不況は、これからますます深化する可能性があります。
すると、子供の教育に関しても、必要最低限のものにしぼって、余分なものは削っていこうという動きが出てきます。
では、何を残して、何を削ったらいいのでしょうか。
残すものは、本当の学力です。削ってもいいものは、見た目の成績です。
お母様方の中には、最初から成績で上位を走っていればあとあとまで有利だと考える人が多いと思いますが、そんなことはありません。小学校のときの成績と、中学生になってからの成績、高校生になってからの成績はどんどん変わっていきます。
今のところ、最終的に大学入試でどういう実力をもって臨むかということが大事ですが、実は、大学に入って卒業したあとも、人間の実力は日々変化していきます。いい会社に入ったり、いい職業についたりすれば一生安泰だというようなことは、これからの世の中ではもうないのです。
では、何が大事なのかというと、それは、激流の時代の中で、魚の釣れる場所を見つけて確保しておいてあげることではありません。どんな流れにあっても魚が釣れるという釣り方を教えてあげることなのです。
今ある人気職業のかなりの部分は、子供たちが大きくなる十数年後には不人気職業になる可能性があります。既にニュースにも流れているように、現在、構造的な危機に陥っている企業のほとんどは、数年前には超人気企業でした。同じことは、石炭産業の最盛期にも起こっていました。今の危機が、決して一時的なものではなく、かつての石炭産業の危機と同じものだと認識することが、これからの社会をたくましく生きていくための前提となります。
では、そのような時代に、子供たちにどういう教育をしたらいいのでしょうか。
第1は、家庭です。どんなに優れた立派な教師よりも、実の親の方が子供を正しく育てることができます。教育の最後の鍵は、知識でも技術でもなく情熱です。子供がよりよく成長してほしいと願う親の気持ちは、どれほど優れた力量の教師の技術よりも、はるかに大きく子供に影響を与えます。親はまず、そのことに確信を持つべきです。子供は、学校や塾で育てるのではなく、家庭で育てるのです。
第2は、日本語です。日本語で読み書き考える力さえついていれば、ほかの勉強は全く問題ありません。英語も数学も理科も社会も、学校の勉強だけで十分ですし、もし学校の勉強で不足している分があったとしても、受験期の集中的な独学ですぐに追いつくことができます。そのためのノウハウは、豊富にあります。
このような考えから、言葉の森では、今、通学できる作文の家庭教室という仕組みを考えています。家庭で、お母さんが、言葉の森の教材を使いながら自分の子供に作文を教えるシステムです。また、教える技術に自信のある人は、自分の子供だけでなく近所の子供を教えることもできます。
言葉の森の勉強の内容は、暗唱、作文、読書ですが、勉強の中で最も教えにくい作文を指導できるのであれば、そのほかの英語や数学は簡単に教えられます。だから、英語や数学でつまずいているに子は、作文以外の指導をすることもできるでしょう。しかし、基本的にすべての教科は独学でできるものなので、先生は大きな方向と重要なポイントを教えるだけで十分です。
言葉の森の通学家庭教室の制度は、まだ試運転中ですが、現在の通信教室の指導は、既に通学教室での指導に必要な内容をすべて盛り込んでいます。
これから不況が深化すると、ますます子供の教育について真剣に考えざるをえなくなりますが、そのときこそ言葉の森の作文教育を子供の成長のための最も確実な土台と考えていってくだい。
なぜこのように言えるかというと、いろいろな方から、言葉の森で習っていて本当によかった、いちばんプラスになった習い事が言葉の森だった、という声をよく聞くからです。そのときのプラスになったというのは、単に受験で役に立ったということだけではありません。もっと大きく人間形成の上でも役に立ったということです。教育の根幹は、学力向上と人間形成で、それを支えるのが言葉の森の作文指導なのです。
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先生に対する話し方で、小学3年生までは、「先生、これとって」という言い方をする子がほとんどです。低中学年は、親しみを持ってもらう方が勉強を進めやすいので、そういう言い方でもかまいません。
しかし、小学5年生以上になると、機会を見て、「先生、これをとってください」と改めるようにします。高学年からは、ある程度けじめをつけた方が勉強を進めやすくなるからです。そのとき、一緒に、「お父さんが」「お母さんが」という書き方を、「父が」「母が」という書き方にするように説明します。
さて、敬語の使い方で間違いやすいものがいくつかあります。
第1は、二重敬語です。
「言う」の敬語として「言われる」「おっしゃる」がありますが、これを重ねて「おっしゃられる」とするのは二重敬語です。間違いというほどではありませんが、やや不自然です。
第2は、謙譲語を敬語として使ってしまう場合です。
「申す」「いただく」「うかがう」「おる」「まいる」「いたす」などは謙譲語ですが、「(目上の人が)申されました」「(目上の人に)いただいてください」「(目上の人に)うかがってください」という言い方をしてしまうことがあります。
第3は、「お○○する」「ご○○する」は謙譲語だということです。
「私があなたにお話しする」は謙譲語です。だから、「あなたが私にお話しする」は、謙譲語を相手に使っていることになります。相手の尊敬語として使う場合は、「あなたが私にお話しいただく」「あなたが私にお話しくださる」などになります。
「私がご連絡します」「私がご案内します」も、謙譲語です。だから、「あなたがご連絡してください」「あなたがご案内してください」は、謙譲語を相手に使っていることになります。「あなたがご連絡ください」「あなたがご案内ください」が尊敬語です。
「私があなたにご連絡します」「私があなたにお知らせします」というのは、自分の言うことに「ご」や「お」をつけておかしいのではないかと思う人もいるかもしれませんが、これは、自分の動作に対する「ご」や「お」ではなく、相手に対するていねいさを表すものですから間違いではありません。
第4は、外部の人に、自分の身内の目上の人のことを話すときに尊敬語を使ってしまうということがあります。
例えば、会社の外の人に、「うちの会社の社長がおっしゃっています」などと言ってしまう場合です。この場合は、「うちの会社の社長が申しております」が謙譲語で正解です。
中には、身内の人に尊敬語を使うだけでなく、更に多重敬語を使ってしまう人もいます。
「うちの会社の社長がおっしゃられておられます」
更に、ていねいな言い方をしようと思って、「社長」を「お社長」などと言ってしまうのも、やはり正しい敬語とは言えません。
「あ、お社長、これは、この間旅行に行ったときのお土産です」
「ほう、ありがとう。何だね」
「お奈良漬です」
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常体は、自分の心の内部に確認しながら書く書き方です。ですから、日記や思索などは、常体で書くのが一般的です。
「果たして、あれでよかったのだろうか。僕は、それでよかったのだと思う。」などという書き方です。
敬体は、他の人に呼びかける言葉づかいです。したがって、手紙や対話などは、ていねいな敬体が一般的です。
「果たして、あれでよかったのでしょうか。私は、それでよかったのだと思います。」などという書き方です。
小学校の国語の教科書では、小学4年生までは敬体の方が多くなっています。しかし、小学5年生から、常体と敬体が半々になり、やがて常体の方が多くなってきます。それは、教科書の内容が物語的、対話的なものから、次第に説明的、思索的なものに変わっていくからです。
読書でも、やさしい物語文は敬体が多く、難しい説明文は常体が多いという傾向があります。
したがって、一般に、高校生で敬体を書きがちな子は、あまり本を読んでいないといえます。逆に、小学校低学年で常体を書きがちな子は、よく本を読んでいるという傾向があります。読書好きと常体は、意外と高い相関があるのです。
常体で書く子は、ほぼ共通して作文が得意です。敬体で書く子には、得意な子も苦手な子もいます。
作文や小論文の試験では、常体の方が書きやすいというのは、意見を論じるようなテーマが多いからです。
また、常体は、文末の変化をつけやすいという利点があります。敬体は、いつも同じような「です」「ます」「でした」「ました」になりますが、常体は自然にさまざまに変化します。
日本語は、英語などに比べて文末が同じ単調な形になりやすいので、その点でも常体の方が文章を書くことには向いているようです。しかし、手紙的なものは敬体の方が自然なので、志望理由書などは、常体と敬体のどちらでも書きます。
昔の日本語は、この文末の単調さを避けるために、なかなか区切りの来ない、だらだらした文を書くか、一律に「候(そうろう)」で終わる形式で書きました。
しかし、現代の日本語は、平均40-50字ぐらいの文で区切るのが一般的です。そして、文末も単調にならないように工夫しなければならないので、昔よりも文章を書くことが難しくなっています。
面白いのは、話し言葉です。大抵の場合、話し言葉は昔の日本語のように、句点のなかなか来ない、だらだらした文として続きます。
「果たして、あれでよかったのでしょうかというと、私は、それはそれでよかったと思うのですが、また、一方では、それはよくないのではないかという人もいて、まあ、いろいろな考え方があるのではないかという気がしますが、私はやはり……」と延々と続いていっても、聞き手はあまり違和感を感じません。文末の単調さを避けるために、日本語は文末がなかなか来ない文になる傾向があるのです。
さて、常体と敬体は、混ぜないのが原則ですが、混ぜる書き方を意識的にする人もいます。
「形容詞+です」という形の「うれしいです」などは、昔は間違いと言われていました。現在は、「うれしいです」も認められています。しかし、まだ言葉の感覚として抵抗を感じる人も少しいるようです。
敬体の文章の中に、「うれしい。」という形が入っても、敬体と常体の混用ではないので間違いではありません。
このようなことを考えると、将来は、常体と敬体の区別はあまりうるさくは言われなくなるような気もします。しかし、現在では、敬体と常体を混ぜて書くと、区別があることを理解していないと見なされ、作文試験では、大幅減点になります。
言葉の森では、常体と敬体の区別を知るために、小学4年生までは敬体で書く練習をし、小学5年生からは常体で書く練習をしています。
敬体と常体の区別は簡単です。敬体は、「です」「ます」「でした」「ました」だけです。せいぜい、「でしょう」「ましょう」「ません」が付け加わるだけです。だから、それ以外が常体と考えておけば、読み返すときに、常体と敬体が混じっていないかどうかを確かめることができます。
と、真面目なことばかり書いているとつまらないので、もうひとこと。
さて、話し言葉では、常体、敬体以外の形もよく使われます。
「僕は、君が好きだ。」「僕は、あなたが好きです。」というかわりに、「僕は、あなたが好き、なんて言っちゃったりして。」というような言い方です。
やがて書き言葉にも、こういう便利な形ができるようになるかもしれません、なんて言っちゃったりして。
というのは、冗談だよーん。(こういうのもあった)
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とてもわかりやすかったです。
ありがとうございます。
質問してもいいですか?
〜を知っていますかの常体は何というのですか。
良かったら、教えて下さい。
「知っているか」です。
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作文を書くのが遅い理由は二つあります。
ひとつは、書くための中身がないことです。これは、材料を豊富にする、熟考するということで対応していくしかありません。構成図を書くことによって材料を広げていくということが役に立ちます。
もうひとつは、書き直しが多いために速く書けないという場合です。書くのが遅いという場合、ほとんどがこのケースです。
話し言葉では、普通、言い直しをしながら喋るということはありません。
通常の会話は、
「昨日、海に行ったのよ」
「へえ、どこ」
「城ヶ島」
「あ、そう」
というふうに進んでいきます。
ところが、これを文章に書こうとすると、考える速さの方が書く速さよりもはるかに速いので、書きながら考えが次々とわきあがってきます。
「私は、(えーと、私じゃなくて私たちの方がいいか)。昨日、(じゃなくて、昨日の朝としておこうか)。海に、(というよりも城ヶ島の海に、と書いておこうか)。行きました、(と書いてもいいけど、ドライブに行きました、と書こうか)」
などと次々と考えながら書いていきます。
話し言葉では、話すスピードと考えるスピードが同じなので、こういう言い直しは起きませんが、書き言葉では、書くスピードの方がずっと遅いので書き直したくなるところが次々と出てくるのです。
体験学習などで子供たちが作文を書いた机のあとを見てみると、消しゴムのカスがたくさん残っています。パソコンで書くときには消しゴムのカスは残りませんが、同じような書き直しがたくさんあるはずです。
書き直すというのは、よい文章を書くために推敲するというプラスの面もありますが、ただ書き直すのが癖になっていて、とりあえず書いておいて、あとから書き直すという習慣が定着しているということも多いのです。
したがって、文章を速く書くための対策は、ひとつひとつの文をあとから書き直さないつもりで書くということになります。
そのためのひとつの方法が、手書きの場合は消しゴムを使わないということです。書き間違いは当然ありますが、消してもいい書き間違いは1文字だけとしておきます。2文字以上を続けて消すというのは、書き間違いではなく文を書き直していることになるからです。
もうひとつの方法は、制限時間を決めておくということです。これは、全体の時間を決めるだけでなく、途中の時間も決めておくことが大事です。全体を4つぐらいの段落で書く場合、作文試験の場合は、全体の2分の1の時間で、字数は4分の3まで書くという配分で書いていきます。普段の練習では4つの段落をそれぞれ4分の1ぐらいの時間を目安にして書いていきます。
消しゴムを使わない、制限時間を決めておく、という以外のもうひとつの新しい方法が、いったん音声入力をしてから書くという方法です。
この方法はまだ一般的ではありませんが、今後、だれでもが簡単にできるようなものにしていく予定です。
音声入力では、構成図を見て、自分が書こうとする文章を最初に全部音声で入れておきます。あとでテキスト化しやすくするために、1文ずつ切りながら入れておくのがコツです。音声で入れるときは、考えながら言うのではなく、普通に話すときと同じスピードで入れるようにします。音声を全部入れ終わったら、1文ずつ再生して文章にしていきます。
音声化して書くスピードに慣れておくと、普通に書く文章も書き直しをせずに一度で書けるようになってきます。
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本日3月2日午後6時半ごろ、土曜日9時の体験学習のお申込みいただいた「東京都文京区」の小4女子の保護者の方、お電話番号が書いてありませんでしたのでお知らせください。<(_ _)>
電話0120-22-3987(9:00-20:00)
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生徒のみなさんからこれまでにご連絡いただいた合格情報です。(50音順)
2010年3月18日追加
宇都宮女子高校
栄光学園中学校
愛媛県立松山東高等学校
延暦寺学園比叡山高等学校比叡山中学
大阪市立咲くやこの花中学校
開智中学校
香川県立高松北中学校
春日丘中学校
神奈川県立鎌倉高等学校
京華女子中学校
京都産業大学附属中学校
京都市立紫野高等学校
京都大学医学部
京都府立東稜高等学校
京都府立洛北中学校
慶應大学法学部
恵泉女学園大学
公文国際学園中等部・高等部
群馬県立中央中等教育学校
甲陽学院中学校
静岡大学教育学部附属静岡中学校
頌栄女子学院中学校
湘南白百合学園中学校
城北中学校
白百合学園中学校
西武学園文理中学校
仙台市立仙台青陵中等教育学校
玉川大学教育学部
千葉県立千葉中学校
津田塾大学英文学科
東京純心女子中学校
東京女子大学
東京大学文科一類
東京都立桜修館中等教育学校
東京都立白鴎高等学校附属中学校
東京都立三鷹中等教育学校
東北大学理学部
長崎日本大学中学校
奈良女子大学附属中等教育学校
新潟県立燕中等教育学校
新潟大学教育学部附属新潟中学校
新潟明訓中学校
一橋大学商学部
兵庫県立芦屋国際中等教育学校
宮城県仙台二華中学校
横浜市立大学医学部
早稲田大学政治経済学部
合格したみなさん、おめでとう!
しかし、第1志望に合格しなかったみなさんも、その合格しなかったことがこれからプラスになる人生を歩んでいけばいいのです。
前向きな気持ちを持っていけば、すべてはいい方向に進みます。
「けんかに勝つコツは、負けたと認めないことだ」という名言があります。名言というか何というか。(^^ゞ
新学期から、みなさん、明るい気持ちでがんばっていってください。
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漢語の同音異義語の使い分けはそれほど難しくありませんが、和語の同音異義語には難しいものがあります。
梅棹忠夫氏は、体言は漢字で用言はひらがなで書くという書き方を提唱しました。用言をひらがなで書くと、文章全体が明るい印象になります。また、和語の同音異義語の使い分けで悩むことがなくなるという利点があります。しかし、用言をひらがなで書くというのは合理的ですが、まだあまり一般的とは言えません。
なぜ日本語で同音異義語が多いかというと、1つは日本語は他の言語に比べて音素数が少ないからです。もう1つは、漢字は日本語に対する当て字として使われたからです。もともとの日本語は、音だけの言葉でした。そこに、意味を伴う漢字をあてはめたので、わかりにくい同音異義語が多くなったのです。
例えば、作る、造る、創るの使い分けは、使う人のニュアンスでかなり変わります。しかし、話をするとき、聞き手は漢字の違いを意識して聞いているわけではありません。文脈の中で自然に「あ、つくるだな」と考えてそれで済んでいます。だから、用言はひらがなで、という考え方はそれなりに自然なことなのです。
同音異義語で迷ったときは、どのようにしたらいいでしょうか。
第1は、用字用語辞典を使って調べることです。前述した「必携用字用語辞典」(三省堂)が便利です。更に同音異義語の使い分けに徹底した本は、「漢字の用法」(武部良明著 角川書店)です。今は、「漢字用法辞典」(武部良明著 角川書店)となっているようです。
第2は、インターネットで検索をしてみて、多く使われている使い分けを参考にすることです。
第3は、漢語に直して考えることです。例えば、「たつ」という言葉には、「立つ」「経つ」「建つ」「絶つ」「発つ」「断つ」「裁つ」などの漢字があります。どの漢字を使うかというときの判断として、漢語として自然なものを使うということで考えることができます。
・時間が経つ=経過する
・家が建つ=建築する
・旅に発つ=出発する
・命を絶つ=絶滅する
・退路を断つ=遮断する
・布を裁つ=裁断する
このように、漢語に直すと同音異義語の使い分けがわかります。
もう1つは、反対語を考えてみることです。例えば、「あの人の気持ちはあたたかい」という場合、「あたたかい」の反対語を考えてみると、「気持ちがさむい」とは言わず、「きもちがつめたい」と言います。だから、「あたたかい」は、寒暖の「暖」ではなく「温冷」の「温」になるということです。
第4は、パソコンを利用することです。日本語は、英語などに比べると誤変換の割合が非常に多い言語なので、その分日本語解析能力が磨かれてきました。
例えば、先ほどの「たつ」の使い分けでも、「たつ」という言葉を変換しただけでは、いろいろな候補が出てきますが、「じかんがたつ」と続けて打つとほぼ確実に「時間が経つ」と出てきます。「たいろをたつ」と打つとこれも確実に「退路を断つ」と出てきます。
この機能がもっと進歩すると、日本語の音声入力も、英語並みに簡単になっていくと思います。
機械に任せられることは機械に任せて、人間は人間でなければできないことに専念するというのが未来の姿です。言葉の使い分けで悩むよりも、考えの内容で悩んだ方がずっと楽しいし、意義のあることだからです。
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小学高学年向けの『同音異義語』を教えてください。
先日より、付箋読書を子どもと始めました。子どもは(小学3年生)、付箋を貼るのが、楽しくて100ページくらいの本に付箋を50枚もつけました。親としては、少々多いかなと感じるのですが、いかがでしょう。子どもは、本を読むのが大好きです。辞書に付箋を貼ったりするのも大好きです。四行詩も書こうねと誘っているのですが、今後付箋読書はどのように進めていったらよいのでしょうか。
明日のホームページの記事で載せる予定です。
小学3年生ですと、読む本も物語文のものがほとんどだと思いますから、栞がわりに貼る程度でもいいと思います。
でも、付箋を貼ると、いかにも読み終えたという感じがするので、読書の励みにはなると思います。
四行詩は、読書ノートを作って、週に何回か、それまでに読んだ本の付箋の箇所をもとに書いておくと、あとでいい記念になると思います。
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全体の流れ
家庭で作文指導をするときの全体の時間は、1時間から1時間半とします。
1、最初に暗唱のチェックをします。
1週間の自習課題として300字又は900字の暗唱をさせておきます。(
暗唱の手引のやり方を参考にしてください)
最初にその暗唱のチェックをしますが、すぐにチェックをするのではなく、先に練習をさせてからチェックをします。
300字の暗唱をしている子なら、暗唱用紙の10回分の部分を切り取り、300字を10回読む練習をさせます。
900字の暗唱をしている子なら、暗唱用紙の4回分の部分を切り取り、900字を4回読む練習をさせます。
暗唱の自習をほとんどしていないために300字の暗唱ができそうもない子については、暗唱用紙の30回分の部分を切り取り、100字を30回読む練習をさせます。
300字の暗唱の場合は、1ヶ所のミスまでなら合格です。
900字の暗唱の場合は、3ヶ所のミスまでなら合格です。
いずれもそれ以上のミスがある場合は、次回も同じ範囲を暗唱の自習とします。合格した場合は、次の範囲を指示しておきます。
2、暗唱の自習が終ったら、その週の作文を書きます。
学年別の課題は、
課題の岩に載っています。(感想文課題の長文は生徒限定ですので、題名課題を参考にして書いてください)
学年別の指導項目は、
項目の苗に載っています。(説明の部分をクリックすると、くわしい説明が読めます)
3、作文が終ったら、残りの時間を見て読書をします。
残り時間が60分で学年の100倍ページを読めるとして計算します。したがって、4年生ならば、60分で40ページ読めるので、残り時間が30分の場合は20ページ、残り時間が15分の場合は10ページなどと読むページ数を決めます。読書速度は個人差があるので、その子の大体の読書速度を見ておき、残り時間を見ながらその子供に合ったページ数を指示します。 読書は、読ませるだけでもかまいませんが、付箋を貼りながら読み、その付箋をもとに四行詩を書くという練習をさせることもできます。
付箋の作り方と付箋読書の方法は、
付箋の作り方というところで見ることができます。
4、全部の勉強が終ったら、次回の課題を指示して終了とします。
評価の仕方
子供の書いた作文については、よいところを褒めて明るく励ますことを中心にします。
直す指導は、1つの作文について1ヶ所かせいぜい2ヶ所にとどめるようにします。
ただし、誤字や誤表記については、一応すべてに赤ペンを入れておきますが、それをことさらに直すための指導はしないということです。
褒めるところは、項目指導でよくできたところが中心です。つまり、子供が意識的に努力してできたところを褒めるようにします。
例えば、「会話を入れる」という項目があって、会話が書いてあれば、そこを褒めます。
また、指導していないことでもいいところがあればどんどん褒めます。面白いところ、その子らしいところなど、褒めるところはいくつあってもかまいません。
直すところは、指導の上で事前に説明したことが中心です。事前に何も言っていないことについて後から注意することはできるだけ避けます。注意する場合は、次の週の事前指導として説明したあとに注意するようにします。
作文用紙には、あまり講評は書きません。よいところには◎をつけ傍線を引いておきます。間違えているところには△をつけて正しい字を書いておきます(同じ間違いがたくさんあるときは、正しい書き方は代表的なところ1ヶ所だけでかまいません)
作文用紙にくわしい講評を書くと、講評を書くという事後的なことが指導の中身になってしまい、肝心の子供の指導をすることがおろそかになります。
指導の中心は、作文を書く前に子供に直接口頭で話すことです。
指導を充実させるために、作文用紙の講評は簡単にし(傍線を引いた箇所に数語の短いコメントを入れる程度)、そのかわり別の先生用のメモ用紙などに、口頭で指導する中身をメモしておくようにします。そのメモが指導の記録になります。
明るい指導
子供は、明るい雰囲気が好きです。
子供が教室に来たら、明るく楽しい雰囲気で声をかけましょう。
勉強している間に、ときどき書いている様子を見て、じゃまにならない程度に声をかけて励ましてあげましょう。
勉強が終わって作文を提出したら、いいところをたっぷり褒めてあげましょう。
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