サングラスから考えられる日本の問題 |
アジサイ | の | 峰 | の広場 |
由樹子 | / | あるさ | 高2 |
最近は、サングラスがファッションの一部になっている。私も高校生になっ |
てからサングラスというものが以前よりも身近な存在になってきた。多分、雑 |
誌なんかにもよく載っているし、繁華街に出ることが中学の時より増えたから |
だろう。もう私達の間では「サングラス」と言うことは、いわゆる「ださい。 |
」という言葉に相当し「グラサン」と略されているほどだ。このように今は誰 |
にとっても身近なサングラスだが、考えてみれば昔はタレントなどプライバシ |
ーを守りたいと思っている人がつけていたものである。このような人達ではな |
くてもサングラスをつけている人が増えたり、流行したりするということは現 |
代の社会がプライバシーが守られにくい環境であるといえると思う。また、そ |
のような社会の中で、だんだん人間関係が希薄になってきているという問題が |
ある。 |
その原因として考えられるのは、現代人がプライバシーが守られにくい環境 |
で生活しているいう他に、受験戦争や両親の共働きなどで心のやすらぐ時間が |
少なくなってしまって、人と交わることができなかったり、人に嫌われるのを |
恐れ、あまり他人と深い話を熱く語ったりしなくなったからである。 |
また、今の学生はお金がなくては遊ぶことができない。私もよくカラオケや |
ショッピングに友達と出かける。お金を使わないのは、せいぜい家でどうでも |
いいような話をする時ぐらいだ。つまり、私達は普段遊んでいる友達とでさえ |
も友情と呼べるような付き合いをしていないのである。このように、現代の社 |
会の豊さが結局は人との希薄な関係を作っている多きな原因となっているのだ |
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確かに、私自身、こんな希薄な関係でも楽しい生活を送っているし、そのほ |
うがトラブルも少ない。しかし、みんながこのような関係で人とつきあってい |
たら、そのうち人の本当に思っていることが分からなくなって、人を信じるこ |
とが出来なくなる。「一人の敵も作らない者は、一人の友も持たない。」とい |
う言葉がある。このように、時には人に自分の思いを素直にぶつけ、喧嘩をし |
たりして本来の自分というものを表現することが大切だと思う。そうすれば、 |
だれもが信頼できる人間関係ができ、自分の世界も広がっていくのではないか |
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