「脳」が流行っていますね。本屋さんにいくと「脳」とつくタイトルが目につきませんか?『自分の脳を自分で育てる』『脳力UP!』などなど。先日、子供が通う小学校で講演会がありました。川島隆太先生の講演会、そうです、これら脳ブームの権威ともいえる先生です。本物見たさの野次馬根性でいってきました。
講演会の内容は、
「脳の中の前頭前野を鍛えましょう。鍛えるためには読み、書き、計算が大切です。」
と、著書で繰り返されているものでしたが、「言葉の森」に入会している保護者の方と共有したい知識を得たので、ひとつだけお知らせしておきます。
「子供の脳はどんなときに活発に働いているか?」
調べてみると、親と一緒に調理をしたり、親に学校での出来事を話しているときなど、親と関わりをもつときなのだそうです。親子にコミュニケーションが生まれるとき、子供の脳は活発になる。コミュニケーションの重要性を子供の脳を育てるという点から説いておられました。
みなさんは、子供が長文音読をしているときは、どうされていますか?
「読みなさい。」
と言って長文集を子供に手渡し、子供が読み始めると安心して家事を続ける、という具合でしょうか?それとも家事をストップして、耳を傾けるほうでしょうか?
川島先生は脳を鍛えるための音読では、「家事の手を止めてきちんと聞くように」と、注文をされました。親は、
「ああ、また同じものよんでるな。」
と家事をしながら子供の音読を聞き流さないように、と注意されました。子供の声に耳を澄まして、きちんと向き合って聞いてあげる。音読をとおして親子でコミュニケーションを図るように、ということでした。
「たった5分です!」
来月から長文を読んでいるかのチェックを行います。「言葉の森」での長文音読の励行は、国語力をあげることにありますが、それが脳のトレーニングにもなるなら言うことありませんね。そしてこの音読トレーニングをきちんと親が支えてあげると、より効果があがるというら試さない手はありませんね。
読ませっぱなしにせずに、是非家事の手をとめて聞いてあげてください。長文音読は親子の共同作業です。そして読んだときには思い切りほめてあげましょう。
さあ、2006年は音読元年ですよ!
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枝 6 / 節 12 / ID 8830 作者コード:souyo
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