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厳密 |
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の広場
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エガ |
/ |
てせ |
中1 |
科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とあるコトバが厳密に一対一に対応しているならば、誰が現象を記述しても同じ記述になるはず |
だ。コトバの表記はいい加減であると言う。イヌのことをイヌと呼ぶのは適当に決まったのであって、別にさしたる理由があるわけではない。別の表記、た |
とえば、イコでもイポでもよかったのだ。それが証拠に英語ではdogという。これをコトバの(表記に関する)恣意性と言う。この話は誰にでもよくわか |
る。 |
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確かに、イヌという言葉は、地球ができたときから決まっていたわけでもないし、ましてや、私たちのいう「イヌ」という言葉は、イヌ自身でつけた名前で |
はない。しかも、英語では、「dog」という。このことで分かるように、言葉というものはとてもあいまいである。しかし、この、「イヌ」や「dog」 |
という言葉を、厳密に言え、と言われたらどうだろう、なんて言えばいいのか分からないはずだ。だが、この言葉のあいまいさを取り消すために、厳密に言 |
う、ということは非常に重要になってくるのだ。しかし、厳密に言うということがなぜ重要なのか?その理由は二つある。 |
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第一の理由に、あいまいな言葉で言うと、誤解を招くからである。私たちが試験前になるとよく、「いい点取るためにすごく頑張れ」、のような言葉に似 |
たような言葉を耳にしないか?私も自分の親に言われたことがある。しかしその言葉を言われる度にいつも思う。私にとってすごくガンバレとはどのくらいな |
んだろう。せめて90点取れ、といわれたらどのくらい勉強したらいいかわかる。このことを気付かないで自分なりにがんばって50点という点数が出たら |
どうだろう。自分なりにすごくがんばったのだからすごく頑張れ、といったものも文句を言えないはずだ。このように、良い点を取ろうと思っても、すごく |
ガンバレ、という言葉では、人によってがんばり方が違う。決まっていない言葉は、個人差によってズレが生じるのだ。 |
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厳密の言葉で言うと目標が決まるからである。また、テストの例で言おう。さっきいった、「すごく頑張れ」ではなく、「90点目指せ」だとある程度の |
目標が決まる。しかも、個人個人に生じるズレがなくなる。私もこういう体験がある。私はテスト前に、とにかくガンバレ、に言われたことがあった。しか |
しとにかくガンバレって言われてもまったくやる気が起きなかった。しかし、90点目指せ、といわれたらなぜか無性にやる気が起きたのだ。 |
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確かに、あいまいな言い方も、味があっていいかもしれない。しかし、やっぱり厳密に言うもは大切である。 |
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