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言葉と経験。 イチゴ の広場
優里 あまこ 中2

 言葉と経験。
 

 私たちは「手を上げよう」と思えば手が上げられます。なにも知らないのに、手が上げられるのは、実際に手を上げた経験と以前に手を上げた脳機能が無
意識のうちに働いて、ひとりでに手が上がるからです。このような随意運動は、「失敗」や「成功」でみられる現象に似ている。つまり以前に成功した経験 があると、そのときの脳の働きがひとりでに進行して、成功を重ねることになるからである。  

 人間の精神は、思いこむということによってすごい力を発揮できることがある。二週間ほど前の学校の文化祭で、吹奏楽部が演奏をした。引退した先輩達
にけっこう近くで聞いてもらえる機会なのだが、同時に先輩達がいたときと全然違うことをありありと思い知らされた。私は、文化祭の一週間前頃から、こ んな演奏を聞いて先輩達はどう思うだろう?きっと今年の二年は下手だと思うだろうな。とすごく不安だった。でもそんなこと考えてても上手な演奏に聞こ えるわけでもないし、きっとおっきな失敗をやらかすだろうなと思って、後ろ向きな考え方を改めた。そうしたら、文化祭で、おっきな失敗をやらかさずに 、自分の精一杯の演奏ができた。私は今年の文化祭で、不安は物事を悪い方に進ませ、自信は物事をいい方に進める。何事もやってみないと分からない。と いうことが分かったような気がした。動作というものは、経験と言葉が結びついて行動が起こるのだから・・・。  

 しかし思いこむだけではどうしようのないこともある。経験というものがないとどんなに思いこんでもできない。例えば、音楽の授業でやるリコーダーは
、比較的早くふけるようになる子と、なかなかできない子に分かれる。早くふけるようになる子は過去に<ふけた>という経験がある子で、<ふけた>⇒< できた>ということで、自分一人でできたという自信があるからだと思う。なかなかできない子はじぶんひとりでできるようになったという経験がないかぎ り、ふけるようになっても自信がつくのは無理である。  

 確かに思いこむというのも大事だ。しかし思いこむだけではどうにもならない経験などもあることも覚えておきたい。しかし<人間というものは結果から
ことのよしあしを判断する。>という名言があるように、何かをやるにしても結果が重要になってくることが多い。例えばテストの結果。だいたいの人はテ スト勉強をこれだけがんばったと言うより、テストの結果(点数、順位)を気にしている。だから<病は気から>ということわざのように、弱気な気持ちで は、いい方に進むはずのことだって悪い方に進んでしまうことだってある。これからはこれいじょう不安だからといって後で後悔しないように、やろうと思 ったことを精一杯やりとげたい。                                                  
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