真面目に働くこととお金を運用すること |
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真面目に働くこととお金を運用すること |
矢崎 温子 |
一般に、日本の社会人は、真面目によく働くと言われている。世界的に見て |
も、他の国に比べて日本は有給休暇の取得日数は少なく、週休二日制もあまり |
定着していない。それほど日本人が真面目に働き、お金を作り出しているにも |
かかわらず、世界のお金の主導権を握っているのはアメリカ人なのである。 |
人は生活するために働く。けれども、日本人は生活のお金を得るために働く |
と言うよりも、真面目に働くことに価値があると考えている。真面目に働いた |
結果として、給料を得る。そして日本人はアメリカ人ほど消費家でもないので |
、貯蓄に回す。投資したり、運用したりしない。それは、消費家でないという |
だけでなく、上手な資金運用の技術や金融の世界を知らないからなのかもしれ |
ない。 |
私もその一人だと言えるだろう。アルバイトをして、お金もだいぶ貯まった |
。けれども運用の仕方を知らないので、持っているお金が有効活用されていな |
いのが現状である。それは、宝の持ち腐れである。宝は持っていても活用しな |
ければ意味がない。働くということはそれなりの時間を費やしていることにな |
る。働いた結果として得た物を、どう活かすのか、私達日本人の課題であると |
言えるだろう。 |
一方、アメリカ人は真面目に働くことよりも、いかに上手く運用するかとい |
うことに力を入れる。マネー経済の中で、働いてお金を作るのではなく、ある |
お金を利用してそこからいかに利益を得るかということを考えるのである。日 |
本人には難しい、お金の運用を実践しているのである。 |
確かに、真面目に働くことは大切な事である。なぜなら、それが社会の健全 |
性に繋がる だからだ。けれども、それにとどまらず、働いた結 |
果として得たお金をさらに独自に運用する力があれば、鬼に金棒である。お金 |
も時間ももっと有効に活用できる。結果として、世界の金融の主導権を日本が |
握ることになるかもしれない。私も、貯めたお金を無駄にしないように運用技 |
術を身につけていきたい。 |