小動物を飼っていると、自主性に任せることの大切さをよく感じます。
手っ取り早く言うことを聞かせるには、禁止や命令や強制が役に立つように見えますが、強制を続けていると、強制でしかコントロールできなくなります。
これは人間でも同じです。
しかし、自主性に任せるというのは、放任ではありません。自主性と放任の違いは、自覚の有無です。
自主性を育てるには、子供の成長のかなり早い時期から取り組む必要があります。
まず、自主的に行うことの大切さを、言葉で自覚させるようにします。
次に、実際に自主性に任せるようにします。最初は、自主的にやりやすいところから始めることが大事です。ハードルの高いことを最初から要求してしまうのはよくありません。
そして最後に、自主的にできたことを褒めてあげます。
たまに、短く厳しく叱ることはあるかもしれませんが、年中小言を言うような叱り方はしません。
勉強も、やることとやる時間を決めて、本人が自主的にやれるようにします。
そして、自主的にやることの大切さを、言葉で折に触れて自覚させるようにします。自覚をさせるという働きかけがなければ、ただの放任になってしまうからです。
自主性に任せていると、なかなかやり出さないことがあります。それでも気長に待っていることが大切です。
しかし、最後までやらなかったとしたら、それはきちんと叱らなければなりません。
そして、なかなかやり出せなかったということは、多くの場合ハードルが高かったことが原因ですから、分量を減らすなど、自主的にやりやすい仕組みに変えておくことです。
勉強は、中学生の後半以降になって本人が本気になれば、親が止めてもやるようになるものです。
そのためにも、小学校時代は、勉強をさせることではなく、自主的にさせることを重点にしておく必要があるのです。
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枝 6 / 節 10 / ID 21044 作者コード:
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