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勉強について エンジュの広場
しっぽほし中1

 この文章では、勉強は本来楽しいものである、と述べている。果たして本当にそうなのだろうか?今の学生達のほとんどが勉強を苦にしている。「自分の
両親に勉強をやりなさい!」と言われると、たいていの学生は「い・や!」とか、なんだかんだ言い訳をすることだろう。 

 しかし、私も勉強は悪魔の対象にはならないと思う。なぜ勉強がいやなのか。まずそこから考えてみよう。確かに私も、勉強と鬼ごっこ、どっちか好きな
方やってもいいよ。と言われたら、迷わず鬼ごっこを選ぶだろう。鬼ごっこの方が楽しいもん。「勉強はつまらない。」私にもそういう固定観念があったはずだ。勉強といえば数学。数学はわけのわからない計算ばかりやっている。お絵描きのほうが楽しい。勉強と言えば社会。社会は覚えものが異常に多いので、面倒くさい。ゲームのやり方を覚えたほうがおもしろい。 

 私も初めて勉強をしたときには楽しくて仕方がなかった。しかし、あるテレビ番組を見てからというもの、それはいっぺんにくずれさった。そのテレビ番
組とは……。「ドラえもん」だ。のび太くんが勉強をやっている場面が出て来た。  のび太のママ 「のびちゃん!テレビばかり見ていないで勉強しなさい!」 

 のび太    「はあ~い。」
 

 のび太    「ちぇっ。勉強なんてつまらないや。」
 

 がらがらがら~。その一言で私の「勉強おもしろい!」という思いは音を立てて崩れ去った。
 

 確かに勉強なんて周りにある遊びなんかよりもずっとつまらないものかもしれない。遊びによって得られるものは沢山ある。しかし、勉強でしか得られな
いものはもっと沢山あるはずだ。 

 例えば、今までわからなかったものがわかるという喜び。私は小学校のとき通っていた塾で、どうしてもわからない分野があった。理科の磁石だ。
 

 「え~とだから、右手の法則でえ……。」
 

 と先生がわかりやすいようにみんなに説明する。
 

 「ああ!そうかあ!」 みんなが発見の喜び(?)を声に出す。一人だけ取り残されていくのがまわりを見渡さなくてもわかった。帰るとすぐに理科のテキ
ストを開いた。何度読んでもわからない。いらいらして、貧乏ゆすりを始めた。そのうち、わからない自分に嫌気がさして、涙があふれてきた。泣きながら、消しゴムをあちこちに投げた。(笑)でも、必死に理解しようとした。 そして、次の授業の時……。全ては理解していなかったはずだが、努力したかいがあって、ほとんどわかるようになった。すごくうれしかった。その時、また勉強をする喜びを思い出したのである。 

 やはり、勉強はだれかのためではなく、自分のためにするものだから、わかった時の喜びも大きいのだろう、と私は思う。 
                  
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