| 食後のできごと |
| イチゴ | の | 森 | の広場 |
| ナズナ | / | あもせ | 小4 |
| 「うわ~おいしそう。」 |
| イタリアの夕食で、食後のデザートの時が来たのです。私が最も食べたかっ |
| たぶどう。きっとおいしいに違いありません。 |
| 運んで来てくれたお姉さんは「プクプクノホッペタデスネ。カワイイヨ。」 |
| と言って本当はぶどうだけだったはずのデザートをイチゴまでのせてくれまし |
| た。私はこれをみんな一人で食べるつもりでした。 |
| けれど、イタリアのくだものは日本とちがってイチゴはすっぱくて、ぶどう |
| は大きいけれど皮がほとんどでした。ついでに種はいっぱい入っていていちい |
| ちださなければならないのです。ただのデザートに十分も二十分もかかりまし |
| た。 |
| いっしょにでかけたおじいちゃんとおばあちゃんとお父さんとお母さんもそ |
| のデザートを食べるのを手伝ってくれました。 |
| 私はただのデザートに真剣になっているみんなを見て、おかしくてたまりま |
| せんでした。 |
| 食べ終わってからさっきのお姉さんが来て「カワモタベテクダサイヨオイシ |
| イデスヨ」と言いました。こう言われてしまえば食べるしかないとおもって、食 |
| べました。 |
| やっと食べ終わったとおもったら、今度は「タネモタベレマスヨタネダッテ |
| オイシイヨ」と言われました。私はいつになったらホテルに帰れるんだ!とお |
| もいました。 |
| 食べ終わった時はみんなふらふらしてしまいました。 |
| あの時の出来事はホントに面白かったな、と思いました。 |
| もうひとつ、毎日の夕食にもいい所があります。それもデザートです。なぜ |
| ならてれびをみながらでも食べれるからです。おもしろいてれびが放送されて |
| いたら、見ながら食べることができます。が、やっぱり私はあの夜のできごと |
| が一番面白かったかなあと思います。 |
| あの夜のように面白い夕食はもうニ度とあることの無い出来事だと思います |
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