「ことわざ」は諸説によると「言葉の技(ことばのわざ)」なんだそうです。作文の中にピリッと香辛料のようなスパイスを効かせるひけつになりますね。
あなたはいくつのことわざを知っていますか?五つ以上言えた人はすごいぞ!思い浮かばなくなったら、おうちの人に聞いてみましょう。いくつ知っているか、知恵比べをするのもいいでしょう。もっと知りたくなってきたら、調べてみましょう。本やインターネットなど情報はいくらでも手に入りますよ。夏休みを利用して、ことわざ辞典を自分で作るのも面白いですね。
先日「外国のことわざ」(アリス館:北村孝一 著書)に興味深い内容がありました。 言葉が万国にあるということは、ことわざもそれぞれあるということです。おうちの方は英語の時間に英訳を習った方も多いかもしれません。以下のことわざは実は海外から日本に入ってきたものと知ってびっくりしました。
・おぼれる者はわらをもつかむ ・豚に真珠 ・二兎を追う者は一兔をも得ず ・一石二鳥 ・鉄は熱いうちにうて ・・・
それでは、いくつか海外のことわざを紹介します。ことわざで世界一周旅行へご招待!
「馬は四つ足でもころぶ」 (ヨーロッパ、アフリカ地方):馬が転ぶ場面はあまり見かけないかもしれません。四本足の馬でも転ぶ、ということは二本足の人間が転ぶのは当然だ、ということ。「猿も木から落ちる」「弘法も筆の誤り」と似ていますね。少しくらいの失敗は笑って許すことが出来る心の広さをあらわしていますね。一方こんなことわざもありますよ。
「ろばでも同じ石につまずかない。」(フランス、イタリア):一度の失敗をくりかえすのはろばよりも劣る、ということかな。これは失敗を何度もくりかえさないように、といういましめの意味があるようです。
「日が照るうちに干し草を作れ」(イギリス)「思い立ったが吉日」(日本)「雨の降っている内に水瓶を満たせ」(トルコ)「ねんどがしめっているうちにこねよ」(南アフリカ)それぞれの国の気候もことわざと大きな関係があるようですね。
☆ことわざ大好き親子の会話☆・・・言葉の森のしおり先生からの電話の直後編・・・
母「さあ、日が照る内に干し草を作れ、と言うし、すぐに作文に取りかかったら?」
子「学道に王道なし、一休みしてよく考えるよ。」
母「そんなこと言ってこの前みたいに居眠りしないでよ。ろばでも同じ石につまずかないわよ。」
子「馬は四つ足でもころぶんだよ。たまの失敗は大目に見てよ。」
母「んまあ(ダジャレ)なんですって。」(怒)
子「母さん、鍋がたぎっているよ。」
母「あらあら、大変・・・!」
子「小さな鍋はすぐにたぎる、と言うことわざはまさに母さんのことみたいだなあ。今日の作文のネタがひらめいちゃった。さあ、鉄は熱いうちに打て!」(笑)
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枝 6 / 節 1.015 / ID 10100 作者コード:siori
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