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アナログとデジタル、それはものすごく対称的な仕組みである。アナログは、自然的な感じのことつまり、人間の考えそのままということだ。デジタルと |
は、電気の力つまり、自然的でなく、ちょっと硬い感じのことだ。こういうことは言葉にも同じ事が言える。アナログというのは、「適当」、「まあまあ」と |
いうような自分だけ分かるような、量、感情等が表せる。しかしあいまいだ。デジタルは、「机の上」や、「服の積んである所の上から十五段目」などちゃん |
と厳密なことが言える。 |
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このように、あいまいなことを言うより、ちゃんと厳密に、具体的に言葉を喋ることが大切だ。 |
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その理由は、第一に、あいまいな言葉を喋ると大きな誤解を招くことがあるからだ。例えば、AさんとBさんがいるとする。Aさんは、とても厳密な人で、い |
わば、デジタル的な人というべきだろう。Bさんは、ネジが一本いかれているような人で、意味不明な言葉を使っている。これはもちろんアナログだろう。そ |
のAさんとBさんが、たまたま同じ電車に乗ろうとしていた。そしてAさんが、となりにいたBさんに、次の駅までどのくらい時間がかかるのか聞いた。 |
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「すいません。つぎのC駅にはどのくらい時間がかかるのかごそんじでしょうか。」 |
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「つぎの駅まで? うーんまあもう少ししたら来るでしょう。」 |
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「もう少しってあと何分後ぐらいですか?」 |
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「もう少しといったらもう少しでしょう。」 |
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「もっと具体的にお願いします。」 |
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しかし、このあとずっと、Aさんは何分後につくのか聞きつずけたが、あきらめて座ろうとした瞬間に、C駅から発車してしまい、とても空しく覚えた。こ |
のように、あいまいと、厳密が合わさったとき、ちょっとしたずれから、思わぬハプニングが発生する可能性があるのだ。 第二に、厳密に言うと、目標がはっきりするからだ。例えば新年、今年の抱負を考えるときに、勉 |
強をがんばるとか、そういう単純なことが多いのである。そして、改めて具体的にどうするのかというとみんな黙り込んでしまう。つまり、厳密に言わない |
と、結局今年の抱負が達成されなくなることにつながることだと思う。 |
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確かに、アナログも味が出ていいが、「短いスピーチが長いスピーチよりも難しいのは、言い直し |
がきかないからである。」という名言のように、厳密、そしてデジタルが大事なのである。 |
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