みなさん、こんにちは。お元気ですか。
さて、1月の学級新聞で「ネガティブシャワーによる心の壁」の話を紹介しました。具体的な例で、「心の壁」ができあがり、「自分はできない」と思い込み、能力はあるのにあきらめてしまう様子をお伝えしたところ、様々な反響をいただきました。保護者の方にはショッキングな内容だったかと思います。しかし、私は、もちろんみなさんにショックを与えたかったのではなく^^;、「心の壁」は、あくまでも心の中にできてしまっただけであって、実際にはそんな壁はないので、どんどん突き進んでいこうという最後に書いたことが言いたかったのですが、では、できてしまった壁をどうしたら越えられるのか、については、確かに不十分だったと思います。^^;
そこで今回は、その方法について考えてみたいと思います。
まず、この前も書いたように、「自分はできない」と思い込んでいるわけですから、つまり「自分はできる」という成功体験を積み重ねていければいいのです。とはいうものの、「成功」を自分に強力に印象づけていくには……。
ずばり、一番いいのは言葉の森の自習です。(笑)長文音読だけでもいいと思います。うちの小3の娘は音読だけです。(いいのか、言ってしまって^^;)小学校低学年までなら、まずこれが絶対おすすめです。勉強のよい習慣がつき、めきめき見える力がつき、見えない力もいつの間にかついています。子どもは語彙力を高め、理解力を深め、表現したい気持ちを、拙いながら、時には驚くような豊かな表現で言ったり書いたりするようになります。このような表現力や理解力を持つことによって、子どもは落ち着き、何にでも自信を持って取り組めるようになる、という良い循環ができるようです。
が、問題はそれ以降の年齢の場合です。この方法は、勉強と言っても生活習慣に近いことなので、本当は小学校に上がる前くらいの方がより早く身につきます。字が読めるようになったらすぐ、が理想かもしれません。うちの子は小学校に入ってすぐに始め、2週間で「習慣」になりました。しかし、誰かに似てだらしのない娘は、整理整頓が苦手で、いちいち言わなければ片付けができません。これは、もうすぐ4年生の子に今から改めさせるのは大変難しく、親として、後悔、反省しています。
だから、自習の習慣をつけずに中学年、高学年……になってしまった人が、今から「さあ、毎日音読をしましょう」というのが、いかに大変なことか、よくわかります。大変だけれど、でも、それは不可能ではありません。年をとるほど時間はかかりますが、習慣は必ず変えられます。この習慣は変えられる、というのを自分自身で納得するために、私は、害のない無意識の習慣を変える実験をしてみました。
みなさんは、ズボンやスカートをはくとき、また靴下や靴を履くとき、どちらの足から先に入れますか? 右ですか? 左ですか? 大抵、どちらか決まった方からはいているのではないでしょうか。私は左でした。これを意識して右足からにしてみたのです。始めのうちは、うっかり左足から入れて、一人で「あっ、間違えた」などとつぶいやいて履きなおしたりしていましたが(笑)、いつの間にか、自然に右足から入れるようになりました。毎日何回もすることですが、1ヶ月以上はかかりました。でも、習慣になれば、その方が自然で気持ちがよくなります。
良いことを習慣にするにも、同じくらいか、それ以上の時間がかかります。忍耐が必要です。でも、悪い習慣を良い習慣にすることは本当に大事なことです。そのためにも、「人間は習慣を変えられる」ことを知ることは必要なことだと思います。みなさんも、こんな実験から始めてみませんか? そして、見事習慣を変えることができたら、今度こそ自信を持って、本当に良い習慣をつけましょう。
|
|
枝 6 / 節 12 / ID 7795 作者コード:kamo
|