暗唱力があれば、作文はいくらでも上手に書けるようになります。
また、数学の成績も、英語の成績もいくらでも上がるようになります。
担当の先生が毎週電話で暗唱チェックをすれば、家庭でも毎日の暗唱が続けられます。
更に、その暗唱の成果を、暗唱検定で定着させれば、確実な実力がつきます。
しかし、まだこの暗唱の効果を知らない人が多いので、このあと何回かにわたって暗唱の話を掲載します。
ただし、暗唱の勉強をスタートするのに最適な学年は小学2年生より前の学年です。
小3以上になると、学年が上がるにつれて新しく暗唱の練習を始めるのは難しくなります。
そのときには、親も一緒に暗唱の練習をしていくといいのです。
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言葉の森は、20年以上も前から音読指導を作文学習の中に取り入れていました。
それは、作文は書かせて直す指導だけでは不十分だとわかったからです。
読む力の土台がなければ、いくら直しても作文は上手にならないのです。
読む力がつけば語彙力もつきます。すると、表現の工夫もできるようになり、深く考えることもできるようになり、自然に作文のレベルが上がります。
そういう状態で、難しい課題の作文をかくと、文章力も思考力も伸びていくのです。
しかし、ここに難しい問題がありました。
音読は、本人に任せていてはなかなか続かないのです。
そのいちばんの理由は、やったことがあとに残らない勉強なので張り合いがないからです。
そして、同じ文章を何度も読むので、飽きるのも早いのです。
家庭でお母さんやお父さんが徹底して音読をチェックするのでなければ、子供は自然に、あとに残らない音読よりも、あとに残る問題演習のような勉強をやりたがります。
そして、そういうあとに残る勉強の方が、やった感じがするので、お父さんやお母さんも問題演習のようなものの方を重視するようになってしまうのです。
音読は、作文教室の先生がいくら厳しく言っても、子供はやるようにはなりません。
それは、やはりあとに残らない勉強なので、やったかどうかがチェックできないからです。
「ちゃんと音読してくるんだよ」
「はあい」
「今週の分、音読してきた?」
「はあい」
「毎日、朝ごはん前に音読するんだよ」
「はあい」
と、全部、いい返事をしますが、1週間毎日音読している子はほとんどいませんでした。
やるとしても、せいぜい授業が始まる直前に読むぐらで、しかも黙読の飛ばし読みのようなことも多かったのです。
お母さんに、音読をするように頼んでも同じように、
「毎日やっているみたいです」
「そうですか……」
「自分の部屋で」
自分の部屋で音読などするわけがありません。
親が近くにいて聞いていなければ音読は、まず絶対にできないのです。
なぜ、親のいる前で音読をしないかというと、音読をすれば必ず親に注意をされるからです。
なぜ親がすぐ注意をするかというと、親自身が子供時代に音読をした経験がないので、子供の音読をしているときの気持ちがわからないからです。
このような事情のために、効果のある音読がなかなか普及しない状態が続いてきたのです。
そこで、言葉の森が考えたもうひとつの方法が、音読と並行して暗唱をすることでした。
しかし、暗唱と言っても、方法論がなければ子供は途方に暮れてしまいます。
そこで、江戸時代の教育書「和俗童子訓」をヒントに、100字を100回繰り返し音読して暗唱するという方法を現代風にアレンジして、約1,000字の文章を1ヶ月かけて暗唱する方法を開発しました。
これなら誰でも暗唱ができるようになるのです。(つづく)
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
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コメント欄
暗唱は、幼稚園年長や小1ぐらいから始められます。
しかし、もっと早く、子供がまだ字も読めない小さいころからでも、親が暗唱の練習をするという形でやっていくといいのです。
そうすれば、読み聞かせの代わりに暗唱を聞かせてあげることもできるので、読み聞かせの本を持つ手がくたびれるということもありません(笑)。
たぶん、昔の、電灯がなく本もない時代の親子の関わりは、そういう形で行われてきたのだと思います。
この4月に暗唱検定を始めたときは、検定試験に参加できる子はまだほとんどいないと思っていました。
ところが、蓋を開けてみると、次々と暗唱検定に挑戦する子がいたので驚きました。
その子たちは、暗唱検定がある前から、ずっと家で暗唱の自習を続けていたのです。
そして、10月の時点で既に22人の子が、約3,000字5分の暗唱検定に合格しました。
今はまだ多くの子が小学校中学年程度ですから、暗唱ができてすごいというだけですが、この子たちが中学生、高校生になり、この暗唱力を生かせるようになると、勉強面では余裕の好成績を維持できるようになると思います。
そして、その余裕を、自分らしい個性を伸ばすことに生かしていくといいのです。
小4の娘も暗唱を頑張っていますが、やはり、もっと小さいときの方がすんなり覚えてたような気がします。どうも古文などは「これはどういう意味か。何を言っているのか」と考えてしまうようなのです(笑)。
親も一緒に暗唱をがんばってみます!
暗唱は、学年が上がるほど苦労する生徒が多くなりますね。覚えようとせず、ただひたすらお経のように読むのがコツなのでしょうね。
親の都合で海外在住を余儀なくされた小5の女の子。0から始めたスペイン語でしたが、小6の終わりにクラスでトップクラスの成績に。秘訣を聞いたら、教科書ぜんぶ暗記しました、と・・・。
2020年にはセンター試験もあり、考える力がますます重要になりそうですね。
すみません、コメント入れる記事間違えました。
親の都合で海外在住を余儀なくされた小5の女の子。0から始めたスペイン語でしたが、小6の終わりにクラスでトップクラスの成績に。秘訣を聞いたら、教科書ぜんぶ暗記しました、と・・・。
自分が好きだと思う文章を暗唱していくことも楽しいと思います。
また論語なども子供たちにとっては、外国語のようで楽しいようです。娘が通う学校でも論語の暗唱が課題として出されました。
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