先日先生とうちのチビは近所のMuseum of Natural Historyに行きました。うちのチビは恐竜の骨や化石をみてもチンプンカンプンで(当り前?)、ちょっと期待外れだったのですが、先生本人が楽しんだので良しとしています。中でも面白かったのは宝石の原石コーナーです。金、ダイヤモンド、サファイア、ルビー、トパーズ、トルマリンなどお馴染み(といっても、もちろん全部もってるわけないんだけどネ)の宝石の原石はその大きさに驚いてしまいました。その大きな原石と小さな宝石を見比べながら、色々考え込んでしまいました。大きな原石を磨いて磨いて小さくしていって、最後に金銭価値がでるまで輝きを持たせるということもわかるんだけど、先生はなんとなく、原石でも十分にきれいじゃないと思ってしまったのね。光るモノを秘めているというだけで、無理やりに発光することを強いられていない原石には頑固さが感じられたのです。おしゃれなカットをされているプードル犬よりも、見た目不細工なパグ犬にも愛嬌があるような感じと同じかな。
人間にも当てはめることができそうですね。よく、子供は「宝石の原石だ」といいます。磨けば磨くほど能力を発揮するものだと。確かに、そのとおりです。でも、早くから研磨しすぎてしまって、とある能力しか秀でなかったらどうしよう?もしくは、自分の能力を信じて、頑固に“出し惜しみ”をしてしまったからといって、人生の“金銭価値”は下がるのかしら。違うと思うな。“光る”能力を信じて、自分から発光する時期や条件を虎視眈々と待ち受ける頑固さがあれば、大石蔵助があだ討ちができたように(変な例だなぁ)、ものすごい光を発することができるんじゃないかしら。焦らないこと、これも人生のある場面ある場面で忘れがちだけど、大事な能力なんだよね。宝石の原石を見ながら、ふと思いついたことでした。
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枝 6 / 節 13 / ID 7902 作者コード:nakahi
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