば、だれでもしっかりやります。しかし、そのとき注意やアドバイスは一切せずに、ただ明るく褒めて励ますだけにします。

 やがて数日で、子供が自分でできるようになるので、そうしたら密着は必要ありません。しかし、ときどき褒めて励ましてあげてください。

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暗唱の自習は無理にさせず楽しく書くことを優先して as/747.html
森川林 2010/01/22 21:43 
 暗唱の自習が軌道に乗っているのは、次のような状態のときです。

1、一応親が毎日「暗唱の自習をした?」と声をかけます。
(毎日の声かけなしに、子供が自動的に勉強をすることはまずありません。)

2、子供が、「あ、そうだった」と気づいて暗唱の自習を始めます。
(スムーズにできるようにするためには、毎日の勉強の大体の時間を決めておくことです。子供が遊びに熱中しているときに、突然「勉強した?」などと聞かないようにしてください。)

3、子供が読み終えたら、必ず一言褒めてあげます。
(褒め方は、「よく読めたね」「読み方が上手になったね」「難しいのを読んでいるね」などです。読んだあとは、褒めるだけです。読み方を注意したり、読み間違いを指摘したりしないでください。また、特に小学生の間は、親の見ていない子供部屋などでひとりで勉強をさせないようにしてください。低学年の子は、最初のうち親が密着して1回読むたびに褒めてあげてください)

 こういう状態が作れない場合は、暗唱の自習はしない方がいいと思います。

 というのは、親や子供が苦痛に感じるような形で勉強を進めることは、長い目で見てかえってマイナスになるからです。基準は、「親が叱る」か「子供が嫌がる」ような状態が1週間に1回はあるようなら、その勉強はしない方がいいということです。

 暗唱の自習をしなくても、毎週しっかり作文を書いていれば実力はつきます。しかし、書く力は読む力に支えられて上達しますから、本を読む時間は毎日できるだけ確保するようにしてください。

 しかし、「そうは言っても、何とか毎日の自習をやらせたい」という人もいると思います。その場合は、まず親が変わることです。子供が変わるのではなく、親が変わるのだと考えることが出発点になります。

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