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教室風景 as/795.html
森川林 2010/02/20 16:17 
 暗唱がなかなかできない小3のI君。途中で退屈して、

「ぼくはお母さんとスーパーに買い物に行きました」

と読むところをふざけて、

「ぼくは死神と地獄へ買い物に行きました」

 すると、横で聞いていた、やはり小3のT君、

「何、しりがみだって?」

 真面目に黙々と書いている子がいる一方、こんなことばかり言っている子もいます。

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教室の話題(26) 

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森リン90点以上は東大レベル as/794.html
森川林 2010/02/20 08:37 


 これまで言葉の森の生徒の作文を見ていて、森リンの得点で90点以上をとれる子の実力は、東大に合格した子たちと同じレベルだと思いました。もちろん東大だけが大学なのではありません^^;。わかりやすく言えばそうだということです。

 それも、勉強だけでなく、中学高校の学生生活を個性的に過ごしてしかも勉強もできるというタイプの生徒たちでした。どの子も、自分らしい趣味の世界を豊かに持っていました。ある子は化石、ある子はガン(笑)、ある子はRPG、その分野ではそれぞれ専門家なみと言ってもいいぐらいの知識や持論を持っていました。

 こういう子たちの特徴は、普通に文章が上手に書けるというだけでなく、さすがと思わせる文章が書けるという点です。共通して、書くことが好きな子たちでした。文系、理系の数は半々で、単に文章が書けるというのではなく、深く考える文章が書けるという子供たちだったのです。この子たちは、社会に出ればどこに出ても何をしても第一人者としてやっていけるはずです。

 東大のレベルは、世界の基準で言うと30何位だそうです。それは、勉強だけをして東大に入る人も多いためです。自分の言葉で考える力のある人は、世界的な基準の中でも堂々と対応できる力を持っていると思います。

 さて今、中学生以上で森リンの点数が90点以上を取れる生徒は同じレベルです。この子たちは、知識だけでなく、個性があり思考力があります。東大後期の小論文試験があれば、ほぼ確実に合格していたと思われる子供たちです。しかし、小論文の試験がなくても、考える力があるので、どの教科でもいくらでも成績を上げられる実力を持っています。

 こういう子供たちの共通点は、苦手な教科が特にないことです。普通に授業を聞いていれば、どの教科も普通にできるようになるからです。

 では、どうしたらこういう力をつけることができるのでしょうか。それは、ひとことで言えば、小学生のころから読む力、書く力、考える力を育てていくことです。小中学生のころは、その学年の勉強の成績を上げる時期ではありません。あとになって生きてくる本当の学力を育てていく時期なのです。

 そのために、言葉の森へ(笑)。というのは、冗談ではなく内心本当の話です。

※森リンは、プログラムですから、技術的に得点を上げることもできます。しかし、点数を上げるために無理な書き方をすると、人間が見てもすぐに不自然だとわかります。
 ここで言う東大合格レベルというのは、森リンがまだ開発されていなかった当時に、ソフトの採点などを意識せずに自然に書いた作文で、その子たちは90点以上になることがよくあった、ということです。

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森リン(103) 

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1月の森リン大賞(中1-中2) as/793.html
森川林 2010/02/20 06:43 

 1月の清書をもとにした森リン大賞です。

 代表作品はもちろんですが、上位に入っている生徒以外の作品も力作がそろっています。


※ 中1の1位の作品は優れていましたが、項目のキーワードと要約の部分が多く含まれていたので、代表作品としては掲載しませんでした。
 次回から、清書にする際は、要約は省略するか、自分の言葉に直して説明する形にしておいてください。(^o^)/

1月の上位入賞者(中1の部77人中)


家の価値
hikari

 産業革命以来、私達は機械が、工学的なものの考え方こそが、正しいものだと信じて疑わなかった。しかし、最近になって、それが反省されつつある。生物本来の持つ良さ、生物的嗜好というあいまいなものの見方見直されてきているのだ。私も工学的な、整理された空間よりも生物的嗜好な、多少はごっちゃりとした空間の方が良いと思う。

 私がそのように思う第一の理由としては、整い過ぎた空間より、慣れ親しんだ環境の方が使い勝手が良いからである。「あたりまえだけどとても大切なこと」という本で(というより教育の世界で)有名な、ロン・クラーク先生は、本の中で、次のようなことを書かれていらした。『私の机の上は、非常に汚い(生徒が間違って机にぶつかったら、雪崩が起きてしまうらしい)が、○○を出せと言われれば、○○をすぐに取り出せる。』私は初めてこの文章を読んだ時、唖然としてしまった。自分で作り上げてしまった山の中の内、何処に何があるのかを把握しているだって?そんな馬鹿な。けれども、よくよく考えてみれば、分らない話でもない。自分のテリトリーについて熟知すれば、つまり何度も、いや何十回、何千回も利用していれば、それは造作のない事となる。よく学校の先生方は、
「整理整頓!それこそが、よい生徒の姿でなければならないのだ!」
と豪語している。けれど、それはあくまで先生方にとって模範的で素晴らしい生徒の規定である。でも、もうすこし見解を変えて、
「自分で何処に何があるのかが分るのなら、常識の範囲内で、自分のしたい様に管理してもいいかもね。」
となっても良い様な気がしてくる。まあ、とはいえ実状では、そんな器用なことをできるのは、たった一部の人に限られているのだが。

 第二の理由としては、厳か、というより、一種の緊張感があると、落ち着けないからである。「女性が一人で行きづらいところ(日本経済新聞・二〇〇三年一月二十五日付)」ナンバーワンは、高級レストランだという。ちなみに二番は、海外旅行となっているそうだが、確かに、高級レストランには「おひとりさまでは行きにくいかな…」というのも分るような気がする。何故って、まだ私は大人ではないが、一般庶民にとってはお財布のヒモが、自然と締まってくることは私にだって分る。かといって、「ファミレスに一人でって…」という方は、さほど多くはないと、私は察する。いわゆる、「高級レストランは何か嫌だけど、ファミレスなら…まぁいっか」的な感じの方が、大半ではないかと思うのだ。その根拠としては、一種の緊張感が、高級レストランにはあるからだ。ファミレスとは、正式名称が「ファミリーレストラン」であるだけに、家族で気軽に行くことができる。けれど、高級レストランは、あくまで「高級」という、厳粛で心情的に負担のかかる場所だ。たまにはいつもとは少し違った風に挑戦してみたい…という方や、私には高級な方が、どうも肌に合うようで…と、少しばかり気取られた方もいるだろう。が、私には、どうやらご近所さんのファミレス辺りが、最も性に合っているようである。

 確かに、ある程度の清潔さが無いと、近年話題のゴミ屋敷にもなりかねない。しかし、「家の批評ができるのは、建築家ではなくそこに住む人である」という名言にもあるように、家の快適さこそが、そこで住む人にとって最重要であり、また、その人にとっての快適さにもつながるはずだ。人にとって大切なもの、それを日本人は、『衣・食・住』とする。その中の一つ、『住』。当たり前かもしれないが、そこには「家」が当てはまる。それくらい、家というものは、私達には無くてはならないものなのだ、と、私はつくづく思うのである。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1日本に合った生活スタイルピプリー911217627784100
2家の価値hikari90151964718592
3自分からやめようなまず大使88124958788486
4正月のあり方本因坊86139359819486
5ポイ捨てひよこ86135457848990
6地球の明日を決めるものまーくん86128458768884
7重い罪の軽い言い方えらる84127056566692
8工学的、生物学的チョコ83116454658184
9世間と個人たけたけ82131666556677
10未来の機械パダワン81111453698584



※ 中2の1位の作品は要約の部分がありましたが、分量が比較的少なく全体の得点も高かったため代表作品としました。
 次回からはできるだけ要約部分は省略するか、自分の言葉による説明に直して書いておくかしてください。(^o^)/

1月の上位入賞者(中2の部73人中)


反省と対策
ハーマイオニー

 毎年8月になると、太平洋戦争の犠牲者に捧げる慰霊祭が行われる。広島、長崎、靖国の光景がメディアに取り上げられるのを目にする。そのたびに政治家や官僚の挨拶があり、「……みなさまの尊い犠牲のうえに今の平和があることを決して忘れず……」という言い回しがよく聞かれる。犠牲がなければ今の平和がなかったというのだろうか。誰でも同胞の死を無駄だとは思いたくない。しかし、無駄と認めないのは、自分たちの愚かさを糊塗しているのにほかならない。覚悟の犠牲ではなく無念の死であったという前提から考えないかぎり、また同じことが繰り返されることにはなるまいか。

 確かに、戦争の悲惨さを後世に語り継ぎ、反省することは大切だ。慰霊祭など、パフォーマンスに過ぎないと考えることもできるが、平和を求める象徴的な意味もあろう。過去の過ちを後悔し、二度と繰り返さないと誓う心情に嘘はないであろうし、死者に対する哀悼の意も人間としてきわめて自然なものだ。加えて、政治家や官僚の表層的な言葉は別としても、実際の被爆者が体験を語る言葉には胸を打たれるものがある。可能であるなら永久に語り続けてほしいと感じるのは、恐らく私だけではないはずだ。また、それを伝え続けていくことは後に残る人間の役目であると、強く思う。

 私自身も個人的に後悔や反省をすることはもちろんある。今年度開始直後の4月、友人のクラスで放課後、携帯電話でメールをしているところを先生に見つかり、没収されてしまったことがある。私の学校では携帯電話を所持することは許可されているが、学校で使用することは禁止されている。だがそのときはつい油断してしまった。(笑)学校から自宅に連絡が行き、その日は土曜日だったので、翌週月曜日まで返却してもらえず、非常に不便な思いをするし母には叱られるしで、散々だった。もう二度と見つかるようなミスは犯すまいと決意した。

 そうなのだ。「反省」するだけでは不十分である理由の一つは、その反省のポイントが、しばしば、このように「もっと上手くやればよかった。」というところに向かいがちだからということだ。戦争の場合においても「勝つ戦争」「良き戦争」をすればよかったという「反省」になっていないだろうか。その証拠に戦勝国は「戦争をしてしまった反省」などしない。「あれは必要な戦争であった」、「我々は正義を守った」と言うのである。

 それゆえ、どうしたら戦争にならないかを歴史的検証のもとに論理的に考え、その対策を立てることがより重要だと言えるのではないか。昔話の『さるかに合戦』においても、猿の口先三寸に騙され母を失った蟹の兄弟が、協力者を得てそれぞれの特技を生かし、綿密な計画を立てたうえで猿に勝利することが出来た。これが、毎年蟹が母の死を悼んで冥福を祈り、臼も蜂も参列して追悼しましたとさ、では話にならない。具体的に行動を起こし、団結して立ち向かったからこそ、猿を戒めることができ、問題の解決に繋がったのである。(但し、これは平和的解決とは言い難いかもしれないが。苦笑)

 確かに、過去の戦争を反省することは大切である。また、それ以上に戦争を回避するための努力をすることは大事だと言える。しかし、戦争とは過去の過ちであるだけでなく、未来の脅威でもある。今私たちに最も重要なことは、「知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ」という名言があるように、平和を求める強い気持ちを持ち続けることである。その精神が、相手を憎む心や征服したいという欲望に勝ることが、戦争を無くし、平和を実現するための条件となることであろう。単なる慰霊ではなく、この強い気持ちに裏付けられた現実的な行動とは何かということを考え、実行に移さなければならないときが来ているのではないか。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1反省と対策ハーマイオニー94157173899295
2戦争回避おむふ9117657210411287
3平和への道のりポチト86107461808386
4「富」と「幸」の違いファラオ86121964607484
5本当の幸福おのそ85129864617383
6物と心疾風84118256708997
7過ちを繰り返さないためにはAIRIOKA83103152717596
8一九四五年を語り継ぐマンゴーミルク83115654577189
9彷徨う個性音楽大好き少年82108853667790
10一度きりの人生嵐ちゃん81120356679084




 次回は中3以上。

森リンの丘

2010年01月の清書記録
2009年12月の清書記録
2009年11月の清書記録
2009年10月の清書記録
2009年09月の清書記録
2006年9月-2009年8月までの清書記録

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森リン(103) 子供たちの作文(59) 

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1月の森リン大賞(小1-小6) as/792.html
森川林 2010/02/19 19:21 
 1月の清書をもとにした森リン大賞が決まりました。

 小4までは、自分なりに楽しく作文を書いていくことが大事なので、代表作品は表示していません。

 生徒のみなさんには、「山のたより」に、自分のこれまでの清書の森リン点の経過も併せて表示しています。




1月の上位入賞者(小1の部68人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1かぞくでとしょかんレッツゴークリーム6144342435687
2はじめてのうみのそこクポノ6048637435589
3路面電車がうごく町とらたいがくん6038543505480
4たこ、たこ、あがれみりまりん6057338475392
5とびばこ六だんとべたきむち6045141435187
6サンタからもらったベイブレードきしそ5961739495581
7ちぎょグッピーウルトラマンゆうま5953837435483
8むかしあそびおはなちゃん5952638435383
9胎内めぐりみるく5975538475287
10つりトム5945444435279





1月の上位入賞者(小2の部109人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1ものしりしょうゆ館タカ70108142647689
2今年の目ひょうアルセウス6747041526095
3キッザニアきすけ6646842607279
4二人の時間 楽しいななかず6653739506789
5カメのカメすけりすっぴ6658541476490
6「あぁ、つかれた…。」すももちゃん6688241466189
7ぼくのたん生日パルキア6644139546183
8雪の一日ぷっくりん6581038576580
9プレオおゆな6546139446387
10スキー教室で学んだことかなろ6571442456380





1月の上位入賞者(小3の部133人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1ひどい交通事故の多い交差点ダイヤモンド7367149657776
2くさるよ、くさる。むちゃくちゃくさる。メゾピアノ7276252497293
3はじめてのスキーキャンプきまめ7165744497986
4道路の四つの四季ゆかり7168843516790
5お風呂にはいるの気持ちいいなさやか7062943567079
6美人なべおるわ7058047476792
7なくし物のれんぱつしゅわきち7092648456487
8び生物、細菌はすごいな~!!なるちゃん7092139486489
9おひめさまのママ(ママひめ)JJ7074641546387
10どきどきパニック人生ゲームななみ6958541447286





1月の上位入賞者(小4の部127人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1楽しみだねらんら80100039758493
2自信がある百人一首シャーロック・ホームズ78107749697881
3生き物みんなつながっているかもわ7877958627389
4大変な朝孫悟空7792259507983
5アメリカで生まれた迷い虫ほしのみか7683748607793
6休み時間のボールおにじよう76127449607686
7よ・り・み・ちリラックマ76125451516889
8持ってきて良かった、青いジャンパーなぞのたびびと75144841587984
9楽しいゲームが一ぱいだりょうたろう7582444507593
10この寒さは何なんだ四葉のクローバー7588348517081





1月の上位入賞者(小5の部135人中)


「明けました」おめでとうございます
みいちゃん

「明けましておめでとうございます。」

と家族みんなで新年最初の挨拶を交わした。ここは私の祖父母宅である。大晦日から一泊していたのだ。あいにく、初夢は見なかったが、気持ちの良い朝であった。今はもう年が明けて一ヶ月経とうとしている。『明けまして』というより、『明けました』という言葉の方が似合う程だ。では、今年の我が家の正月のレポートを続けよう。新年最初の挨拶が終わると、朝食をとる。メニューは、祖母の手作りのお節とお雑煮とお屠蘇だ(お屠蘇はメニューに入るのだろうか?)。お屠蘇は、私が一番若いからと、一番にいただいた。少し苦味がある。そして、お雑煮やお節を一通りいただき、後は胃のスペースをあけておく。なぜなら、昼食こそが本番だからだ。

 昼になった。いとこの家族が、祖父母宅へやってきた。いとことはいっても、みんな大学生・大学院生だ。いとこの家族は、いろいろなオードブルをつくって持って来てくれた。それがけっこうおいしくて、たくさん食べてしまった。そして、おなかいっぱいになったところで、いとこのお姉さんやお兄さんに遊んでもらった。いっしょに人生ゲームをしたり、いっしょにこたつでテレビを見たり。私は一人っ子で兄弟姉妹がいないし、こんなに年の離れたお姉さんとしゃべったりする機会がほとんどないから、楽しかった。とこんな風に、私の家でのお正月はのんびりゆったり過ごしている。初もうでにも行かない程だ。

 昔と今の日本の正月、調べてみるとどうも違うようだ。まず、違うのは年賀状だ。正月には、昨年お世話になった方などに、年賀状を送る習慣がある。しかし、1990年頃から携帯電話が広まったため、年賀状ではなく、メールですませることが多くなってきているそうだ。また、正月(元旦)の意味も変わっている。昔は数え年を使っていて、元旦に一つ年を加えていたため、正月は、無事歳を重ねられたことを祝う日でもあった。しかし今は、満年齢を使っているため、そのような意味はなくなったという。このように、昔と今では、正月の習慣や意味も違うのだ。

 私は、家により、様々な正月の過ごし方があると思うが、それぞれ新年を祝う気持ちは変わらないということが分かった。もう元旦(正月)は過ぎたが、『一年の計は元旦にあり』というように、今年も、正月から気持ちを入れかえて計画的に毎日を過ごしたいと思う。

『今年もよろしくお願いします。』
そう書かれた年賀状。
「こちらこそよろしくお願いします。」
私もつぶやいてみた。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1「明けました」おめでとうございますみいちゃん80103943678583
2あけましておめでとうございます。しもん80115353718487
3こう入二日にして依存症へ…まかじろう791385448710584
4お正月にやったことはねペン79123042588886
5楽しさ100%のお正月ゆきんこ79114541638481
6お正月きほま7989852607883
7早すぎず遅すぎずのっち7991141687783
8知ったかぶりクローバー79128342587387
9そこだ!コレルリ78106444639981
10初詣森チュウ78103346739383





1月の上位入賞者(小6の部110人中)


知らないほうが幸せかも?
ことのは

 青く澄み渡った空に、ふわふわと浮かぶ真っ白な雲。わたしは小さい頃この景色を見上げながら「あの雲に乗ってみたいなあ。食べてみたいなあ。」と思っていた。ふわふわとした雲に乗れば下を見下ろせるし、きっと布団のように柔らかく気持ちのよいものだと空想をふくらませていたのだ。同時に、「雲って何でできているんだろう?}という疑問も心の中に抱えこんでいた。あんなに真っ白で、汚れがなくて、大きくふくらんでいるうえに、空に浮かぶ物なんてあるのだろうか? と感じ、頭の中で思い浮かべてもそれらしき物は考えつかなかった。そもそも空中に浮かぶ物体など、UFOぐらいではないかと開き直ってもいた。それでもあきらめきれず、いつしかわたしは「大きくなったら雲に乗って、色々な場所へ行ってみたい。」と思い描くようになっていった。青い空を白で埋め尽くす巨大な入道雲には、食欲と乗りたい気持ちをかきたてられた。触ってみたらきっと柔らかくて、温かい物なのだろうな、と。しかし、小学校に入学して勉強を始め、雲が水でできていると知った時には「え、あの雲が水だって!?」と大きなショックを受けた。何より驚いたし、「雲にはもう、乗れないんだ。」と失望もした。まさか水道から流れ落ちる水が、真っ白な雲になるなんてありえないことだ。とまだ半信半疑だったが、雲に似ている水蒸気(湯気)に手をかざすと水滴がついたため、「やっぱり雲は水だったんだ。」と納得せざるをえなかった。成長する、大人になると、今まで知らなかったことを知ってしまい、思い描いていた空想も壊れてしまう。子どもの時よりも、世界のことについて知ってしまった今のわたしの周りは、つまらない無色の物になってしまったのだろう。

 小学生になり、もうすぐで中学生になるという年齢になったわたしは、幼い頃よりも純粋に物事を見られなくなった。小さい頃には「どうしてこうなるの?」と思い、大人を問い詰めていたことも、「こうなって当たり前なのだ。」と脳が、頭が、思いこむようになったのだ。「星が落ちてくることはない」「幽霊なんていない」「太陽は輝く物だ」と自分の空想や不思議に感じていたことさえも否定し、当たり前と思うようになってしまった。様々なことを知っている現在よりも、何もかもが不思議でたまらなかった小さい頃の方が幸せだったのかもしれない。しかし、今は空想が叶わないとしても「いつか科学の力で雲に乗れるようになるだろうか。」とほのかに期待を寄せている。大きくなったら今でも、心の隅では子どもの時の憧れ、空想をいまだあきらめきれていない。願い続け、努力をすれば、いつかきっと叶うはずなのだ。初心忘れるべからずと言える。

 人間にとって驚きとは、年を重ねていくにつれて、なくなってしまう物だと分かった。驚くことを放棄した大人達にとっては「何で? どうしてこうなるの?」と疑問を抱く無邪気な子ども達がうらやましくてたまらないのではないだろうか。見る物全て、聞こえる物全て、五感で感じる物全てに疑問を感じ、答えを求めて尋ねて回る。分からない物事は空想をふくらませて楽しむ。そんな小さい子ども達を、少なくともわたしはうらやましいと思っている。年齢でいえば、小学校低学年ぐらいまでの子ども達だろうか。いっそ知らない方が幸せだったかもしれないとということも数えきれないほどある。しかし大人から見れば、わたし達小学生や中学生、はたまた高校生はまだ子ども。驚く能力を失わず、疑問を抱きながら物事を見つめていきたい。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1知らないほうが幸せかも?ことのは85145052617890
2固定観念だけではなくさおりん85121057577586
3当たり前は当たり前ではない闇の女帝85120951607292
4読書きちこ84125352628195
5友達のありがたみマーブルチョコレート84120649577484
6本と映像の特ちょうきんぐ83119749657587
7えんぴつとボールペンこんぺいとう83127462536587
8本と映像しちみ82118948566980
9テレビと本の違いりす82115552576681
10不思議とは!!ペンしろう81111154566783



 次回は、中学生以上です。

森リンの丘

2010年01月の清書記録
2009年12月の清書記録
2009年11月の清書記録
2009年10月の清書記録
2009年09月の清書記録
2006年9月-2009年8月までの清書記録

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森リン(103) 子供たちの作文(59) 

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家庭での作文の教え方5 絵と構成図 as/791.html
森川林 2010/02/19 08:52 


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家庭で教える作文(55) 作文の書き方(108) 構成図(25) 

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塾や予備校に行かずに家庭でする勉強 as/790.html
森川林 2010/02/19 05:37 


 中学生になると、塾に行く子が増えてきます。小学生で20-30%、中学生で50-60%が塾に通っていると言われています。

 塾の立場とすれば、早めに、たくさんの教科を、長時間やらないと勉強ができなくなる、と言いがちです。しかし、実は勉強は学校と家庭で十分です。

 よく、中学生になると勉強が難しくなるから、家で親が教えることはできないのではないかという声を聞きます。そういうことはありません。英語も、数学も、国語も、理科も、社会も、答えのある教科は、答えを見ながら考えれば必ずわかります。

 子供が自分で答えを見て、考えて、その上でわからないのであれば、そこで親に聞きます。親がその答えを見ながら一緒に考えてみると、親も最初はわかりません。しかし、子供と一緒になって考えているうちに、親は子供よりもだんだんとわかるようになってきます。それが年の功です。

 中学生の子供の勉強で、子供がわからないところを親が一緒になって考えてあげていると、やがて親の方が子供よりも勉強ができるようになってきます。

 では、家庭でどのような勉強をしたらよいのでしょうか。

 英語は、教科書を音読して英文を丸ごと暗唱することが土台になります。教科書の1ページ(英文は半分ぐらい、あとは絵や写真や説明)を20回から30回音読すると空で言えるようになります。そのようにしてどんどん読んでいきます。教科書ガイドを1冊用意すると音声のCDがついているので、それを聞きながら読むのがよいでしょう。暗唱の土台の上に単語や文法を理解していきます。

 数学は、学校の教科書では問題がやさしすぎるので、市販のちょっと難しめの問題集を1冊用意します。私(森川林)が家で使ったのは文英堂(シグマベスト)の「くわしい数学」でした。これが百パーセントできれば、難関校の数学の入試でも対応できます。

 ひととおり問題を解き、できなかった問題はすぐに答えを見て理解して、日を置いて繰り返し解きます。できなかった問題だけを繰り返し解くというのは、実はかなり苦痛です。できる問題を解いている方が楽で面白いものですが、できる問題を解いても実力はつきません。1冊の問題集を完璧に仕上げるというのが勉強の基本です。

 国語と理科は、教科書と授業だけでは問題数が少ないので十分な力がつきません。文科省は、もっと学校の教科書だけで間に合うように教科書を充実させてほしいところです。教科書の問題数が少ないので、国語の文法問題や理科の電気配線の問題などでちょっとひねった問題が出ると解けなくなることがあります。そこで、市販の薄い問題集を1冊用意して、問題量の少なさをカバーしていきます。

 社会は、教科書を何度も読むのが基本です。教科書を読書がわりに読んでいれば力がつきます。

 あとは、提出物をしっかり出して真面目に授業を受けていれば中学の勉強は大丈夫です。

 受験が近くなった中学3年生は、夏休み以降に何度か模擬試験を受けて自分の実力を確認します。模擬試験は、塾に行っていなくても受けることができます。

 中学生の定期テストの前は、最初のうち子供は自分で勉強の計画を立てることができないので、親が協力してあげます。テスト範囲を見て、1日目はどの教科をどこまでやって、2日目はどの教科をどこまでやる、という簡単な計画でかまいません。やがて、子供が自分で計画を立てられるようになります。

 勉強は本来自分の力で独学で行っていくものです。中学生のときに、自分で勉強することに慣れておくと、高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても自分の力で勉強していくことができるようになります。

 このようなことを書くと、塾の営業妨害になりそうですが、塾にも役割があります。それは、勉強を手取り足取り教えるのではなく、子供に勉強の仕方を教えてあげることです。そうすれば、もっと短時間で能率のよい勉強になります。

 また、子供がわからない問題に遭遇したとき、学校の先生に聞けばいいのですが、学校の先生にはわざわざ聞きにくい雰囲気があります。わからない問題だけを教えてあげるというのも塾の役割になると思います。

 もっと過激なことを言うと(笑)、厚い教科書さえあれば、塾どころか学校に行かなくても十分に勉強はできます。むしろその方がずっと能率のよい勉強ができると思います。

 塾や学校は、勉強をしに行くというよりも、友達と交流し、楽しい中学生生活を送るために行く場所のように思います。

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匿名 20100219  
家で算数の勉強をさせるとき、たとえば、文章問題で、考え方も式もあっているのに、計算のうっかりミスや単位を書き間違えたりがよくあります。
これを直していると、「音読の間違えを直さない」と同じように、子供の意欲をなくさせたり、時間の無駄遣いをしているように感じるのですが、どうなのでしょうか?
それとも、テストになったら、×になる事は、とことん注意して指摘するべきなのでしょうか?

森川林 20100219  
 実力があるかないかということが大事ですから、内容的に合っていれば、細かいことは気にしません。

 しかし、計算のミスがあるというのは、実は間違いやすいパターンがあるということですから、どういうときに間違えているかということを見て、それと同じパターンの問題を練習するといいと思います。

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森川林 2010/02/18 21:25 



◆暗写


 貝原益軒は、「空に読み、空に書く」という指導をしました。(「和俗童子訓」より)

 読むことと書くことは、同じではありません。暗唱の練習は作文に生きてきますが、より作文に生かしやすいのは暗写です。

 しかし、読むことに比べて書くことは時間がかかります。そこで、中心にする勉強はあくまでも暗唱とし、暗唱した文章の一部を暗写することにしました。


 現在、通学教室の中学生以上は、構成図をもとに音声入力をしています。ICレコーダーを使う形の音声入力なので、同じ機器を暗写にも使うことにしました。


 まず、授業の前に、一人ずつ暗唱してきた文章を先生が聞きます。その300字から900字の暗唱が合格したあと、100字程度の一部分をICレコーダーに録音します。

 その際、一文ずつ切って入れていくのがコツです。一文ずつ切っておけば、書き写すために再生するときに自然に文が終わるので、再生停止の操作をしなくて済むからです。

 再生するときは、一文ずつ再生し、作文用紙などに書き写します。長文を見ずに、暗唱した音声だけをもとに書いていき、最後に長文と照合します。

 書けない漢字は、ひらがなでかまいません。しかし、読点や段落は、なるべく元の原稿に合わせるようにします。

 このように暗写の練習をしていると、暗唱のときも、書く文章として意識しながら読めるようになります。

◆音声入力


 この暗写の練習をしていると、音声入力も全く同じようにできます。

 音声入力の場合は、構成図を見ながら、自分が書こうと思う文を一文ずつICレコーダーに入れていきます。読むスピードは書くスピードの10倍以上あるので、1200字の文章でも10分もあれば楽に音声で入れられます。

 全部音声で入れたあと、最初から一文ずつ聞いてテキスト化していきます。


 実は、音声入力も、最初のうちは、なかなかひとまとまりのスムーズな文が出てきません。しかし、慣れてくると、手で書いたりパソコンで入力したりするのと同じように音声で入力することができるようになります。

 作文は、考える過程と書く過程に分けることができますが、これまでは、書きながら考え、考えながら書くというふうに両者が渾然一体のものとなっていました。これはこれで楽しいものですが、忙しいときにはなかなか書くことができないということになります。

 中学生以上の生徒が作文の勉強を続けるときに、いちばんネックになるのが、この書くことに時間がかかるということです。構成図と音声入力は、この時間的な制約をほとんどなくしてしまいます。

 何しろ、わずか15分程度で構成図と音声入力を使って1200字程度の作文ができるのですから、勉強の能率はかなりよくなります。もちろん、その音声をテキスト化する作業を入れると、キーボードを打つ又は手で書くという物理的な時間は必要になります。しかし、忙しいときは音声だけで済ませておき、時間のあるときにテキストに直すということもできるようになります。


 音声入力に慣れてしまうと、手で書くときに書けなくなるのではないかと心配する人もいると思いますが、そういうことはありません。逆に、文を音声で言ってから書くスタイルが身につくと、直接手で書くときにも能率がぐんと上がります。

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森川林 2010/02/18 03:45 


 言葉の森では、表記という言葉を、正しい書き方、正しい表記の仕方という意味で使っています。


 正しい表記ができない原因は、二つに分けて考えます。

 一つは、実力がないために表記ミスがある場合です。

 もう一つは、正しい表記知識を知らないために表記ミスがある場合です。


 第一の実力がないための間違いの例としては、次のようなものがあります。


(1)単なる書き間違い

 「ぼくは」と書くところを「ぼくわ」と書くような例です。

(2)不自然な言い回し

 「おもしろかったです」を「おもしろいでした」と書くような例です。

(3)文のねじれ

 「ぼくが行ったところは、かまくらに行きました」というような例です。

(4)「それで」の多い文

 「……。それで……。それで……。」と続く文です。

 直すときは、「『それで』『そしたら』『それから』『そして』は、原稿用紙1枚に1つだけなら書いていい」と指示します。

(5)「たら」や「して」で続く文

 「……たら、……たら、……たら……。」と延々と続くです。

 直すときは、「早めに『。』をつける」と指示して、実際に文を途中で二つに分けてみせます。


 以上の表記ミスは、子供が自分の作文を読み返すと自然にわかります。

 しかし、こういう間違いをする子は、文章を読むことにまだ慣れていないので、読み返すということ自体がなかなかできません。

 これは、注意して直すというよりも、実力をつけることによって自然に直るのを待つというのが基本です。直すこと自体は問題ありませんが、理屈で注意するだけですぐに直るとは思わないことです。


 第二、正しい表記知識を知らないために起こるミスです。

 しかし、表記の正しさは歴史的なもので時代によって少しずつ変わっていきます。現在、どういう使われ方が主流になっているかということを基準にして正しさというものを考えていきます。

 その際にグーグルなどのヒット件数で多いものが参考になります。ただし、正しくない表記の方が多くヒットするという場合もあるので、ヒット件数はあくまでも参考です。

 例えば、今グーグルで検索をすると(2010年2月現在)「話をする」よりも「話しをする」という言葉の方が多くヒットしますが、正しい書き方は、「話をする」の方です。


 昔と今とでは正しさの基準が違うというものがいくつかあります。

 例えば、「続く」のふりがなは、昔は「つずく」が正しい表記でした。現在は「つづく」が正しいとされています。

 「国旗」「読解」は、昔は「こくき」「どくかい」と読むとされていました。現在は、「こっき」「どっかい」という読み方です。

 ひらがなで書いた方がよい字として、形式名詞の「こと」「とき」「ところ」「もの」があります。しかし、新聞などではスペースの関係で「時」は漢字で書かれています。

 「子供」は昔の常用漢字音訓表では、「子ども」という書き方しか載っていませんでした。現在は「子供」という書き方も載っています。

 「縦書きは漢数字」というのが一般的ですが、新聞では算用数字もよく使われます。パソコンで文章を書く時代は、同じ一つの文章が縦書きにも横書きにも使われることがあるので、どちらにも使える算用数字がこれから主流になってくると思われます。

 小学校では禁則処理として、小さい「ゃゅょっ」を行頭に打たないと指導しているところがあります。禁則処理には、強い禁則処理と弱い禁則処理があり、通常は弱い禁則処理で「句読点やカッコの閉じは行頭に打たない」という程度が基準です。小さい「ゃゅょっ」は禁則処理としない方が普通ですが、どちらも間違いということではありません。ただし、今後はワープロソフトなどのデフォルト(既定値)となっている弱い禁則処理が主流になると思われます。

 会話のカギカッコの中で、文の2行目の行頭を1マス空ける書き方があります。これは手書き時代の名残りです。パソコンで文章を書く時代には、2行目の行頭は1マス空けないのが普通です。


 このあと、次のようなことを説明していきます。


○原稿用紙の使い方

○段落のつけ方

○読点の打ち方

○禁則処理

○ひらがなで書く字

○送り仮名のつけ方

○常体と敬体

○尊敬語と謙譲語


 ここまで読んで来た人は、「こんなにいろいろ気をつけないといけないのか」とうんざりしてきたと思います。
 私も書いていてそう思いました(笑)。

 そこで、息抜きにダジャレでも。

「表記って、いろいろ細かいことがあるから気をつけてね」
「ひょー、きびしいなあ」

「表記が正しくないと、文章が病気になっちゃうんだよ」

「わあ、おもしろい表記」
「それ、ひょうきん」

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