2007年10月27日の日経新聞「プラス1暮らし委員会」に《まちがって使っていた四字熟語》というタイトルが掲載されていて、たいへん興味深く読みました。私自身、小中学生のころ、下記のような言葉を耳にするたびに、同じように誤って解釈(かいしゃく)していたことがあるからです。高校、大学へと進み、学ぶうちに、さすがに間違った使い方や解釈はしなくなりましたが、今でも多くの人が間違えやすい言葉のようです。
【小春日和】正しくは、初冬のよく晴れた暖かい日のことです。ちょうど今月末から、師走の中頃、こんなおだやかないい日がありますね。決して春先のことではありません
【意味深長】意味に深みがあり複雑なことが正しいのに、意味を慎重に答えることとして使っている人もあるようです。
【名誉挽回】名誉を回復することを、「汚名挽回」と作り変えて文章にしてしまう事例があります。
【順風満帆】船の進む方向に吹く風に向かい、帆を上げることで、物事が絶好調に進んでいくときなどにこの言葉を用いますが、「じゅんぷうまんぽ」と読み間違える人がいます。正しい読み方は、『じゅんぷうまんぱん』なのです。
【台風一過】台風が過ぎ去りすっきり晴れることの意味です。
【天地無用】梱包(こんぽう)した荷物を、天地をさかさまにしてはいけないというのが正解。どちらが上でもかまわないと意味を取り違えては、たいへんなことになりますね。
他にも数え上げればきりがありません。仲間と話すときのギャグにはなりますが、やはり、文章を書いたり、書物を読んだりする上で、四字熟語やことわざの意味を正しく理解し、使っていくことは、日本人にとって、母国語を大切にする原点なのだなと強く感じました。
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枝 6 / 節 13 / ID 11732 作者コード:miki
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