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少年犯罪 アジサイ の広場
仁彦 ふえ 相次ぐ少年犯罪の発生を受けて、11月28日午後の衆院本会議で「改正」法案が可決、成立した。少年法「改正」法案は、刑事処分を適用する年齢を現行の16 歳以上から14歳以上に引き下げ、16歳以上の重大な非行への刑事処分を原則化するなど、厳罰化をはかるものだ。しかし、各方面から抗議の声が上がってい る。その抗議は次のような理由からだ。  

 まず一つ目の理由は、この少年法「改正」法案は養育・教育・心理・医療・福祉・矯正など子どもにかかわる人たちの意見を十分聴くことなく、短時間の
国会審議しかなされなかったという点である。二つ目に、1980年代にアメリカが少年法の厳罰化を行って失敗したという歴史がある。実際にアメリカで 厳罰化が進行していた1980年代半ばから90年代半ばにかけて、少年の殺人は人口比で約2.5倍にまで増加した。そして最後に、少年犯罪の増加は少年だけに 責任がある訳ではないという点である。子どもは社会を映す鏡であるとよく言われる。政治の腐敗や汚職、リストラ・合理化による家庭破壊や就職難などの 社会の悪影響が少年犯罪の増加に関係しているとも考えることができる。  

 では、少年犯罪の増加を止めるにはどうすればよいのだろうか。私は子と親の関係についてもう一度考える必要があると思う。親は子供の受験勉強だけに
力を入れるのではなく、  

 子供のしつけや教育について考えるべきではないだろうか。少年犯罪も小さいころからの親のしつけや教育で防げることもあると私は思う。そのためには
、マスコミは残酷な少年犯罪が増えていて、その責任は少年にあるというようなことだけを報道するのではなく、子供のしつけや教育についても取り上げる べきだ。  

 
                                                 
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