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現代を生きるということ ウグイス の広場
はるる くあ 中1

 私たちの頭の中では、時間は過去、現在、未来に三分割される。現在とは、「予定されて未来」を指す。それなら未来とはなにか。本来の未来とは、なに
が起こるかわからない拘束されていない時間である。現代社会は子供たちから「漠然とした、定まらない未来」を惜しみなく奪っていく。  

 最近よく見かける「お受験」についてのニュース。母親たちは、競って我が子を一般的に良いとされている幼稚園に入れようとする。たぶんそのことを自
覚している子供はほとんどいないだろう。私はどうしても「お受験」や小さい頃からの(なんと0歳からというものもあるらしい)塾に好感が持てない。そ の理由は、子供に無理やり勉強させているように感じたからだ。まだ三歳にもならない子供たちが自ら勉強を選択するだろうか。子供たちにとって0歳から 三歳なんて、もっとも遊びたい時期ではないのか。もし子供たちがその時点での「お受験」を嫌がったら親はどうするつもりなのか。疑問ばかりが浮かび上 がる。確かに勉強は大事だ。お受験をして良い幼稚園に入って、良い小学校に入って、一流の中学、高校に入って、、、、、、。その後はどうなるだろう。 親や周りの人達から良い学校に入れといわれ続け、勉強ばかりを重んじられていってしまうのはどこかおかしい。勉強だけでは駄目なのだ。勉強と生きる知 恵と他人を思いやる心があってこそ、意味があるのではないか。  

 私の体験なのだが、私は中学校を受験した。だから当然塾にも通っていた。その時、私は何を考えて勉強をしていたのか。だぶん、ただ希望の中学校に行
きたいとしか思っていなかった。その希望の中学校というのはこれまた実を言うと深く考えていなかった。だからどうにかなるだろうと思っていた。しかし 、現実はそう甘くない。皆必死だったからだ。自らが受験を選択し、自らが本当に行きたいと思う学校を志望する。勉強も自発的にやる。私は同い年の友達 に感心した。この子たちは、自分で勉強しているんだ、と。当たり前のことに思えるかもしれない。でも、明らかに「お受験」とは違う気がした。まぁ、中 学の受験を親から無理やり受けさせられたという子もいたが、、、、、、。  

 私たちはこれから大人になる。そしてたぶん、子供ができる。その時私たちは何をすれば良いのか。それはまだ当分先のことなので具体的にはできていな
い。しかし、これだけは言える。その子供の良い所を伸ばしていく。私なんかは、どっちかというと、両親に自由なことをさせてもらった方だと思う。受験 だって一応は自分の意志があったつもりだ。名言からは「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考え るようになってしまう。」を引用する。私たちは、自分自身の意志で、本当の「現在」を生きていかなければならないと思う。  

 
                                                 
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