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ある日、五つになった孫坊主からハガキが届きました。文面は「おようふく、ありがとう。そう」とただそれだけでしたが、この大小様々な十幾字かが、 |
思い思いの方角を向いて、ハガキからあふれ出そうに書かれていました。私は、それが嬉しくて嬉しくて長いこと自分の書斎に画鋲で止めておいたものです |
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この話で一番面白かったところはパソコンでうつ手紙と、手書きで書く手紙とのちがいである。パソコンなら、手間が省けるし時間もかからない。そのか |
わり、真心がこもっていない。手書きだと、面倒くさいし時間がかかる。そのかわり、真心がこもっている。このような微妙なところが面白かった。 |
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ところで今日似た話を経験した。それは作文である。聖書のみんなの作文発表のコーナーのところで手書だからこそ皆に読んでもらいたいと思われている |
のだと言うことがこの文章からわかっところが、パソコンがきだと、言葉の森に通っている人はパソコンの字をみなれているから、たぶん手書きの様子を見 |
たい(?)のだ。まるでずっと前の課題の手工業と機械工業の話と似ていた。 |
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この文章やみんなの聖書発表から、人間は見慣れないものを珍しく思いそれ(めずらしいか)によって好きだとか嫌いだとかが決まるんだなとしみじみ思 |
った。そう、機械工業なら同じ物をたくさん作れる。ところが手工業なら、オリジナル性がある。例えば機械は全く同じ行動をとる。ところが人間はそうで |
はない。人間が自分の指紋をこすりつけた。もう一回同じ場所をさわってみる。ところがそこについた指紋は「ずれ」がある。つまり、同じ行動かに見えて |
も、実はちいさくちがうのである。そこがオリジナル性である。逆に考えると機械は一ミリもずらさずに、全く同じにする。だから手紙や作文では手書のほ |
うが真心がこもっているというのである。そして最後に私は人間は珍しいものや見慣れないものや、またオリジナル性のあるものに深く興味を持つことがわ |
かった。だから手紙は手書が好きなのであろう。 |
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