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杉田大岳 |
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うい |
高1 |
旅は日常の惰性的な生活に閉ざされた心を、開かれた、予感に満ちたものにする、異次元への飛翔ともいうべきものだ。人は旅に際して我が身を見つめる |
ようになる。そして、感受性を取り戻させる。そして、旅には好奇心という感情がもっとも強く働く。その好奇心、特に知的情熱としての好奇心は、あらゆ |
る文化や学問の原動力である。関心こそが知を拓くのだ。 |
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私は知識よりも、生きた関心が大切だと思う。その方法としては第一に、目標、意義を持つことが大切だ。私も小学校で、工場に自動車の見学に行ったと |
き、今思えば、自動車のオートメーション化を考えるという主旨だったのだが、何の目標も持っていなかった当時の私は、溶接時に放たれる火花ばかりに気 |
をとられていた。あのとき、もし私が自動車整備士になるのが夢であったのなら、そのときの体験は現在よりも大きなものになっていたに違いない。 |
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関心というものは、昔から永きにわたって発展という言葉と、深い関連があった。前漢の武帝は大宛に優秀な馬がいるということを聞きつけ、彼らを討伐 |
し、汗血馬を奪い、大きな収益を得た。また、織田信長は鉄砲を戦に導入し、大きな成果をあげた。これらのことは、彼らが大きな好奇心を持って、関心を |
傾けたことによるためである。発展はこのように関心によってもたらされてきた。 |
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確かに、知識は人間にとって大切なものだ。しかし、関心はその知識をも凌駕する、人間発達の根本原理である。関心を持つことで、今まで自分にとって |
無駄だと思っていたものが、非常に大切のものであると感じることがあるし、何よりも、事にあたることが自分の意志であるということが、自分を納得させ |
ることになる。 |
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