得意分野を見つけること |
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人間得意とすることと不得意とすることがあって、自分が得意とすることをい |
ろいろな場面で活かしていったり、またそれをよい方向に伸ばしていき、不得 |
意とするものを克服していくことで更に人間は成長できるということであるよ |
うだ。 |
しかし、自分の本当の得意分野を見つけるまでは、自分の目の前にあること |
がらを一つ一つやりこなしていくことが必要だと思うのである。やる前から得 |
意、不得意を決めてしまっては、得意なことや興味のあることも見つからない |
ままになってしまうのではないか。 |
私は学校の選択授業で美術を選択している。 美術をとった理由は合唱が嫌 |
いなことと、、書道もつまらなそうだということであって、特に美術が得意と |
いうわけではなかった。しかし、実際に授業を受けてみると、面白くマイペー |
スでできた。6月に教育実習生が教えてくれる2週間ほどの期間があった。美 |
術の教育実習生が出した課題が、単行本ぐらいの大きさの箱を作ってそこに自 |
分がイメージするものを身近にあるものを使って作りなさいというものだった |
。僕はどんな物を作ろうかぜんぜん浮かばなくて、当日になって持ってきた材 |
料で考えついたものを作った。材料は銀色の折り紙、お菓子の付録についてき |
たキリンのおもちゃとその入れ物、道で拾った小枝と落ち葉、古い財布につい |
てたチェーン,それに絵の具であった。私がこの材料で思いついたイメージは |
、「動物園の孤独なキリン」というものだった。箱の内側に銀の折り紙をはって |
、天井だけに輝いている青空と太陽を作り、さびれた小枝とキリンのおもちゃ |
をのせ、キリンの首にチェーンを巻きつけ縛られ身動きの取れないキリンをイ |
メージした。教育実習生からとても誉められ、自分でも納得のいく作品が出来 |
た。その作品の点数は84点で美術を選択している一年生でトップの点数だっ |
た。その先生と出会えた事とその作品を作れたことはもしかしたら高校に入っ |
て一番素晴らしい出来事だったかもしれない。とはいってもまだ4ヶ月しかた |
っていないが。まだ、自分のやりたいことに結びついたわけではないし直接に |
は得意分野になったわけではない。だが、自分の将来を少しずつ見つけ出そう |
としている今、このことは自分の可能性を広げた。自分に与えられたチャンス |
はいくらでもあるのだから自分なりに一つ一つ一生懸命に取り組んでいくこと |
で生活は充実するであろうし絶対に何かを得られるのだといえる。聖書の言葉 |
に「たたけよ。さらばひらかれん。求めよ。さらば与えられん」という言葉があ |
る。結論を言えば、自分の得意分野に突き当たるまでいろいろなことに取り組 |
んでいくべきであり、そしていま、私は得意分野というのを見つける過程にあ |
る。この文章のテーマについては突き当たってからもう一度考え直したいと思 |
う。 |