| 超一流 |
| アジサイ | の | 谷 | の広場 |
| たこ星人 | / | こむ | 中2 |
| 一流ホテルは「仕出し屋」に傍若無人に振る舞ってもらうよう頼み、それを |
| ホテルの人が「周囲のお客様が迷惑をいたしますから」と注意し、「周囲の客 |
| 」がホテルでしてはいけないことを学ぶのを期待している。 |
| ホテルのロビーでは「ボーイに向こうからやってこさせる」のでなければな |
| らない。それが一流ホテルのロビーを使用する一流の客のやり方なのだ。 |
| しかし、それが上手くいかない。タイミングを外すと空を切ってしまう。た |
| だし、それが成功したときの感動は、得もいわれない。 |
| そして、教えられた通りにトイレに入って、洗った手を拭いながらでてくる |
| と、そこに、くだんのボーイが立っている。「お客様。お客様こそ、ホテルの |
| ロビーを利用なさるにふさわしい方と御見受けいたしました。ついては明日よ |
| り、ホテルになれてないお客様のための模範としてロビーに座っていただけま |
| せんでしょうか。」 |
| つまり、何事かを学ぼうとしている人が本来の客で、「どうしようもない田 |
| 舎者」と「これこそが都会人」は実はホテル側の「雇われ」なのだ。 |
| つい最近、「はじめてのおつかい」とかいう番組で、ちっちゃい子供1人( |
| 2人)だけでお使いに活かせる番組があった。そのとき、バスに乗らずにどこ |
| かへ行こうとする子にバス停の場所を教えるために子供のそばでカメラをまわ |
| している人2人が「バス停何処でしたっけ?」「あっちのほうですよ。」と会 |
| 話をした。あれには「いいアイデアだな。」と思った。 |
| 何度も失敗を繰り返しながらものごとを学ぶやりかたもあるが、人の例を見 |
| てものごとを学ぶやりかたもある。 |
| しかし、何度も失敗を繰り返すときりがないので、人の例を見てものごとを |
| 学んだ方がよいのである。 |