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奇跡体験? アジサイ の広場
れもん ふれ 小3

 「えっ!うそ。」
 

 「あのマロンが!」
 

 「ストーブの前においてみてよ。」
 

 私の家では、ハムスターを七匹かっています。(八匹いたのですが、一匹は友だちの家にもらわれていきました。)今回は、「マロン」というオスのハム
スターのことを書きます。  

 ある朝のことです。私は、いつものように寝ていました。ここまでは、平日のいつもの朝とおなじです。でも、ここからがちがいます。いつもは、
 

 「あやちゃん、そろそろ起きて。」
 

 とお母さんが、ふつうに言うのに、
 

 「あやちゃん、起きて!たいへん。」
 

 と、少しあわてています。
 

 「何がたいへんなの。」
 

 と、わたしが、びっくりして聞くと、 「マロンちゃん見て。」 「ただ寝てるだけだよ。」
 

 マロンを見ても、ふだんのようにねているだけです。私が試しに起こしてみると、なんと、つめたくなって、かたまっているのです。前に、死んでしまっ
たハムスターも、つめたくなってかたくなっていたので、もう、マロンも死んでしまったんだと思っていました。 そして、学校から、帰ってマロンを見て みると、なんと、何もなかったように、起きて水をのんでいるのです。学校に行く前のマロンがうそのように…。 私はその時、マロンが元気に水を飲んで いることが信じられなくて、お母さんがマロンとにたハムスターを買いに行ったのかと思ってしまいました。でも、何度見ても、いつもの太っていて、茶白 で、二十四時間のうち二十時間ぐらいねる、オスのハムスター、マロンです。このハムスターは、いつものマロンだとわかりました。でも、学校に行く前は 、さわっても、さわっても、うごかなくて、エサをあげても、いつもはおきるのに、ぜんぜんおきないで食べようともしなかったマロンが、なんでこんなに 元気になったのだろうと、私は、まるで夢の世界に入り込んだように不思議な気持ちになりました。一日たってから、ハムスターの本を読むと、冬眠をして しまうことがあると書いてありました。でも、そのとなりに、冬眠したハムスターは、ほとんど死んでしまうと書いてあったので、ドキっとしました。  

 だから、今は、ストーブのある、あたたかい部屋にハムスターのケージをおいています。マロンは、冬眠をしてしまったけれど、死ななくてよかったです
。 これは、奇跡だったのかな…。   

                    
                               
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