今回は、保護者の方向けに書きます。
「学校で書く作文と言葉の森で書く作文が違うんです。量も内容も学校のは言葉の森で書いているのほど書けません・・・。」
7月のある日、あるお母さまから質問を受けました。因みにお子さんはとっても楽しくて生きる力に満ちあふれている男の子です。この月の作文もタイヤがパンクしてしまったエピソードで「たぶん自転車がパンくってパンクしたのだろう」というように、こちらが笑いすぎてひっくり返るぐらいセンスのあるダジャレを書いてくるという具合にです。その時は、お母さんとの間では、「学校と作文教室では建前と本音というものがあってなかなかのびのび書きにくいのかなあ」という結論に終わりました。
ですが、その日布団に入ってからふと「そういえば、Aちゃんのお母さんもB君のお母さんもちらっとそんなことを言っていたなあ・・・」と思いだし・・・ガバッと布団を蹴飛ばし、勢いHPで中根先生に質問してみることにしました。
その答えは・・・「実力が付いてきたら、学校も言葉の森で書くのも同じになる」
「言葉の森の指導では、項目や字数を明確にしているので、子供もそれに沿って書くことができますが、通常の学校の指導では、そういう項目や字数の指示がないので、子どもが目標をもって書くことができないためです。
つまり、言葉の森の指導では、子供の実力+αの作文を書いていますが、学校の指導では子供の実力の作文しか書いていないということです。
これも、長年続けていくうちに、実力自体が向上してきて、学校でも同じように書けるようになります。」(中根先生)
ということでした。もちろん、学校では本音が出しづらいということもありますが、作文の書き続け実力が付いてくれば多少ダジャレは軽くするにしても(笑)、学校でも同じように上手に書けるのでしょう。私は国文科出身で「論文・作文の書き方」の授業も選択で取りましたが、今思えば、言葉の森の<<項目>>で勉強していたら、もっといい卒論が書けたのになあ(ちょっと負け惜しみ^^;)と思うくらいです。(でも本当です!)正直、小学校高学年、特に中学生ぐらいになると大学生もしのぐ作品を書ける子がかなりいるのに驚く次第です。これこそ飛び級ですね。「項目の継続は力なり」です。
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枝 6 / 節 10 / ID 11491 作者コード:hira
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