| 秘密基地 |
| アジサイ | の | 森 | の広場 |
| 加恵 | / | られ | 小4 |
| <img |
| src="http://www.mori7.com/izumi/ib/ib000502/img20000523165159.gif"> |
| 「ここに、秘密基地をつくろう。」 |
| 一人の男の子が、いきなり言いました。 |
| 「こんなに広いし、みんなは、知っているから、すぐにみつかっちゃうよ。 |
| 」 |
| 「でも、秘密基地のことをだれにも言わなければいいよ。」 |
| ということで、私たちは、秘密基地をつくることになりました。私はその時 |
| 、男の子が三人、女の子も三人か、と思いました。 |
| でも、メンバーは、わるくありません。だって、クラスでいちばん体育の、 |
| できる男の子も、入っていたからです(少しらんぼう)。女の子だって、私が好 |
| きな子でした。 |
| 男の子たちは、さっそく木のえだをあつめて、へんなものをつくりはじめま |
| した。そして、私たちは、一人の男の子に、 |
| 「おまえらは、あのつるのぶらんこであそんでろよ。」 |
| と言われたので三人で、つるのぶらんこで、遊んでいました。私は、前にも |
| 秘密基地をつくったことがあったけれど、こんなにほんかくてきに、やったこ |
| とが、なかったので、びっくりしました。 |
| 「ちょっとこい、すごいだろう。」今にもじまんそうな、いいかたです。そ |
| してこの日から、毎週水曜日に遊ぶ約束をしました。その日、私は、とても楽 |
| しくて遊んだ数時間が、まるで三十分しか遊んでいないきがしました。 |
| でも次の週にいったら、みんなこわされていたので、男の子たちは、私たち |
| に |
| 「おまえらは、このまえ遊んでいたから、いいよな。」 |
| といって、私たちにやつあたりをしてきました。その時女の子たちみんなは |
| 、(だって男子たちが遊んでろっていったんでしょ。)って思ったらしいので |
| す。 |
| 今、そこの秘密基地は、草がぼうぼう生えています。 |