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アジサイ | の | 空 | の広場 |
臣 | / | きわ | 大4 |
今日の社会は高度情報化社会と呼ばれ、私たちは多くの情報にかこまれてい |
る。そのために、私たちが選ぶことのできる選択肢は増え、多様化、個性化が |
叫ばれるようになった。しかし、現実には「宇田ヒカル」、「団子3兄弟」の |
ようなメガヒット、流行の一極集中といったような現象が生まれている。多様 |
化、個性化というのであれば、ヒットや流行も細分化されるはずではないのか |
。 |
その答えはなんなのか。それは、私たちが自分自身で考えることを忘れてし |
まったからである。この便利な世の中、旅行をするにしても、家を買うにして |
も面倒な手続きはすべて代行してくれるものがある。自分で苦労して行う必要 |
はないのである。そして、迎えた高度情報化社会。今度はあまりにも多くの情 |
報がありすぎて、自分で選ぶことができなくなってしまった。このことから、 |
多くの情報を選り分けてくれる本や雑誌、テレビなどの媒体に私たちは頼るよ |
うになってしまった。そして、その媒体が教えてくれた情報のなかで行動して |
、メガヒット、流行の一極集中が生まれてしまうのである。 |
では、私たちが多くの情報を自分自身で餞別できるようする。自分自身で考 |
える力を持つためにはどうすればよいのか。それは情報とは何かを考えること |
から始まる。情報とは何なのか。情報とは「イメージ」でしかすぎないのでは |
ないだろうか。所詮、自分で考えたことではないのだ。他人が見て、それを聞 |
いたにすぎない。それを「情報」だとして、私たちは信じてしまう。 |
たしかに、情報は私たちを便利にしてくれた。多くの知らなかった世界を教 |
えてくれた。 |
しかし、同時に私たちは考えることを忘れてしまった。一度、自分の頭で考 |
えてみよう。まず初めは、好きか嫌いかでも良い。そうすると、何か見えてく |
る。自分らしい考え方が生まれてくる。「情報」というイメージに接する、そ |
こで一度自分で考えてみる。そうすることで個性というものが生まれるのでは |
ないだろうか。 |