アニメから学ぶこと |
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「フランダースの犬」は、私に多くの事を感じさせたが、自身で腰をすえて見 |
た最後のアニメになった。やがて子供を持つようになり、「アニメ」との付き合 |
いが再開し、子どものもの心がつきだすと「それいけあんぱんまん」を喜んで |
みるようになった。一九八八年の放送開始から十年近くたつが、バイキンマン |
と主人公たちの距離はちまらない。相手に何が不足でどうすれば歩み寄れて争 |
わずに済むのか問題を根っこから解決しようとする場面がこのアニメでは登場 |
しない。日本では、もめごとを「相手より強い力」や「他人の力」で解決してすま |
すアニメが多いが、もし、だれかにひどい目に会わせられている子どもがいる |
として、彼の元にアンパンマンは助けに来てくれないし、ドラえもんも近くに |
いない、となれば一体どうすればいいのだろうか。 |
アニメというのは小さい子どもの夢を広げる物であり、子どもが成長できる |
要素でもある。しかし、テレビアニメのストーリーは全くといっていいほど非 |
現実的で、しかも単純で最後は同じパターン。主人公が一発なぐって悪者はど |
こかに飛んでいき、ハッピーエンドである。主人公はいつもカッコ良くて強く |
て、弱い人の見方である。 |
しかし現実にはそんなことはありえない。それほど単純ではないし、誰が正 |
しいかという答えはどこにもなく、自分で立ち向かって悩んでいくからこそ何 |
かをつかめるのである。こういうことはアニメだけではなくドラマや映画や劇 |
などでも同じことが言える。筆者の言う通り、たしかにテレビアニメには人と |
人がじっくり向き合い、どうすれば問題が解決するのか、掘り下げて考える場 |
面がでてこない。 |
しかし、小さい子どもは少しずつ大きくなるにしたがって現実に触れ、アニ |
メだけが全てではないと判ってくるはずである。 |
いくら非現実的なストーリが良くないといっても、全てが現実的だったら面 |
白みなんてありえないであろう。子ども達が大きくなって、自分で現実的なこ |
とと非現実的なことが見極められるようになったら、それは成長の印であると |
考えて良いと思う。 |
アニメは誰もが通る通過点。強いて言えば次なる挑戦へのステップだと思う |
。私の小さいころの記憶ではアニメは楽しかったということだけだ。アニメは |
、「悪いことはいけない、いじめてはいけない。」というような単純なメッセー |
ジを子どもに伝えられれば、その役目は果たせていると私は思う。「親の心子 |
知らず」ということわざがあるが私に言わせれば「子の心親知らず」である。 |
私はあまり深く考えすぎなくても良いと思う。 |