ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 869番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/28
対話のある作文の勉強で、父母の歴史を学ぶ as/869.html
森川林 2010/04/17 11:14 


 言葉の森の作文の勉強は、対話ができることが特徴です。小学校低中学年の場合は、長文を読んでいるときに、その話題に合わせて親が話をしてあげることができます。

 しかし、長文の音読では、その場に父親や母親がいなければ聞いてあげることができません。暗唱であれば、父親が会社から遅く帰ってきたときでも、そこで子供の暗唱を聞いてあげることができます。平日に聞けない場合は、日曜日にまとめて聞いてあげることもできるでしょう。また、田舎に遊びに行ったとき、おじいちゃんやおばあちゃんの前で暗唱を聞いてもらうこともできます。

 そこから話が始まります。例えば、小学校3年生の暗唱長文に、「モグラの話」があります。それを聞いたあと、「あ、お父さんも子供のとき、モグラをつかまえたことがあるなあ」。すると、母親も、「あ、お母さんも、モグラを見たことがある」。それを聞いていたおじいちゃんが、「おじいちゃんなんか、モグラを飼っていたぞ」(ということはないでしょうが)と話が進んでいきます。

 小学校3年生以上では、題名課題の作文が出てきます。この題名課題の表現項目の中に、「聞いた話、似た話」があります。小学校5年生になると、更に難しい感想文課題が中心になり、やはり「似た例」が出てきます。この「似た話」の部分で、父や母や祖父母が、自分の経験を話して聞かせてあげることができるのです。

 すると、それらの話の中で、必ず親の自慢話が出てきます。最初は失敗談のような話でも、だんだん自慢の話になってきます。実は、そこが大事なのです(笑)。普通、赤の他人の前では、自慢話はできません。ところが、子供は喜んで父親や母親の自慢話を聞いてくれます。時には、「またか」と思いながら聞くこともあるでしょう。しかし、子供は、そこから自分の生き方の理想像を見つけていくのです。

 だれでも、よりよく生きたいという規範意識を持っています。この規範意識を育てるのが、両親の尊敬できる歴史です。それは、日本人の祖先の尊敬できる歴史を学ぶということにもつながっているのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 

記事 868番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/28
予測される経済危機に対応して、子供の教育を進めるには as/868.html
森川林 2010/04/16 04:54 



 現在、予測されているものは、中国のバブル崩壊、米国のドル破綻、日本の財政破綻です。いずれにしても、国内に流通するお金が急速に収縮することが予測されます。すると、食費や住居費のような必要最低限のものにしかお金が回らなくなります。

 しかし、子供の教育は待ってくれません。そこで、家庭教育の充実が求められるようになります。しかし、多くの家庭では、子供の教育の経験が少ないので、その方法がわかりません。算数数学の計算練習をしたり、漢字の書き取りをしたり、市販の問題集を解いたりするような勉強ももちろんよいのですが、家庭学習で本当に大事なことは、国語力を中心に、理解力、思考力、表現力を育てていくことです。

 ここで、言葉の森は、家庭での自主教室というものを考えています。言葉の森の通信教室が受講できなくなった人が、家庭で自分の子供を対象に自主的な作文教室を開くのを言葉の森が援助するという仕組みです。家庭なので、自分の子供と、同学年の近所の子供2、3人を教えるような形です。勉強の内容は、作文を中心にした、暗唱、読書、他教科の学習などです。

 言葉の森では、この家庭の自主教室の生徒向けに教材を作り、自主教室の先生向けに指導マニュアルを作り、そこに言葉の森が講師が指導法を定期的にアドバイスするという形で学習を援助をしていきます。ここに奨学生制度を組み合わせれば、どのような経済危機にも対応して、子供の教育を進めることができます。

 経済危機をわかりやすくたとえると、次のようなことになります。

 日本の社会という大きな木がありました。養分を吸い上げる最も太いと思われていた枝が、実は腐っていました。ある日、その枝がポキンと折れてしまいます。その木は、残った細い枝で何とか生きていかなければなりません。ここで、必要最小限のことだけをして生き延びようとすれば、木全体の回復は遅くなります。大事なのは、細い枝をフル回転させて、木を活性化することです。すると、やがて細い枝が太い枝に変わっていきます。

 経済の危機だからこそ、これまでの古い物質的な価値観を捨てて、教育や文化や科学という、より人間的に価値あるものにお金を回して育てていく必要があるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
政治経済社会(63) 家庭で教える作文(55) 
コメント141~150件
……前のコメント
作文用紙の廃止 森川林
 新たに記事を追加しました。  小学5、6年生の生徒にも、 6/19
記事 4771番
作文用紙の廃止 森川林
 記事を追加しました。  なお、7月からの新学期については 6/19
記事 4771番
優しい母が減っ からあげ
うちはお母さんが怖いけど僕の将来の為だと思って素直に聞いてい 6/18
記事 979番
作文力のない子 森川林
 ゆきちさん、コメントありがとう。  作文が苦手だと思う理 6/16
記事 4480番
作文力のない子 ゆきち
読書は大好きで大好きでたくさん読みました。 でも、作文はと 6/16
記事 4480番
2023年の夏 森川林
 2023年の夏期講習は、暗唱、読書感想文、受験作文、国語読 6/7
記事 4756番
小学3、4年生 森川林
 ありがとうございます。  この本は、結構内容が深いので、 5/30
記事 4752番
小学3、4年生 しげか&
この本教えていただき、私も友人に勧めて、友人の子も読んで、ま 5/30
記事 4752番
読書感想文コン 森川林
 ChatGPT時代には、大勢の人数の中から一人を選ぶとか順 5/29
記事 4751番
声掛けは否定語 森川林
 あと、言わない方がいい言葉のひとつは、でも。  子供が何 5/27
記事 4748番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習