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普通な作文
アジサイ の広場
たこ星人 こむ 中3
 生き物のように焔を上げ、やがて燃えつきて灰になっていくかつての火の姿
には、霊的な生命を予感させる存在感があり、すべての人々の心に、火の思い
出にまつわる様々な感情を呼び起こしてものだったが、そんな火との対話さえ
、最近では次第に忘れられていく。
 
 それにかわって、家庭のなかには、電気釜や電子レンジがあれ我、石油スト
ーブやセントラルヒーティングが普及しかつてのランプの焔のまわりに広がっ
ていた闇のしじまは消え失せて、いたるところに真昼のような人工照明の空間
が出現してしまったのである。
 
 昔の人はたき火を起こしてあったまり、火の粉が飛んできた時には「あっち
っち」と火を「生き物」として交流していた。
 
 しかし、今ではマッチ、ライター、原子力発電所などで火をコントロールす
ることが出来るようになった。
 
 かつての原初の火は、個人のレベルで向き合って対処することができたが、
このように社会化されてしまった現在の火は、時に個人の知らぬ所で暴発する
。ネットワークの規模が大きくなるほどその供給源と端末の間の階層的距離は
広がって、やがて個人の手におえないものになる。
 
 たいていの人は「総理大臣っていいな~」など思ってしまうのだが、実際は
総理大臣ほど危険な人はいない。たしかにいろんなものがすぐ手に入りそうで
いいのだが、いつ誰に撃たれるかわからない。
 
 けっきょくは自然で平凡な生活がいちばん幸せで安全だということだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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