4月に種をまいた「ミニトマト」が今、かわいい黄色の花を咲かせています。実をつけるのが楽しみです。(^^)
先日、わが家にブラジルの男性が2名、遊びにきてくれました。私の中にあるブラジルのイメージといえば、「サッカー、サンバ、リオのカーニバル」ぐらいのもので、ブラジルの人はみんな陽気でダンスが大好きなんだろうと、勝手に思い込んでいました(笑)。しかしわが家のお客様は、お二人ともとても奥ゆかしく、紳士的な方でした。当たり前のことなのですが、やはり人それぞれなんですね。
ブラジルで話される言語は「ポルトガル語」です。「英語は世界の共通語」などと言われますが、英語を話す人の割合はせいぜい全世界の25%程度で、英語が通じない人のほうが多いのです。(実際お二人には、英語はまったく通じませんでした。)
私もお客様を迎えるまでに、少しでもポルトガル語ができるようになりたくて努力はしたものの、結局は会話ができるレベルには程遠く、お客様の方が日本語を話してくれました。(残念!!)
日本に来られてまだ数ヶ月なので、通じない言葉もたくさんありましたが、さほど気にならず、一緒にゲームをしたり、折り紙をしたり、料理の手伝いをしてもらったりと、とても楽しい時間を過ごすことができました。
帰り際に一人の方が、私に言ってくれた言葉です。
「ブラジル、ドウロ、ハバ、オオキイ、ニッポン、ドア、タナカサン」。
文字だけ見ても、きっと何のことだかわからないでしょう? 当然です。でも、私にはよくわかりました。
「ブラジルと日本は離れていて、遠いけれど、(彼の)うちのドアを開ければ、すぐタナカさんがいる。いつでも会えるんだよ」。
彼はゼスチャーを交えながら、何度も何度も繰り返し言ってくれました。彼の知っている日本語すべてを使って、気持ちを伝えようとしてくれたのです。たった数時間を一緒に過ごしただけなのに、心が通い合ったことを感じ、本当に嬉しく思いました。
言葉とは、気持ちを伝えるための道具であって、その道具がうまく使いこなせないことは問題ではない。気持ちを伝えるのに尻込みする必要などないのだ。自分の言葉で、思いのままを表現することが大切なんだ…と、そのとき強く感じました。そして彼の言葉はどんな流暢な日本語よりも、確かに私の心に届きました。
うまく話そう、うまく書こうとすると、かえって何も出てこなくなるという経験はありませんか?
作文を書くときには、「いつ」「どこで」「何をした」という最低限の説明はもちろん必要ですが、いちばん大切なのは、自分が「何を感じたか」を伝えることです。
自分の気持ちや、考え方、感じたことは自分にしか書けないのですから、少々文章がめちゃくちゃだなあと思っても気にせず、どんどん表に出しましょう!(笑) 上手・下手の問題ではないのです。みなさんの心の中にあるものは、どれもが『宝物』なのですから・・・。
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枝 6 / 節 12 / ID 8324 作者コード:tama
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