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効力感 アジサイ の広場
Lisa あいす 高1

 自分のしたい活動や達成を選び、そこでの自己向上が実感されて、真の効力感というものは感じられる。人間は、環境に能動的に働きかけ、みずからの有
能さを伸ばそうとする傾向を持つ。管理社会から自由である子供に、この傾向は大きく見られる。しかし、現代の社会は子供も親に管理されているという面 で、この管理社会の中の一員となりつつあるのだ。もっと子供の思うままに行動させ、効力感を選られるようにすべきである。  

 そのためには、子供に自身をつけさせることが大切だ。人間というものは、実は単純な生き物であり、自分に自身がもてればいろいろなものに挑戦し、自
分自身を高め、様々なことで効力感を得ることができる。自身をつけさせる為には、まず子供がしたがるものに挑戦させ、成功することによって自身をつけ させ、また失敗することによって自分を向上させることが必要なのだ。私がアメリカに短期留学した時、最初はホストファミリーや、アメリカの高校生と英 語で自分の意見を伝えられるか不安だった。しかし、文法がめちゃくちゃでも、単語の使い方を間違っても一生懸命ジェスチャーを使いながらしゃべれば、 絶対相手に言いたいことが伝わるということが分かってからは、積極的に話せるようになった。少なくとも私はそう思っている。私のつたない英語でも相手 に通じるという自信がついたからだと思う。  

 また、社会の環境を変えることが必要だ。現代は「テストで良い点とったら一万円あげる」というような環境が作られてしまっている。その為、子供はお
金につられていやいや勉強することが多い。勉強することによって、本当にやりたかったことが出来なくなったりもする。これでは、真の効力感を得ること は出来ない。同じような事だが、親が子供に危険なことをさせない環境になりつつあるということもいえる。私の祖父は、心配性で私が小さかった頃、大き めの自転車を乗ろうとするととめられた。小さい子はさまざまなものに挑戦したがる。わたしもこの例外ではなく、大き目の自転車に乗ることをとめられた ことに、少しふてくされていたような気がする。挑戦することは良いことなのだ。失敗や成功を経験しながら人間は成長していくのだから。  

 確かに子供の思うままにさせておくと、とんでもない方向にすすんでしまう場合もある。しかし、それを率直に注意するよりも、自分自身ではずれてしま
った道からもどることも大切なのだ。「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値をもっている」というように、子供の価値観を尊重し、さま ざまなことを経験させ、多くのことで効力感を得られるようにすることが、大人の役目でもあり、社会の役目でもあるのだ。  

 
                                                 
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